霧島市議会 > 2010-06-16 >
平成22年第2回定例会(第3日目 6月16日)

  • "海上保安庁"(/)
ツイート シェア
  1. 霧島市議会 2010-06-16
    平成22年第2回定例会(第3日目 6月16日)


    取得元: 霧島市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-18
    平成22年第2回定例会(第3日目 6月16日)              平成22年第2回霧島市議会定例会会議録   1.議事日程は次のとおりである。                        平成22年6月16日(第3日目)午前9時開議 ┌──┬──┬────────────────────────────┬──────┐ │日程│議案│   件                  名     │ 備  考 │ │番号│番号│                            │      │ ├──┼──┼────────────────────────────┼──────┤ │ 1│  │一般質問 下深迫孝二君( 104ページ)          │      │ │  │  │      ・国道10号の朴木地区に歩道の設置を     │      │ │  │  │      ・井堰整備や用水路整備について       │      │ │  │  │      ・市道管理について             │      │ │  │  │     山浦 安生君( 113ページ)          │      │ │  │  │      ・霧島市の森林資源と水資源について     │      │ │  │  │     今吉 歳晴君( 122ページ)          │      │ │  │  │      集中改革プランの進捗について       │      │ │  │  │      市立小中学校規模の基本的な考えについて  │      │ │  │  │     徳田 和昭君( 135ページ)          │      │ │  │  │      姫城地区土地区画整理事業が残した問題点  │      │
    │  │  │       について                 │      │ │  │  │      ・消防について               │      │ │  │  │      ・国分中央高校に新たにスポーツ健康科設  │      │ │  │  │       置する件について             │      │ │  │  │     前島 広紀君( 151ページ)          │      │ │  │  │      ペット火葬場等について問う        │      │ │  │  │      ・教育現場等の安全確認と危機管理意識につ  │      │ │  │  │       いて問う                 │      │ │  │  │      ・学校図書館の現状と課題について問う    │      │ │  │  │      ・霧島市地球温暖化対策実行計画について問  │      │ │  │  │       う(温室効果ガスの抑制)         │      │ │  │  │     木野田恵美子君( 163ページ)         │      │ │  │  │      ・子ども議会の開催について         │      │ │  │  │      保健補導員制度について          │      │ │  │  │     久保 史郎君( 171ページ)          │      │ │  │  │      子ども手当支給状況を問う         │      │ │  │  │      ・国道 504号の大隅地区からの道路整備につい │      │ │  │  │       て                    │      │ └──┴──┴────────────────────────────┴──────┘ 2.本日の出席議員は次のとおりである。     1番  宮 本 明 彦 君      2番  前 島 広 紀 君     3番  有 村 隆 志 君      4番  志 摩 浩 志 君     5番  中 村 正 人 君      6番  脇 元   敬 君     7番  松 元   深 君      8番  秋 広 眞 司 君     9番  池 田 綱 雄 君     10番  徳 田 拡 志 君    11番  山 浦 安 生 君     12番  厚 地   覺 君    14番  仮 屋 国 治 君     15番  常 盤 信 一 君    16番  脇 元   操 君     17番  植 山 利 博 君    19番  塩井川 幸 生 君     20番  久 保 史 郎 君    21番  岡 村 一二三 君     22番  木野田 恵美子 君    23番  池 田   守 君     24番  下深迫 孝 二 君    25番  吉 永 民 治 君     26番  今 吉 歳 晴 君    27番  細山田 為 重 君     28番  蔵 原   勇 君    29番  田 代 昇 子 君     30番  前川原 正 人 君    31番  時 任 英 寛 君     32番  西 村 新一郎 君    33番  宮 内   博 君     34番  徳 田 和 昭 君 3.本日の欠席議員は次のとおりである。    13番  新 橋   実 君     18番  上 鍋 正 光 君 4.会議に出席した議会事務局の職員は次のとおりである。  議会事務局長    宗 像 成 昭 君   議事調査課長    満 留   寛 君  議事グループ長   宮 永 幸 一 君   書    記    中 見 嘉 雄 君  書    記    吉 村 祐 樹 君 5.地方自治法第121条の規定による出席者は次のとおりである。  市     長   前 田 終 止 君   副  市  長   南 田 吉 文 君  副  市  長   大 塚 行 則 君   総 務 部 長   山 口   剛 君  企画部長兼     川 村 直 人 君   生活環境部長    平 野 貴 志 君  大学跡地利用対策監  保健福祉部長    宮 本 順 子 君   農林水産部長    萬 德 茂 樹 君  商工観光部長    間手原   修 君   建 設 部 長   篠 原 明 博 君  工事監査部長    中 村 順 二 君   消 防 局 長   後 庵 博 文 君  会計管理部長    細山田 孝 文 君   水 道 部 長   迫 間   勇 君  危機管理監     宇 都 克 枝 君   総 務 課 長   塩 川   剛 君  安心安全課長    中 馬 吉 和 君   財 務 課 長   新 町   貴 君  税 務 課 長   中 村   功 君   企画政策課長    川 路 和 幸 君  行政改革推進課長  濱 﨑 正 治 君   環境衛生課長    越 口 哲 也 君  衛生施設課長    梅 北   悟 君   保健福祉政策課長  花 堂   誠 君  児童福祉課長    隈 元   悟 君   長寿・障害福祉課長 西   哲 郎 君  健康増進課長    森   多美子 君   林務水産課長    岩 重 芳 人 君  耕 地 課 長   馬 場 義 光 君   商工振興課長    池 田 洋 一 君  建設政策課長    下 拂   勉 君   土 木 課 長   山 下   晃 君  都市整備課長    川 東 千 尋 君   区画整理課長    長 野   豊 君  水 道 課 長   今 吉 近 見 君   消防局総務課長   田 中 義 春 君  消防局警防課長   木佐貫   誠 君   消防局予防課長   中 村   泉 君  教  育  長   髙 田 肥 文 君   教 育 部 長   阿 多 己 清 君  教育総務課長    東 郷 一 德 君   学校教育課長    山 口 幸 彦 君  保健体育課長兼隼人 稲 満 一 郎 君   生涯学習課長兼   山 下   修 君  学校給食センター所長            隼人図書館長  国分図書館長兼   津 曲 正 昭 君   国分中央高校事務長 邉 田 政 弘 君  国分教育総務課長兼  メディアセンター所長 6.会議のてん末は次のとおりである。               「開 議  午前 9時00分」 ○議長(池田 守君)  これより本日の会議を開きます。   △ 日程第1 一般質問 ○議長(池田 守君)  本日の日程は一般質問のみであります。昨日に引き続き,一般質問を続けます。24番,下深迫孝二議員から3件通告がされております。したがって,下深迫孝二議員の発言を許可します。 ○24番(下深迫孝二君)  ただいま議長の許可をいただきましたので,先に通告いたしました3点について質問いたします。その前に,4月20日,宮崎県都農町で口蹄疫が発生し,その後,川南町を中心に大発生し,5月5日にはえびの市へと飛び火し,6月4日,やっと終息に向かい出したと安心したのもつかの間,都城や宮崎市及び日向市でも発生しております。菅総理は,就任早々宮崎入りして,農家の方々や東国原知事とも会談し,国家的な危機として,当面は感染拡大防止を最優先で実施し,畜産農家の経営再建に全力を挙げると表明されています。1日も早い終息を願うものであります。また,本市においても農政畜産課を中心としながら,職員の皆様方が感染防止のため,24時間体制での消毒作業に全力で取り組んでいただいておりますことに敬意を払うものでございます。体調には十分気を付けてがんばっていただきたいと思います。それでは質問に入ります。まず1点目の国道10号朴木地区の歩道の設置について質問いたします。国道10号は,鹿児島と宮崎を結ぶ幹線道路であります。物流や観光のための車両の流れは相当数あります。道路は片側1車線,人が歩いて移動する部分は外側白線より50cmくらいのものです。大型車両が通過する際は,風圧で子どもやお年寄りにとっては大変危険な状況です。民主党政権は,命を守るということを事あるごとに言われています。子どもたちは,通学路として毎日通らなければならないのです。そこで,1日も早い設置が望まれるわけですが,行政としてどのようにお考えかお伺いいたします。2点目に,現在まで国土交通省との話し合いは,何回ぐらい行われたかお伺いいたします。3点目に,子どもたちの通学路にもなっているが,取り急ぎバス停の部分だけでも広くできないかお伺いいたします。大きな2点目に,井堰整備や用水路整備について質問いたします。6月も半ばに入り田植えの真っ最中ですが,今年は梅雨入りが10日ほど遅れているようで,上場地域においては水不足で田植えも遅れているようです。上場地域においては,用水路も延々と続き水を引いていますが,河川の貯水溝が老朽化したり,用水路が整備されていなかったりしますと,田んぼに水が入らず大変ご苦労されているようです。そこで1つに,市内で井堰の整備を行う場所は何箇所あるかお伺いいたします。2つに,用水路の整備を行う場所は,何箇所あるかお伺いいたします。3つに,現在計画しているところは何箇所あるかお伺いいたします。大きな3点目,市道管理についてですが,青葉,若葉の季節となり,今年も木の小枝が道路に垂れ下がってきております。市道の管理をされる土木課としては,面積も広くなり,管理も大変だろうと思いますが,公道としてはもう少し管理を徹底していただけないかと思うわけですが,一つに定期的に除去できないかお伺いいたします。以上,壇上からの質問は終わりますが,答弁によりまして再質問をお願いして終わります。 ○市長(前田終止君)  下深迫議員から3問につきましてご質問でございました。3問目につきましては,私のほうから答弁をさせていただきます。そのほかにつきましては,関係部長がそれぞれご答弁をさせていただきます。3問目は,市道の管理についてでございます。市道の草払いにつきましては,道路交通の安全と地域の環境美化を図りますため,おおむね年2回,市において主に幹線道路やコミュニティバス路線を中心に実施しているところであります。一方,集落周辺の道路につきましては,自治会等の道路愛護作業などで協力いただいているところであります。また,上場地域の生活道路などでは,道路に山林から木の枝が覆いかぶさり,バスやトラックなどの通行に支障を来しているところがあり,その時々で対応をさせてもらっております。今回,一つの方策として,本年度の国の景気対策の一環であります緊急雇用創出事業臨時特例基金事業を利用して,優先度の高いバス路線や幹線道路を中心に,高所木伐採事業を計画し,今定例会に補正予算として計上させてもらったところであります。今後も危険な箇所の把握に努めまして,対処してまいりたいと考えております。 ○建設部長(篠原明博君)  国道10号の朴木地区に歩道の設置をについての1点目,2点目,3点目は関連がございますので一括してお答えをいたします。本地区における国道10号の12時間交通量は,平成17年度の調査で約8万4,000台となっておりますが,歩道がないため,地域住民の方々の通行には大変危険な状況でございます。また,路線バスで通学している小中学生などにとっては,雨天時や大型車が通過する際は,バス停の待合部分において特に危険性があるようでございます。そのため,平成20年8月に上之段地区自治公民館長名で,国道10号への歩道設置の要望書が国に提出されております。市といたしましては,歩道設置の必要性は認識しており,特にバス停付近については危険な状況があることから,同年9月並びに本年4月に国に要望をいたしたところであります。国におきましては,新規箇所の事業採択については厳しい状況であると伺っておりますが,歩道設置についての住民からの直々の要望も出されているともお聞きいたしておりますので,引き続き事業採択に向けて働きかけてまいりたいと考えております。 ○農林水産部長(萬德茂樹君)  井堰整備や用水路整備についての1点目から3点目まで一括してお答えいたします。現在,把握しております河川から用水路への取水施設である市内の頭首工は,約260か所であります。これらの頭首工は,古くから設置されているものが多く,老朽化による劣化が見られるものもありますことから,国,県の補助事業等を導入して,年次的に改良を行ってきており,平成21年度までに65か所を築造または改修してまいりました。今後の整備計画では,平成25年から27年を目途として,隼人1か所,溝辺4か所,横川7か所,牧園2か所,霧島4か所,福山10か所の合計28か所を転倒ゲート等へ改良する予定であります。また,23年度,新規地区として福山1か所,霧島1か所,牧園1か所の計3か所の整備を要望しているところでございます。次に,用水路についてお答えいたします。市内に170kmを超える幹線的用水路があり,これまで県営,団体営の補助事業を導入して整備を進めてきております。今後の整備計画では,平成25年から27年度を目途に,おおむね国分・隼人地区2.5km,溝辺地区14.4km,横川地区1.5km,牧園地区4.9km,福山地区7.7kmの合計31kmを整備する予定であります。頭首工と用水路は農業生産基盤確立及び地域防災に欠かせない重要な施設でありますことから,施設の状況を精査し,整備を必要とするものについては補助事業を活用して整備してまいります。 ○24番(下深迫孝二君)  今お答えをいただきましたけれども,再度質問をさせていただきます。国道10号,朴木地区といいますと,この中にはどこだろうというふうに思ってらっしゃる方もおられるかもしれませんけれども,国分と福山を結ぶ,ちょうど福山に近いほうになりますけれども,上がり着く手前でございます。トヨタ車体,あるいは旭川ラーメンとか鹿児島ラーメンとかあるこの近辺でございますけれども,非常に片側一車線ということで,歩道がないわけですね。そして,この近所の子どもたちは,バス停までいつも歩いてここを通らなくちゃいけないんです。市長もよく現場主義ということをおっしゃっているんで,ぜひ一度あそこに10分でいいですから,立ってみていただければ,大型車両等が来ますと,本当風圧で大変怖い思いします。そしてまた,今この梅雨時期になりますと,子どもたちも傘を差してバス停まで行かなくちゃいけないわけです。そうしますと本当に風圧といいますか,車の風圧で体が本当揺れる状況なんですよね。ですから,早い設置を何とかできないものかということで,私も国会議員の先生方にもお願いした経緯がございます。そして,何とか向こうとも相談してみますということをおっしゃってますけれども,市のほうからも,こういうのはどんどん呼びかけていただかないと,事故があってからでは本当に遅いわけですよ。それとまた,お年寄りなどは腰が曲がったりとかしている人たち,安定性がないわけですね。やはりそういった意味で,早い歩道の設置が必要だというふうに思うんですけれども,今までに国土交通省と何回ぐらい協議をされた経緯があるのか,再度お尋ねいたします。 ○建設部長(篠原明博君)  国土交通省のほうには,最初のご答弁で申し上げましたように,正式に文書として差し上げたのは2回でございます。そのほかにいろいろ国土交通省においては,道路用地の検討,いろいろ協議をいたしております。その際にも,こういった歩道整備の件が地域の方々からも非常に要望があるということで,行くたびに話をいたしております。そしてまた,先々日ですけれども,具体的な話をさせていただきまして,全線非常に長いところでございますので,一括してすべて改良となりますと,若干時間がかかるんじゃないかというようなことで,先ほど議員おっしゃいましたように,暫定的でも何か早くできないかということも含めまして要望を出しておりますので,そういった形で早急にまた国のほうに要望していきたいというふうに考えております。 ○24番(下深迫孝二君)  行政というところは,市も行政ですけれども,なかなか普通に言っても予算がというようなことで動いていただけません。我が地元にも,国会議員も何人も出てるわけです。そういう方たちにも働きかけをしていただいて,副市長,ぜひ県のほうからもおいでになってるわけですので,早い歩道の設置ということで,そんなにお金のかかるところじゃないんですよ。家が立ち退きをしなきゃいけないとかそういうものでもないですし,路肩もそこそこあるわけですから,やっていただいたら,子どもたちのまず安全が守れるということで,今回質問させていただいております。これは,前谷口市長がまだ健在なころから申し上げているんです。それから全然進む様子がないものですから,今回改めてまた質問させていただいたわけですけども,バス停にしましても,50cmぐらいの幅のところにバス停があって,そこに子どもたちは待ってなきゃいけないんですよ。ですから,そういうところをちょっと広く,バス停の部分だけでも早く改修していただければ,まず安全性を保てるというふうに思うんですが,これは市長の働きかけも私は大事じゃないかと思うんですが,市長,どうでしょう。
    ○市長(前田終止君)  国道10号の歩道設置の件でございますが,私も現場に立ってみました。そして,おっしゃる条件の場所で,大型車両等の通行が大変に厳しい状況下で,通学,バス停での車待ち,そういうことを繰り返されている現実を目の当たりにいたしました。あの辺の土地環境,生活環境というのを鳥の目線で見ますと,南日本新聞の印刷関係の場所もございますし,トヨタ車体さんもあられます。あの辺一帯,ずっと右と左に,仮に議員おっしゃるとおりの歩道がきちんとできれば,子どもたちの安心・安全の通学路の確保は当然のこと,また明日をつくるという意味で,あの集落周辺が生き生きと連帯感を持って歩道を上手に使って,明るい雰囲気になっていくんじゃないかなと。そしてまた,あの辺の土地の持つポテンシャル,そういうものも上がっていくんじゃないかなというふうに思います。枝道を先に伸ばしていきますと,非常に景観のいいすばらしいフラットな場所,高原地帯でもありますし,ぜひこれは私も直接的にさらに努力を重ねていって,地域の皆さんの要望も国にも届けてあるわけですし,それをさらに後押しする努力をさせていただきたいと思っています。 ○24番(下深迫孝二君)  前向きなご答弁いただきました。警察にしましても,行政にしましても,南日本新聞社が来たときも,右折車線,すぐできたんです。あるいは今度はトヨタ車体がおっしゃいましたならば,今までできなかった信号がすぐついたんですよ。大きなところが言うことには,すぐ行政というのも動くという。これが本当に情けない気がするわけですね。本当に困ってる一番弱者の人たちのための行政でないと,トヨタ車体が言っていただいたおかげで,子どもたちもあそこを,信号を渡れるようになったわけですけれども,前は信号もなかったわけですから,安全性のために信号つけてほしいと言ったら,坂だからできないとか,そう言ってたんです。トヨタ車体さんがおっしゃったら,すぐできた。これはあまりにも地域住民の声を無視したやり方ですよね。ですから,これは今どうのこうの申し上げても仕方がありませんので,市長は両サイドとおっしゃいましたけれども,そんなぜいたくは言いません。片側だけでいいんです。片側だけ歩道がきちっとできれば,まず子どもたちの安全というものは守れるわけですので,ぜひ早急な対応をしていただきたいということをお願いしておきます。それと,できましたら歩道を全部造るとなったら時間もかかるわけですよね。バス停の部分だけ,まず子どもたちが待ってる時間帯ですね。ちょっと今,信号機の近くに,前はちょうど角のところモーテルがあったんです。そのモーテルを全部撤去されました。はやらなくなったといいますか,住宅の中になってきましたんで撤去されておりますので,土地を少し譲っていただくのも,そう難しい話じゃないんじゃないかという気がいたします。ですから,バス停だけでも早急に対応していただくようにはお願いしていただきたいと思うわけですけども,大塚副市長,どうでしょう。あなたもせっかくおいでいただいているわけですから,そういう面でお力をお貸しいただきたいと思いますけれども。 ○副市長(大塚行則君)  私も現場に行かせていただきました。本当申し訳ないんですけど,まず最初に朴木という漢字が読めないというのもあったところでしたけれども,現地を見たところでは,確かに子どもたちがいたら非常に危ない場所だよなというのを実感しました。要望についての話なんですけれども,昨年まではこうやって国交省に要望をずっとやってたんですけども,今年からはこういった要望というのが今,国交省では受け付けないというような格好になってきているということも聞いておりますので,そういう中では民主党さんの県連に要望するとか,そういった要望方法も考えていかないといけないのかなと,そういうところはまた建設部さんとも相談しながら要望していきたいと思っております。 ○24番(下深迫孝二君)  まちづくり委員会でも,市のほうにもきちっと提出をいたしておりますし,ですから極端にいいますと,どこが動いてもらってもいいんです。民主党の方が動いていただいてもいいし,自民党の方が動いてもらっても,要するに歩道がきちっと設置されて,安全が保障されればいいんですよ。そうでないと事故があってからじゃ遅いわけですので。民主党さんなんかいつも命を守る,命を守るということを事あるごとに言ってらっしゃるわけです。ですから,こういうところに,国道というのは皆さんが恩恵を受けるんですね,高速道路と違いまして。ぜひがんばっていただいて,何とか早い時期に設置をしていただけますように,我々もいつまでもこうして議員やっておられればいいですけれども,これも選挙という審判を仰がなきゃいけない仕事でございますので,できればこうして現役でやっている間に完成させていただければ,非常にありがたいなというふうに思いますので,よろしくひとつお願いしておきます。それでは次に入ります。井堰とか用水路の整備についてですけれども,合併してから井堰の設置を何箇所ぐらい今までにしてこられたのか。井堰といいますと,補助事業を導入してされなきゃいけないわけですけれども,2年とか3年とか申請してからかかる事業だろうと思います。そのためには逐次要望もしていかれないと,急につけようと思ってもできるものじゃないわけですので,今までにどのくらいのものを設置されたか。またそうでなければ,要望を今どのくらいしておられるのか,補助金獲得のためにされているのか,まずお伺いいたします。 ○農林水産部長(萬德茂樹君)  先ほどの答弁でも申し上げましたけれども,合併以前から21年度までに65か所を整備いたしました。合併後,いくら整備したかは把握はしておりません。今,県あるいは国,補助事業で承認をいただいて,今25年度から27年度を目途として整備をする事業が,先ほど申し上げました全部で28か所,ここは補助事業の承認をいただいて今から整備する分でございます。 ○24番(下深迫孝二君)  回答いただいたのには,21年度までに65か所ということでしたから,こんなにそうわずか4年の間にされたのかなというふうにちょっと思ったものですから,今お尋ねしたところでしたけれども,中山間地域の場合は川の勾配というんですか,渓流も非常に厳しいところで,大雨のときなどに川に入って井堰を外すということは非常に困難ですよね,これは。ましてや夜とか大雨になったときなど,これを高齢者の方々がされるということは,非常に困難だというふうに私思うんです。そして,中山間地域の農地を保全していくためには,やはりこういう用水路,井堰の整備がきちっとされないと,若い人たちは好んでやっていかない。そうでなくても下場に比べて条件が悪いわけですよね。棚田というのは,田んぼの面積よりかあぜの面積のほうが広いと。草払いをするにしても,かなりの時間を要するといったようなことで,非常に条件が悪いわけです。ただ一つ条件がいいとすれば,下場の米よりか上場の米のほうがおいしいと。だから,下場で田んぼを作っていらっしゃる方も,我が家の米を売って,自分で食うのは上場の米を買いにくると,そういう人たちもよくお話を聞きます。ですけれども,量はようけとれないわけですよ,そういう条件が悪いわけですから。ですから,逐次,用水路,井堰の整備をしていただかないと,これは今後遊休農地がまた増えていくのかなと。今は中山間地域の直接支払事業が入ってますから,わずかな補助金ですけども,それをいただくために,遊休農地もきちんと払ったり耕作をしたりして,今やっております。今後,例えば今この中には,各地域の面積も書いてありますけれども,例えば用水路が,上のほうに大きい側溝が入ってて,下のほうに小さい側溝が入ってるといったようなところもあるんですけれども,今後そういうところも整備をされていかれる予定はありますか。 ○耕地課長(馬場義光君)  用水路につきましては,受益面積に応じた断面を計画するわけでございますが,取り入れ口のほうは当然ながら断面としては大きくなります。それで受益が小さくなっていく,先細りという形でもって使われるのが用水路でございます。そのような形で補助事業の中では採択し,整備するという形が一般のやり方でございます。今,議員からご質問いただきました部分につきましては,不都合があって下流側も大きいほうがいいということだろうと思いますが,そのような箇所につきましては修繕とか,あるいはその地域の皆様方のご要望におこたえする形として,一部修繕等を交えた形で整備してまいりたいと思います。 ○24番(下深迫孝二君)  私が今申し上げたのは,ちょっと言い方が悪かったかもしれません。途中は真ん中が小さいのを,昔はよく側溝の引き上げたようなものをいただいて,受益者で側溝を入れたりしておりましたので,たまたま置き場の辺にあるようなやつをいただいていって入れたんだろうということも思うわけですけども,真ん中が狭いものですから,上から水がきて,そこで物が引っかかって,落ち葉だとか,あるいは木の枝とか,そこから水が漏れて,また水路が壊れてしまうといったようなところもあるようです。今後,一遍にはいかないと思いますけれども,そういうところも点検をしていただいて,受益者からの要望も聞いていただいて,できれば改修していただければ,用水路の壊れたりすることもなくなるんじゃないかというふうに思っております。何せ用水路が壊れますと,その水が全部田んぼに入りますから,当然田んぼも崩れるわけですね。私ども朴木地区あたりは,田んぼの高さが大体高いところでは5mから10mぐらいある田んぼ等もたくさんあります。何でかといいますと,耕地整理をしてますから,棚田をずっと耕地整理をした関係で,あぜがものすごく高いわけですよね。ですから,それをやぶ払いしますと,先ほども言いましたけども,田んぼの面積よりかあぜの面積のほうが広いというような状況下にもあります。ぜひまたそういうところも見ていただいて,きちっと,一遍にはいかないと思いますけれども,整備のほうをよろしくひとつお願いしておきたいと思います。老朽化が頭首工なんかでもしておりますと,水が思うように乗らないというような話も聞いております。逐次連絡をしますと,直してはいただいておるわけですけれども,思い切った改修は,新しく造りかえるということは,お金もかかるわけですけども,多少の修繕をするときは思い切った修繕していただいて,安全性という面でも保っていただきたいなというふうに思います。これも要望しておきます。そして3点目ですが,市道の管理ということでお尋ねをしたいと思います。この青葉,若葉が茂ってまいりますと,見た感じは非常に,都会の辺から来られた方はいいなあということでおっしゃるんです。我々田舎の山の中に住んでおりますと,あら,また今年もこれは大変な時期になってきたなということを常々思うわけですけれども,市長,若葉が出てきますと,木の枝が重みで垂れ下がってくるんですね。そうしますと,我々のところでも道路は大体5mぐらいしかありません。中央線もない道路ですから。そうしますと木の枝が下がってくるものですから,トラック等は真ん中を走ってきます。そうしないとフロントガラスをばんばん葉っぱで打つわけですね。そうしますとカーブの辺でひょっと出くわしたときなんかは,非常に危険性を伴ってるんですよ。ですから,逐次枝打ち等もしていただいているんです,何年かに1回ぐらいは。ですけれども,これは雑草と一緒で,鹿児島の辺ではよくゾッギと言いますけども,伸びるのがすごく早いんですよね。あんなに伸びらんでもいいのはどんどん伸びて,伸びてほしいものはなかなか伸びないというようなことで,非常に伸びがどんどん早いということでしてるんですが,今まで枝打ちをしていただいたり,要するに法面に当たる部分に生えてる木ですよね。こういうものを今後,今回も補正予算で計上してるということでございますけれども,市長,こういうのを我々が毎回,毎回こうして申し上げていくんじゃなくて,市のほうでも何年かに1回ずつ定期的に組んでいただけば,我々もこういうことを申し上げることもないというふうに思うんです。市長も今お住まいのところは,私のところと大体似たようなところにお住まいですから,朝来られるときにそういうことはないですかね。ないとすれば,市長のところだけは特別きちっと整備はされてるんだなというように思うんですけれども,非常にそういうふうに思われると思うんですね。乗用車とか軽トラックの場合は,下をくぐって行ってしまいますからいいんですが,我々のところは養鶏場等もたくさんありまして,運転席よりか高く枠をつくって,積んで走っております。そうしますと木をばたばたうって走るものですから,どうしても真ん中を走っていくということがあるんですが,これを定期的に,例えば3年に1回とか,その程度の期間でされる計画はないかどうかということをまずお伺いします。 ○建設部長(篠原明博君)  今おっしゃいましたように,高所木の伐採につきましては,今まではそういったパトロール等で気がついたところを随時行ってきたわけなんですけれども,そういう場所が非常に多くなったというふうなことで,今回補正予算にお願いをしまして,高所木を主にして,市内のコミュニティバスあるいは幹線道路を主にしてやりましょうということで,今回考えておりますのが,道路の建築限界が4.5mでございますので,それ以上を5mを大体目途にして,木の伐採をやっていこうということで考えております。そうした場合,民地の木等もございますので,そういった承諾を得ながら,今回,高所木に限って集中的にやります。そういったことで,そういった成果を踏まえまして,今後先にどういう形で状態が変わっていくかというのを見極めながら,その時点でまた考えていきたいというふうに考えております。 ○24番(下深迫孝二君)  ぜひそういう形でやっていただくように要望しておきます。ただ私,いつもこれをやっていただくときに思うんですけれども,地主さんの許可をとらなきゃいけないわけですよね。そうしますと,地主さんの許可をいただくとき,毎回やるたびにいただくんじゃなくて,今回例えば許可をいただきに行ったときに,3年に1回ぐらいずつ,こうしてやりますけれども,許可をいただけませんかということで,ずっと永久的な承諾というような感じで,山主さんが変わらない限りは,それで私はいいと思うんですね。邪魔になる木ですから,そういうことを思うんですが,そういう承諾のとり方というのはできないものですか。 ○建設部長(篠原明博君)  相談に行ったときに,そういう相談が可能であれば,そういうのもやってみたいというふうに思います。当然将来にわたって何年までということもなかなか難しいわけなんですが,可能な限りそういった相談で同意ができれば,そういう形で相談していきたいと思います。 ○24番(下深迫孝二君)  無駄を省くために,そうしていただければ,今度はこっちの都合がついた,予算がついた段階で,そうしてできるわけですね。そうしないと特に遠方におられる地主さんなんかの場合は,一回一回,例えば東京にいらっしゃるから,こっちから電話をして承諾書を送って,承諾をいただいてというようなことになれば,本当時間もかかるわけですよ。ですから,何も立ち木を切るとか,そういうことじゃないわけですので,ぜひそういうことがもし可能なら,これからずっとこうして,もしほこってきたときには,切らしてくださいねというような形での承諾がとれれば一番いいんじゃないかと,私はそのように思っております。それと,そういう場所については,コンクリート吹き付け,あれができれば,このやぶ払いも毎回,毎回しなくていいんじゃないかという気はするんですけれども,そうしてしまうとシルバーさんの仕事は,若干減ってしまうのかなという気はするんですが,そういうことを考えられる予定はないですか。 ○建設部長(篠原明博君)  今おっしゃいましたように,道路の路肩の1mぐらいについては,今計画しております改良等においては,すべてメンテナンスフリーでコンクリートを吹き付けて,雑草処理を緩和するような形でやっています。今後すべての道路に対して,そういう方向でというのは,なかなかまだ方針を出しておりませんけど,そういった場所等がある程度限定されて,そういった方法で問題がなければ,そういう形も今後検討していかなければならないというふうに思っております。 ○24番(下深迫孝二君)  またいろいろ検討していただいて,よく今梅雨時期に入ってまいりましたけれども,まず土砂崩れがするときには,濁り水が出てくるというようなこともよく言われるんですね,気を付けておけば。だけど,今,市長,回ってみていただければ,草がいっぱいほこって,濁り水も見えません。そのまま側溝の中に入ってしまうわけですので,どこからその濁り水が出てるのかということも分からない状況です。ですから,ぜひ安全のためにも,できましたら年2回,今やぶ払いをしていただいておりますけれども,我々の集落では年3回させていただいております。やはり,自分たちの地域は自分たちでできることはしなきゃいけないということで,5月の終わりに1回やりまして,そしてお盆前に1回やって,正月前に1回やるということで,自主的に1回は余分にさせていただいてるということでございますけれども,道路も数多くありまして,本当に管理も大変だろうというふうに思うわけですけれども,上場地域はそうでなくても過疎の一途をたどっております。せめて道路ぐらいは安心して走れるように,またしていただければ大変ありがたいというように思いますので,要望いたしておきます。今回,口蹄疫問題が発生し,いろいろ役所の職員の皆さん方も大変ご苦労されてるようですので,私も前向きな答弁もいただきましたので,これで今回は終わらせていただきます。 ○議長(池田 守君)  以上で下深迫孝二議員の一般質問を終わります。次に,11番,山浦安生議員から1件通告がされております。したがって,山浦安生議員の発言を許可します。 ○11番(山浦安生君)  通告に従いまして質問をさせていただきます。徳が積もらないこと,学習の進まないこと,道義を聞いても実践できないこと,不善を改めることができないこと,毎日が反省の日々でございます。しかしながら,前向きにさまざまなことに取り組んでまいりたいというふうに思います。今日は水と森のことで質問をさせていただきます。霧島市には,大変おいしい水があるというふうに言われております。蛇口をひねると勢いよく出てくる水道水でありますが,この水は命をつなぐ大切な飲料用として,そしてまた炊事のとき,洗濯のとき,ふろのときなどなど,私たちの生活にとって欠かすことのできない,なくてはならないものでございます。しかしながら,蛇口から水が出てくるのはごく当たり前のこととして,水そのものや関係される方々への感謝の気持ちは,なかなか表に出てこないのが現状ではないでしょうか。ましてや,この水のおいしいのはなぜだろうか,水源はどこだろうか,水源の周囲はどうなっているんだろうか,この水はどのようにしてここまで運ばれてくるんだろうかといったようなことに,関心を持たれる市民の皆様がどれくらいいらっしゃるのか,大変興味深いところでもございます。毎日おいしい水をいただいている私たちでございますが,水はそれだけではございません。霧島市には,天降川をはじめ数多くの川が流れております。川が多いということは,雨量が多いということでもあります。霧島は,屋久島と日本で1,2位を争うほどの雨量の多いところでございます。梅雨や台風による強い雨は,山崩れや洪水を起こすこともありますが,多くの雨水は豊かな森の落ち葉や植物の根や動物の働きで,やわらかくなった土にしみ込んで地下水となり,至るところで湧水や伏流水という形で,川の安定した水量を確保してくれています。安定した水量の川は,流域にさまざまな農産物を恵んでくれます。また,流域では流域の歴史,文化,産業等も育んでくれます。このように水はとても大切なものであります。水と森と土,それぞれ深い関わりがあり,切り離すことはできません。なぜなら三者は一体となった循環の姿であるからであります。21世紀は水の世紀だと言われております。今後,世界は深刻な水不足による水の争奪戦が始まるだろうと,WHO世界保健機関では予測が出されております。水に恵まれ過ぎている私どもにとりましては,なかなかぴんとこないところがありますが,豊かであればこそ疎いというところであるのでしょうか。我々の水を育んでくれる霧島山麓の森林は,明治の後半から昭和の30年代ごろまで,かなりの乱伐が行われております。スギ,ヒノキによる拡大造林で荒廃した森林の復旧はなされてきたものの,自然林とのバランスに問題があるということで,複層林化や針広混合林化への誘導を主として,この地域の自然条件やニーズに応じた望ましい多機能を備えた森づくりが進められてきました。しかしながら,国産材の価格低迷などで生産者の林業に対する,続けていこうという意欲がなくなってきて放置され,整備のされていない森林が増えています。整備の進んでいない森林は多面的な森林の持つ機能を低下させています。昔に比べ川の水が少なくなったとか,昔ほど水量が一定ではないとか,長年飲んできたが,最近,水質に問題があるようだ。シカが増え過ぎて水が汚染されているのではないかといったようなことを耳にします。霧島山麓の森の状況がとても気にかかるところでございます。過去にありました結果が現在でございます。過去にどういうことが行われ,その結果どうなったのか,現在をよく見極め,そして今後どう取り組んでいくのか,しっかり検討していかなければならないというふうに思います。便利さと自分たちのぜいたくさ,利益だけを追求した自然破壊の上に築き上げられた経済活動は,将来において人の存在を基本にしたとき,多くの大切なものを失うことになりはしないか,心配されるところでございます。そこで,霧島市の森林資源と水資源について問うものであります。1番目に,霧島市の森林資源と水資源の現状をどのように認識しているか。2つ目に,森林資源,水資源にはさまざまな危機が迫っていると言われるが,どのようなものが考えられるか。また,それらに対してどのように取り組むつもりか。3番目に,嘉例川地区の山林伐採跡地の現状と今後の対策をどのように考えているか。この3番目につきましては,昨日同僚議員のほうの質問がございました。恐らく答弁の内容も一緒だろうということで答弁は結構でございますが,質問席から二,三,質問をさせていただきます。以上で1回目の質問を終わります。 ○市長(前田終止君)  山浦議員から1点に絞っての質問でございました。その中の(1)と(2)につきましては,私のほうから答弁させていただきます。(3)につきましては,農林水産部長が答弁をさせていただきます。霧島市の森林資源と水資源について一括してお答えをいたします。霧島市の森林面積は4万880haで,総面積6万368haのうち68%を占めております。民有林の面積は3万3,461haで,樹種別には針葉樹66%,広葉樹28%,竹林4%,その他2%であり,スギ,ヒノキ,クヌギを中心とした人工林の面積は2万3,117haで,人工林率は69%となっております。森林の蓄積は民有林804万1,000m3,国有林152万9,000m3となっており,戦後植林をされた人工林の半分以上が樹齢30年以上となり,木材として利用が可能となってきましたことから,今後,地元木材の利用促進を図っていきたいと考えているところでございます。また,森林は木材生産としての経済的機能のほかに,環境面で懸案となっております地球温暖化防止のための二酸化炭素吸収をはじめ,国土の保全,水資源の涵養,保健・健康,野生鳥獣保護などの公益的機能も有しており,その中でも水資源の涵養は,私たちの生活に最も身近で,最も重要な機能であります。森林は降った雨を蓄え,浄化して少しずつ湧水として排出します。地表に排出されない水は地下水となり,湧水とともに上水道や工業用水に利用され,河川に流れ込んだ水は農業用水として利用されますなど,私たちの日常生活や経済活動に豊かな水を提供してくれております。その森林も長引く木材価格の低迷による林業としての採算性の悪化や世代交代による不在村所有者の存在,高齢化に伴う山村の活力低下などを背景に投資意欲は低下し,間伐をはじめとする適切な森林整備が十分に行われていない山林や,皆伐後,植林されずそのまま放置された山林などが多く見受けられるようになってきております。せっかく植林をされましても,間伐後の適正な管理がなされなければ光が入らないため,下草も生えず,木自体も成長が抑えられ,台風のときには倒木となるなど,森林資源としての利用価値が低下し,また水資源の涵養機能も湧水や地下水,河川の水量が減少するといった形で影響が表れてきているようでもあります。森林資源の充実,水資源の確保のためには,健全な森林づくりを進めることが重要であり,今後も引き続き間伐推進5か年計画に基づく計画的な間伐の実施(これは単年度計画約800haでございます)と森林施業の作業効率化を図るための高性能林業機械の導入や林道,作業路等の整備,施業の集約化等を積極的に進めてまいらねばなりません。また,水源地周辺の重要な山林につきましては,保全するために水源涵養保安林として購入または指定をして,森林開発を防止し,将来にわたって安定した水資源を確保,維持できるような対策を講じてまいりたいと考えております。 ○11番(山浦安生君)  私が最後になるんですかね。農林水産部長に質問するのは。先にまとめて行いたいと思います。その後は私は結構なんですけれど。それではお尋ねいたします。答弁でもいろいろと,私が申し上げるまでもなく,すばらしい答えが返ってきてると思います。霧島市は非常に水の豊かなところというふうに言われております。川の水も多いんですけれども,答弁の中にもありましたように,水位が少し減ってるんじゃないかとか,あるいは水量が一定ミリから欠けてるじゃないかというようなことをよく言われます。この原因について,さまざまあろうかと思いますけれども,農林水産部長のほうのお考えはどういうお考えであるかお尋ねいたします。 ○農林水産部長(萬德茂樹君)  市長の答弁の中にも少しあったと思いますけれども,山の持つ水源涵養の機能そのものが非常に低下をしてきているというふうに感じているところでございます。昔は家で炊き物をしたり,いろいろする場合,山に入っていろんな木を切ったりとかいう形で,山の管理はきれいにされていたわけですけれども,最近はそういった山の手入れはほとんどされていないということで,本来山の持つ水を地面に浸透させて,そこで蓄えて浄化をして,水量を調整しながら出していくと,そういう機能というものが非常に低下をしてきている。それが湧水の量,あるいは地下水,あるいは河川に影響が出ているというふうに感じているところでございます。 ○11番(山浦安生君)  確かに部長のおっしゃるとおりでございます。例えば天降川の河口付近で秒当たりの水量を調査したところでは,冬の渇水のときが1秒間に通過する量が14tだそうです。それから平均流量というのが31tですね。冬は約半分になるということですね。それから,大雨,洪水のときには2,000tというすごい水が流れるそうでございますが,今部長のほうから話がありましたように,こういう水をどこかに蓄えて,常時一定の量が流れるようにすれば一番いいわけです。今おっしゃったみたいに,保水力を高めていくことは非常に大事なことであります。それには今答弁の中にもありますように健全な森を,機能が多機能にわたる森をつくることは非常に大事なことになってくると思います。それから,この健全な森をつくるという意味でお尋ねをするわけでございますが,シカが非常に増えております。このシカは増え過ぎて森林にも影響を与えておりますし,しかも自分たちの生息地域でない,今まで考えられなかったような場所にまで,シカが出向いてきてるわけですね。人間の領域まで来てる。シカの領域がなくなったからじゃないかというふうに私は思うんですけれども,部長,どんなふうにお考えですか,お尋ねいたします。 ○農林水産部長(萬德茂樹君)  おっしゃるとおり,森林のほうに非常にシカが生息する,あるいは生きていくために必要なえさ,そういったものが不足してきている。それとあと温暖化になって,冬の非常に厳しい立寒というか,そういう温度が高くなっていくことによって,シカの自然死というか,そういうのも少なくなってきてると。また,天敵でありますオオカミとかそういったものもいなくなって,シカの頭数が増えてきてる。その中で耕作放棄地,あるいは下におりてくると栄養価の高い農作物やら,いろんなものがあるということで,シカがどんどん増えてきてる。そうすると,食べ物を求めてだんだん集落に近いところにおりてきてるという現状ではないかというふうに感じておるところです。 ○11番(山浦安生君)  そのようなさまざまな理由があるわけですけれども,こういうものを総合的に考えて対処していかなきゃ問題は解決しないんじゃないかと思うんですね。今,大騒動になっております口蹄疫の問題にしましても,このシカが人里まで離れてくる。畜産をされてる方々の近くまでおりてくると,そういう危険さえも生まれてくるわけですね。ですから,どうしても健全な森林をつくらなければいけないということになってくると思うんです。では3番目の嘉例川地区伐採跡地についてお尋ねいたしますけれども,昨日の同僚議員への答弁を聞かせていただきました。霧島市としてやれることはほとんどやっていらっしゃるというふうに私も高く評価しているところがあるんですが,一つだけこの答弁の中にもありますが,伐採,木根部の劣化,切った後の木の腐朽,腐っていく,この腐りぐあいと新しく芽生えてきた植生,木が,木の根が入ってきますよね。それの入れ替わりのときが一番心配だというふうに書かれております。そして,この植生の回復の遅れで表層崩壊(がけ崩れ)に対する急斜面の安定性は低下しつつあるというふうに書いてあります,指摘されております。この部分をどういうふうに,私たち直接関係ないんですけれども,地域の住民の皆様にとりましては,これは生命にかかわる大変なことですので,このあたりは市としてどういうふうにお考えになっていらっしゃるかお答えいただきます。 ○農林水産部長(萬德茂樹君)  専門家の先生の指摘をいただいたところが3か所ございました。その中で学校に一番近いところの南側,ここの部分が非常に傾斜面が急でございまして,そこの部分が非常に危ないというような指摘を受けております。したがいまして,一番いいのは,そこに長く,10年ぐらいでずっと更新してる木ではなくて,シイ,カシ,タブ,そういったものを,長期にわたってずっと生息していくそういった木を植えることが非常に大事ではないかなというふうに思っております。ただ,今のところほかの傾斜の緩やかなところについては,今の状態で十分,問題はないのかなと思ってるんですけれども,指摘を受けた急斜面,30度を超える勾配の急なところ,それについては十分観察をしていく必要があるというふうに考えております。 ○11番(山浦安生君)  確かに指摘を受けた3か所につきましては,特に危ないということが言えると思います。そういう危ないところは何らかの措置をしていかなければいけないということになってくると思うんですが,ちょっと私はこの問題のことで観点を変えてお尋ねしたいんですが,昨日もありました。この売買の話はないかということでありましたが,ないということでしたですね。ないということなんですが,今,日本各地で山林の売買が加速しているというふうに言われているんですけれども,霧島市においてはそういう傾向はございませんか。 ○農林水産部長(萬德茂樹君)  山林での治山保有というような形で届け出が来てるものはございます。ただ件数として非常に最近多くなったかというのは,把握はしてないんですけれども,売買があるのは事実でございます。 ○11番(山浦安生君)  多少の売買は当然あるかと思います。強くなった傾向がないかということだったんですけど,この問題はこれで,後で市長のほうにお伺いしていきたいと思いますので,農林水産部長のほうには,これで私からの質問は終わります。次に,水道部長のほうにお尋ねしたいんですが,水資源ということでお尋ねするわけですけれども,霧島市の水道普及というのは,ほぼ100%に近いと思うんですが,水道水の水源になるわけですけれども,河川の表流水,地下水,それから湧水というような,こういう分け方ができるんじゃないかと思うんですが,この割合は大体どれくらいになってますか。 ○水道部長(迫間 勇君)  現在,霧島市では57か所の水源を使用いたしております。それで湧水が29か所,それから地下水,これは深井戸,浅井戸も含めまして28か所,合計の57か所を現在使用いたしております。 ○11番(山浦安生君)  57のうち29が湧水で,地下水は28ということですね。いずれにしましても,地下のほうから,今表流水というか,川から直接とってということは,まずないということですね。この地下水と湧水のことでお尋ねするわけですけれども,それぞれ水源地がございまして,水源地に地下水であれば,地下水が地下を通って集まってくるわけですね。湧水であれば,どこから来たのか分かりませんけれども,そのあたりでわき出している。水源地に集まってくる水は,どのあたりから集まってくるんだろうかという調査は,それぞれの水源地で行われたことがありますか。 ○水道部長(迫間 勇君)  どこから集まってきたのか,そのような調査はいたしてはおりません。 ○11番(山浦安生君)  この水というのは,湧水にしても地下水にしても,どのあたりから来たかというのは非常に大事な要素じゃないかと思うんです。といいますのは,後でこの次に質問させていただきますけれども,この水源地で,周辺の環境が変わることによって水質が変わるとか水量が変わるとか,そういうことはなかったですか。 ○水道部長(迫間 勇君)  私どもたくさんの水源を抱えておりますけれども,過去を調べてみますと,深井戸のほうで水質が悪化したのはございます。それと,つい最近でございますけれども,福山地区の小河原,これは湧水ですけれども,これは量が大分少なくなりまして,使用量に対して貯まらないという事態が発生をいたしました。その1か所が,水源の量が少なくなったというのが分かっております。 ○11番(山浦安生君)  確かに水道,水の使う量,使用量が増えてますので,足りなくなるところは当然あると思うんですけれども,私が一番心配してるのは,水源地周辺で環境の変化,例えば工場ができたとか,あるいは造成工事が行われたとか,森林伐採が行われたとか,そういう環境の変化で,そういうことが変わってくると,これは大変なことだなと,将来において命をつなぐ水でございますので,十分注意していかなきゃいけない部分じゃないかというふうに思うところで,質問させていただいているわけでございます。それぞれ57か所の水道の水源地があるわけでありますが,それぞれの水源地において水道水については塩素処理が行われているわけですよね。この塩素処理が行われているんですが,あるところにおいては,例えば塩素処理をするのに5段階に分けますと,1段階で済む量,あるところにおいては5段階で済む量と,さまざまあると思うんですが,その主な理由はどういう理由だろうと考えていらっしゃいますか。 ○水道課長(今吉近見君)  一部につきまして鉄・マンガン除去を実施しているところもございます。こういうところにつきましては,当然塩素を高めに入れます。一般の普通の塩素だけで処理している部分,この分につきましては管路の延長,配水機の大きさ,そういう面で判断いたしまして,蛇口で出るときに0.1ppmを確保するということで,すべてに配水を行っております。ですので,水源のところの濃度が0.3,あるいは0.35,そういう形で入っていきますけども,最終末端,管の一番末端が0.1を確保しないといけないという形で配水いたしておりますので,そこ辺で塩素の濃度というのは違ってきております。 ○11番(山浦安生君)  私,詳しいことは分からないんですが,塩素というのはそれなりに害があるものでございます。この量によって,量が非常に問題になってくるわけですね。ですから,簡単に言えば,量が1から5の段階に分けたときに,今霧島市で使われている塩素を入れる量は,例えばたくさん入れてるよとか,真ん中ぐらいだよとか,少ないよとか,そういう意味で聞いてるわけなんですが,少ないというふうに理解してよろしいですか。 ○水道部長(迫間 勇君)  例えば隼人町の木之房のところに奥新川からの流水を入れておりますけれども,タンクの中では大体0.25ぐらいです。先ほど課長が言いましたように,水道法の中で末端で0.1以上確保しなければならないということで,量的には少ないと,通常より少ないと思っております。 ○11番(山浦安生君)  これは少なければ少ないほどおいしい水がいただけるということですので,極力少なくしたほうがいいんじゃないかというふうに思うわけです。それから,旧隼人町の水源地のところですけれども,あの周辺の山林といいますか,田畑でしたか,1回霧島市のほうで購入されたと思うんですが,この購入された要因といいますか,どういう理由で購入されたか,それをお聞かせいただけませんか。 ○水道部長(迫間 勇君)  隼人町の水源地は,ご存じのとおり奥新川のほうにございます。隼人町時代に水源を守るために,水源涵養林として,たしか保健衛生サイドのほうで買っていただいたという経緯がございます。 ○11番(山浦安生君)  この隼人町の例でもありますように,水源地の周辺の森林環境をよくするという意味で,保水力を保つという意味で,森林を購入されたということだろうと思うんです。市長の答弁書の中にもありましたように,当然この水源地周辺の将来にわたって安定した水源を確保する意味で購入していこうというような考え,またはそういう指定をして森林開発を防止していこうというふうな気遣いがされているわけであります。ぜひこういう貴重な大切な水源地周辺の森林というのは,自分たちの手で確保していく必要があるんじゃないかということでございます。そこで,最初の嘉例川地区の伐採跡地に返ってくるわけなんですが,今所有者は,売買の話は来てないということですけれども,いろいろと入ってくる情報によりますと,答弁にありましたように,経済的にも苦しい状況で,苦しいといいますか,木を植林をできない状況にあるというようなことであれば,当然所有者は手放したいというふうに考えていると思います。そして,この手放したいということであれば,買い手があれば当然ここに商売というのは成立するわけでございますが,今農林水産部長にお尋ねしたのは,日本の国内で山林の売買がスピード化されているという,進んでいるという話をしたんですが,こういう問題があちこちで耳に入ってくるものですから心配してるんですが,外国の資本で日本の水源にあります森を含めて,水を含めて,森を含めて買いに来てるという話があるものですから,こうなったら,いっそのことあの辺りを購入して,自分たちの水源,それからあの地域の方々の安全を守るためにも,それから申し上げましたように水源としても,それからあそこを例えば学習の森とか,いろんな形で使えるんじゃないかというふうに思うんですけれども,市長のお考えはいかがでしょうか。 ○市長(前田終止君)  山林の持つ公益性,そしてまた水資源の確保,そういうこと等を念頭に置いて,ご指摘のような話があるというふうに理解をいたしております。これは命の水,それの本当に必要な範囲というものを常識的にきちんと捕まえて,土地を確保していく考え方と,政策的に日本の森を,そしてまた,ふるさとの森を多くの森林資源として,公益性を考えた上での幅広い考え方に立って購入していくという考え方等でも,考え方は増えていくんじゃないかなと思います。今のところは極めて小さい範囲でできること等を全地域的に市民の命の水,それが安心・安全に安定的に得られるための諸条件を満たす程度で,今ちゃんとやってますよと,そういう視点はちゃんと持ってますよと。そしてまた,大きくこれを広げて,政策的に広域性を考えて,ある一定の場所,相当な面積で,例えば嘉例川の百数十haの伐採をされたあのエリアを,そのような視点で直ちに購入をして対応していくか,そういうことという意味で問われるならば,これは財政事情とか,あるいはまたその土地の持つ潜在的な不安,そういうものをあえて公有地化しながら,すぐ自分たちの市民のものにするべきか,元売の土地所有者,その方に特に不安な部分について,きちっとしたあるべき姿を問い正していくほうが先決じゃないかということを,今のところは考えているところでございます。 ○11番(山浦安生君)  あの地域におきましては,災害という意味での危険性,それからこういった意味でのこれは単なるうわさ話じゃないかというふうに片付けてしまえば,それまでのことですけれども,そういう将来にわたる大きな問題を抱えてるということも含んでいただいておきたいというふうに思います。次に,川のことでお尋ねをいたしますが,生活環境部長にお尋ねいたします。霧島市には,霧島市天降川等河川環境保全条例というのがありますけれども,この中の第1条に出てまいりますが,「河川の環境保全を図り,良好な河川環境を将来の世代に引き継ぐ」というふうにあります。この良好な河川というのは具体的に,ちょっと私,よく分からないものですからお尋ねするんですが,具体的にどういうことを指しているのかお尋ねいたします。 ○生活環境部長(平野貴志君)  霧島市天降川等河川環境保全条例の中で位置付けております,良好な河川環境と申し上げますのは,単に河川の水質がきれいであるとかいうような,そういうものだけではございませんで,河川や河川周辺に生息する動植物などの生態系がより自然で良好な状態が維持されていること,その河川周辺の景観が保たれ整備された,美しさだけでなく,また,手を入れていない美しさと調和しているものでなくてはならないといったような,そのようなことから,河川の水質,河川周辺の生態系,河川周辺の景観といったようなことを位置付けているものでございます。 ○11番(山浦安生君)  川というのは水が流れてないと,その役割を果たさないわけであります。今部長のほうから答弁いただきましたけれども,この良好な河川環境というのは,そういうさまざまなものがあろうかと思います。しかしながら,起こった出来事といいますか,川に流入するときの前の段階での手立てというのは,この条例を見ましても,8条とか9条とかの中に書いてありますように,例えば9条によりますと,負荷対策を考えるとか,工場,事業,温泉,排水等の汚水を云々,排水に伴う悪臭の防止とか,こういう川の入り口の部分においては,いろんな手立てがされていると思うんです。川に汚染されたものが入ってからの手立てというのは,どういう方法がありますか。 ○生活環境部長(平野貴志君)  本来の河川の自浄能力というものがあるわけでございますけれども,それを超えた場合には汚濁が進んでいくということになってまいります。現在,霧島市で進めておりますのは,河川に入ってからではなくて,入る前の手立てをするということで考えておりますので,今,市として河川に入り込んでからの手立てというのは,特にないというところでございます。 ○11番(山浦安生君)  確かに川には自浄能力があります。自浄能力というのは,水が流れてないと自浄能力を発揮しないわけでありますが,旧牧園町においては,例えば微生物によって川の浄化を図りましょうというような方法もありました。今,霧島市ではそういうことはやっていらっしゃらないんですか。 ○生活環境部長(平野貴志君)  市が直接的に取り組んでいるわけではございませんけれども,EM菌等を使った河川の浄化というものに取り組んでいただいているところに対して,そういう支援をしているということはございます。 ○11番(山浦安生君)  最後に,教育長のほうにひとつお尋ねしたいんですが,川,水,土,いろんなかかわりがございまして,これは循環する非常に大切な部分だろうと思うんですね。こういう環境教育という意味から,いろんな手立てがなされているわけなんですけれども,今までの,こんなふうに専門家は言ってるんですが,「従来の環境教育は環境問題解決のための教育とされ,さまざまな環境問題が取り上げられ,その改善のための教育が行われてきた。そのため,全体性の理解や根本の問題追求にかける嫌いがある」というふうな専門家の指摘があるわけなんですけれども,我が霧島市の,例えば小学校,中学校,高校,学校教育においては,こういう問題点のとらえ方というのはされていないのかどうか,お尋ねをいたします。 ○教育長(髙田肥文君)  今おっしゃったように,私どもが最初環境教育というのを耳にしたころは,いろんな公害とか,そういうものが教科書に載っておりまして,それによるいろんなきれいな水をつくると,そういう浄化のためにはどうすればいいか。またはいろんなリサイクルの運動とか,そういうようなものが主でございます。しかし,今だんだん物の考え方,先ほどからありますように,水というのは川をきれいにするよりも,森をつくらないといけない,そういう根本的な問題,それから酸性雨の問題もございますので,そういうような根本的なところから直していかないと,この地球は救えないというような教育に進んでいるというふうに理解をしております。そこで,私ども今回作りました霧島市教育振興基本計画の中で,5つの柱を持っておるんですが,その5つの柱が1本の木に見立てて作成をいたしました。それはこの中に一つ,青少年の健全育成というこの1つの大きな柱がございますけれども,この中に心と体のバランスのとれた青少年の育成ということで,私どもが霧島子どもの森づくり事業というものを一つの事業として取り組もうと。子どもたちが自分たちで苗を作って,実を拾って苗をつくって,そして,それをこのふるさとの霧島の山に植林をする。そうすることによって,将来その木がどんなふうに育ったのかを見に帰ってくる。そうすることによって自分の人生の生き方を考えたり,または大きな励みをもらったりして,人生を生きていけるのではないかというような気持ちで,そういうものを考えたわけであります。今,木を植える作業というのを,私どもがどこかに土地を探してとかいうことではなくて,民間の方々がそういう気持ちがあったら,ぜひ提供しようと。この前,子ども会の皆さん方にお話をしました。よし,それなら子ども会で取り組みましょうかねというような話がありまして,そういういろんな方々のお力をいただいて,子どもたちのまさに今求められている環境教育を,自然と入れていきたいなというふうに今,考えているところでございます。 ○11番(山浦安生君)  大変すばらしいご意見をいただきまして,方向性を示していただきまして,本当に感謝するところでございます。市長のほうの答弁にもありましたように,非常に貴重な水でございます。森林でございます。木でございます。そういう一連のものを私たちの大好きな霧島市でございます。我が郷土でございます。大切に,大切にやっていかなければ,本当に将来において汚点を残すようなことになりますので,こういう問題に関しましては,慎重に検討していく必要があるんじゃないかと。そして,いいまちができますように私も祈念して,質問を終わらせていただきます。 ○議長(池田 守君)  以上で山浦安生議員の一般質問を終わります。ここでしばらく休憩いたします。                「休憩  午前10時28分」                ──────────────
                   「再開  午前10時46分」 ○議長(池田 守君)  休憩前に引き続き会議を開きます。次に,26番,今吉歳晴議員から2件通告がされております。したがって,今吉歳晴議員の発言を許可します。 ○26番(今吉歳晴君)  平成22年第2回定例会にあたり,私は先に通告しています2点について質問します。霧島市集中改革プランは,合併翌年の平成18年度から22年度まで5か年の計画期間で,本年度終期を迎えますが,保育園,幼稚園運営問題について現在までの進捗状況をお伺いします。市内には12の公立,20の私立保育園,幼稚園は公立6,12の私立幼稚園があります。集中改革プランでは,公立両園の民間委託等については,平成19年2月のプラン策定時に,22年度から一部実施としていますが,本年2月の最新版では,一部民間委託実施については,幼稚園,保育園ともに22年度中に方針決定し,保育園は平成25年度から年次的に実施となっています。進捗状況報告では,毎年検討委員会設置が計画されていますが,既に方針が決定されているようであります。幼稚園のあり方についても,22年度中の方針が決定されています。私は,公立から民間委託等大きな方針転換については,保護者,有識者を交えた協議が必要と思いますが,見解をお伺いします。次に,定員適正化計画の推進と今回の市長マニフェストに掲げられています職員削減の関連について質問します。市長は,2013年までに280人の職員削減を示されていますが,合併協議では10年間で20%,240人,職員削減する旨住民に説明し,定員適正化計画では,平成23年4月1日までの5年間で10%,140人の削減を目標としています。今回の市長マニフェストによりますと,合併協議より2年間短縮し,さらに職員削減は40人上乗せされています。組織機構再編計画と連携しているのか,総合支所運営の影響が心配されますが,市長の見解をお伺いします。次に2点目,市立小中学校規模について。少子化による学校の小規模化が避けられない今,規模の適正化,今後の小中学校のあり方について見解をお伺いします。合併により多くの小中学校を抱えることになったまちでは,少子化の進行はいずれも共通しており,学校規模適正化は喫緊の大きな課題で,志布志,薩摩川内,鹿屋,隣県の都城市等の取り組みが新聞で紹介されていますが,このほかのまちにおきましても共通しているようであります。霧島市には,若駒分教室,分校を含めますと,小学校35,14の中学校があります。国の基準では適正規模の条件として,学級数がおおむね12学級から18学級までとしていますが,この基準からいきますと,霧島市の小中学校は6割から7割は小規模校,あるいは過小規模校に該当するようであります。学校問題を考えるとき,特に市周辺地区住民にとって,学校施設の果たしてきた歴史的役割は大きく,地域のシンボル的存在であり,地域コミュニティ活動の拠点施設としての機能も併せ持っています。しかし,少子高齢化の進行は避けられず,ますます学校の小規模化は確実に進むものと思われます。これらの問題に対処すべく,学校規模適正化審議機関の設置が必要と思いますが,教育委員長の見解をお伺いします。以上,壇上からの質問を終わります。 ○市長(前田終止君)  今吉議員から2問につきましてのご質問でございました。1問目(2)につきましては私のほうから答弁をいたします。そのほかにつきましては,教育委員会及び保健福祉部長が答弁をさせていただきます。集中改革プランの進捗についての2点目についてお答え申し上げます。定員適正化の推進につきましては,平成18年度に霧島市定員適正化計画を策定し,平成23年4月1日までに140人以上の職員削減を目標に掲げ,現在取り組んでいるところでございますが,平成22年4月1日までの実績は,既に目標値を上回る165人の減となっておりまして,順調に適正化が図られてきているものと考えております。また,先のマニフェストの分野別政策に記載をいたしております,平成25年,2013年でございますが,その年までに280人以上の職員を削減するという項目につきましては,合併のときから私の2期目の任期が満了となる,2013年度までのその期間の削減目標値をお示ししたものでありまして,現在の霧島市定員適正化計画に比べますと,数値的には厳しい目標値になっておりますが,合併の当時から現在までの減員数が既に188人であることや,今後の退職予定者の状況等を勘案いたしますと,全く達成不可能な数値ではないと考えているところでございます。なお,本年度中に平成23年度から平成28年度までの定員適正化計画の策定を予定いたしておりますが,これまでの取り組みや類似団体の状況,そしてまた今後もますます厳しくなると予想されます財政状況等を考慮しながら,本市のあるべき定員の目標値を設定し,適正化に努めてまいりたいと存じます。 ○保健福祉部長(宮本順子君)  集中改革プランの進捗についての1点目についてお答えいたします。市立保育園につきましては,国分6園,隼人1園,横川2園,牧園3園の計12園設置しております。お尋ねの進捗状況につきましては,平成20年度において先進地の研修を行い,保健福祉部内に検討プロジェクトチームを設置し,庁外検討委員会設置のための準備を進めておりましたが,都市部における民間譲渡先企業の倒産に伴う保育園の閉鎖,雇用情勢の悪化,幼保一元化等の問題から,現時点では検討委員会の立ち上げに至っておりません。平成22年2月更新の霧島市集中改革プランにおいては,本年度中に庁内検討委員会及び庁外検討委員会を立ち上げ,保育園のあり方等について検討を行い,方針決定し,平成23年度中に保護者等への説明の後,平成25年度から年次的に民間委託等を実施することとしております。したがいまして,まずは庁内の検討委員会及び庁外の委員により構成する(仮称)霧島市保育園あり方検討委員会を立ち上げ,各園の入園者数の動向や今後の入園見込者数の調査等を踏まえた十分な審議を行い,今年度中には業務委託,民間譲渡,指定管理者制度導入など,各園に応じた最善の今後のあり方等につき,市としての方針を策定したいと考えております。 ○教育長(髙田肥文君)  集中改革プランの進捗についての市立幼稚園の運営についてお答えをいたします。教育委員会といたしましては,これまで集中改革プランの中に示されております6つの公立幼稚園の民間委託等の一部実施について検討をしてまいりました。その結果,幼稚園は学校教育法において,施設の管理主体が限定されておりまして,民間委託や指定管理者制度の導入ができず,直営か民間移譲の方法しかないことが分かりました。したがいまして,教育委員会といたしましては,当分の間,市立幼稚園として運営することにいたしました。特に園児数の少ない4幼稚園,三体,大田,福山,牧之原につきましては,今後のあり方についての保護者の方々へのアンケートや,地域の方々と意見交換会をいたしました。こうした方々の意見をもとに,4地区の状況に即した幼稚園のあり方について,定例教育委員会で協議・検討を行い,4園につきましては統一した保育条件で,平成21年4月より運営を行っております。また,大田幼稚園につきましては,施設が老朽化していたことから,大田小学校に併設して,現在に至っております。今後,さらに園児の減少が予測されますことから,本年度「霧島市公立学校等規模適正化委員会」を設置しまして,今後の幼稚園のあり方について検討してまいりたいと考えております。2点目の少子化による学校の小規模化に対する,今後の学校のあり方についてお答えをいたします。教育委員会では,今年度から「公立学校等規模適正化検討委員会」を設置しまして,まさしく議員ご質問の件について議論を始めることとしております。規定の中では,委員会の検討事項に「現在,完全複式学級である小学校のうち,当該通学区域内の未就学児の状況から,向こう6年以上完全複式学級の解消の見込みがない学校の規模適正化に関すること」を掲げております。霧島市内では8校が現在完全複式学級となっておりますので,同地域内の未就学児の状況を調査し,併せて同校の保護者の方々の意向や地域住民の皆様のご意見を慎重にお聞きしながら,委員会において一定の結論を出してまいりたいと考えております。また,霧島市としての適正な学校規模のあり方につきましては,国,県の考え方に準拠しつつ,引き続き調査研究していく必要があろうかと考えているところでございます。 ○26番(今吉歳晴君)  まず,保育園についてお伺いしますが,この19年2月の策定時点で既に22年度からの民間委託の実施を掲げてらっしゃるわけですが,このことについては内部でいかほどの検討をされたのかお伺いいたします。 ○保健福祉部長(宮本順子君)  市の集中改革プランにつきましては,市の行政改革大綱の内容を具体的な項目とか目標を掲げて,市民の皆様に分かりやすい形で表しており,大綱の実施計画でございますが,集中改革プランにつきましては,簡素な組織による効率的な行政運営により,市民の皆様に質の高い行政サービスを提供することを目的に策定されるものであるということで,まずは保育所の担当部署である保健福祉部において目標設定を行ったものでございます。 ○26番(今吉歳晴君)  最初から22年度からの民間委託,この民間委託を実施するということは,最初から決めてらっしゃるわけですよね。そうですよね。それから,20年度の進捗状況報告の中では,民間譲渡した委託先が倒産し休園状態に陥った事例があり,慎重かつ十分な時間が必要なため,遅れているとの説明ですが,このことについては検討委員会の中で議論すべき問題じゃないんですかね。いかがなんでしょうか。 ○保健福祉部長(宮本順子君)  私としましても,検討委員会の中でさまざまな議論を今まで行うべきであったと感じておりますが,昨年の3月に非常に保育園の待機児童が増えました。昨年の10月には100名を超える,希望する園に入れない,保育園の待機児童が増えまして,それから各保育園等と協議いたしまして,市としての待機児童に対する方針等を協議し,その間,平成21年度と22年度にわたりまして,保育園の定数の増を図っております。その定数増を図るためには,保育園の施設改修なども行わないといけませんので,その部分は平成21年度から22年度まで,今年度も入っているんですけれども,まずはお母様方が非常に困っていらっしゃる待機児童の解消を図るのが先ではないかということで,そちらのほうの検討を先にさせていただいたものですから,非常に検討委員会を立ち上げての協議というのが遅れたものというふうに感じております。 ○26番(今吉歳晴君)  この集中改革プランの年度ごとの進捗状況を見ますと,22年度,民間委託等の一部実施を決めていながら,19年度中に検討委員会を立ち上げ,民間委託または譲渡を行うこととなっているわけですが,各年度の状況調査,進捗状況調査におきましては,庁内外の検討委員会の設置に触れながら,一向に検討委員会は立ち上がってないわけですよね。この中では25年度から年次的に民間委託等を実施する旨,結論を出していながら,それで今年度,この2月の改革プランの進捗状況の中では,また委員会の立ち上げ,この辺に触れていらっしゃるわけですが,一向に検討,検討で立ち上がってない。私は,このことについては内部検討だけじゃなくて,識者,保護者,その中を交えて十分な審議をする必要があるんじゃないかと思うんですが,いかがなんでしょうか。 ○保健福祉部長(宮本順子君)  議員のおっしゃるとおりでございます。それで本年度中に(仮称)霧島市保育園あり方検討会を庁内,庁外を問わず立ち上げまして審議を開始したいと考えております。 ○26番(今吉歳晴君)  この集中改革プランの公表というのは,これは義務化されているんですか。また,毎年の進捗状況の報告,これは任意なものなのでしょうか。 ○行政改革推進課長(濱﨑正治君)  集中改革プランにつきましては,平成17年3月29日の総務次官の通達で来ておりますけれども,この中に大綱の見直し,また策定をしてないところには策定をして,それの実施計画である集中改革プランを作って,公表をしなさいというような通達が来ております。そして進捗状況につきましても,その都度,公表しなさいというような通知でございます。 ○26番(今吉歳晴君)  公表は義務であるとすれば,報告内容をもうちょっと分かりやすい形で説明に加えていただけたらと感じるところでございます。それから,23年度中に保護者等へ説明して,25年度から実施とありますが,保護者の理解というのは得られるものですか。 ○保健福祉部長(宮本順子君)  今後,(仮称)保育園あり方検討委員会等を設置いたしまして,ご意見をいただきます。そして,それぞれの園に最善の方針を決定していくことというふうになりますけれども,結果として民営化等の対象となった園の保護者の方々には,もちろん意見をお聞きし,意見把握をするとともに,保護者や関係者の理解を得られるよう,誠意を持って努力していかなければならないと考えております。 ○26番(今吉歳晴君)  最終的には12園すべて民営化,民間委託をされる考えでいらっしゃるのかお伺いいたします。 ○保健福祉部長(宮本順子君)  (仮称)保育園あり方検討委員会でご意見をいただき,最終的に市がそれぞれの園に最善の方針を決定していくこととしておりますことから,お尋ねの件につきましては,全部というわけでもありませんし,今後検討していくということで,現時点では見ているところでございます。 ○26番(今吉歳晴君)  公立を民間にする手続きというのは,これは大きな問題でありますので,保護者,識者等を交えた中で十分な時間をかけながら,このことは取り組んでいただきたいものだと思います。次に,幼稚園についてお伺いしますが,幼稚園も当初のプランの中では,既に22年度からの民間委託を実施するとなってるわけですが,このことについては,当初から一部実施にとどめられる考えだったのか。またはとりあえず一部実施するということでここに記載されたのか,その辺についてお伺いいたします。 ○教育部長(阿多己清君)  計画の段階では,一部実施できればという思いでしておりましたけれども,最初から一部に限ってということではなかったわけです。 ○26番(今吉歳晴君)  20年度の進捗状況の説明では,一転して方針が後退してるんじゃないかというような感じがするんですが,いかがなんでしょうか。 ○教育部長(阿多己清君)  19年度にこういう計画を定めたわけですけれども,19年度におきまして,学校教育法におきまして,施設の管理主体が市町村か,または法人ということに限定されておりまして,この一部の業務委託というのはできないことが分かったわけでございます。それで,全面的な民間譲渡ができればという思いで,今もそういう考えで計画を持っているところでございまして,今後,今年度におきまして,そういうあり方検討という部分で,今後議論をしていく予定で今は進めているところでございます。 ○26番(今吉歳晴君)  この中で20年度の進捗状況によりますと,大田,三体,牧之原,福山幼稚園については,保育条件を統一し,直営で運営することとなっていらっしゃいますが,この保育条件の統一というのは,これは何を意味するんでしょうか。 ○学校教育課長(山口幸彦君)  保育園の条件の統一とは,これまで5歳児の1年保育であった幼稚園と,それから4歳,5歳児の2年保育であった幼稚園,さらには3,4,5歳の3年保育であったということでありましたので,それを3歳,4歳,5歳の3年保育にするということに統一し,そして延長保育は実施しないと,これまで実施してきた幼稚園もありましたが,統一ということで,実施しないということで統一したということでございます。 ○26番(今吉歳晴君)  この公立を維持するために,保育園の保育条件の統一というのは必要だったわけですか,それについては。なぜこの4園で,条件の統一化を図らなきゃならなかったのか。 ○学校教育課長(山口幸彦君)  同一市内にある保育園でございますので,市民の方々の利用されるという条件で,同じような条件に統一するのが望ましいというふうに考えているところでございます。 ○26番(今吉歳晴君)  この富隈,陵南幼稚園の運営方針については,関係者の意見を伺いながら検討することになっているわけですが,先ほどの4園についても,委員会などを設置して,その中でこのことを決めていけばいいんじゃないかというような私は考えを持ってるんですが,いかがなんですか。やはり内部検討じゃなくて,富隈幼稚園の取り扱いと同じように,検討していかれるのが筋ではないかと思うんですが,いかがなんでしょうか。 ○教育部長(阿多己清君)  20年の7月から8月にかけてアンケートの実施をいたしました。そして,8月には4地区で保護者等を含めて意見交換会を実施したんですけれども,その中で市立保育園を存続してほしいとか,そういう意見もあったわけでございまして,それらを踏まえて,4園のそれぞれの運営を当分の間行うという方針を決定したわけです。最終的には定例教育委員会のほうで諮った上で,決定をしていただいたというところでございます。 ○26番(今吉歳晴君)  18年5月1日現在の定員が635人に対しまして園児数が241人,それで本年5月1日の定員は340になっているわけですが,園児数が195人といずれも減少しているわけですが,今後については,どのような予測をされているのかお伺いいたします。 ○学校教育課長(山口幸彦君)  5月1日現在で,195名の園児数が在園しているところでございますけれども,平成12年度においては300名からの園児がいたようでございますけれども,現在は200名を切ってる状況でございます。霧島市内のゼロ歳から6歳までの子どもの数を見ますと,国分・隼人地域を除き,横ばいからやや減少傾向にあるように考えられます。このことを考えますと,富隈幼稚園を除き,園児の減少が今後予想されるというふうにとらえているところでございます。 ○26番(今吉歳晴君)  この保育料等の保護者負担ということを考えれば,これは民間より費用が安いわけですが,民間からすると公立が選択されない,この理由というのは何が原因でしょうか。 ○教育部長(阿多己清君)  いくつか理由はあるかと思うんですけれども,今,公立の幼稚園では園児の送迎を行っておりません。そして,当然延長保育も行っていない状況の中でございますし,預かり保育というのも行っておりません。この部分は私立の幼稚園については,されておりますので,そこらの違いもあります。そしてまた,当然保育料の部分の単価が安くなってますので,そこらの部分,保育料は安いんですけれども,そういうサービスの部分で公立のほうが若干私立より,そういうメニューが少ないといいましょうか,そういうところで保護者の方々が公立にやらずに,定員に満たってない状況だと考えております。 ○26番(今吉歳晴君)  なかなか公立は保護者のニーズになかなか応えがなされてないんじゃないかというような考えをするわけですが,この中で職員が18年度,32人いらっしゃるわけですね。今度,5月1日時点で290人ですが,最初の合併当時は定員も635人であったわけですが,本年5月1日現在の定員というのは340人,大幅に減ってるわけですね。これは定員適正化計画の中では,このことも検討されていくのか。保育園の職員については,これは対象外なのか。 ○教育部長(阿多己清君)  園児数のほうの定員ですか。 ○26番(今吉歳晴君)  幼稚園の職員です。 ○教育部長(阿多己清君)  失礼いたしました。当然学校の部分ですので,定数によって教諭の数は決まってますので,それにあわせて配置をしているところです。ただ正規職員という部分がだんだん少なくなってきておりまして,そこの部分は月額の嘱託職員,また日額等の臨時職員で今カバーしている状況でございます。 ○26番(今吉歳晴君)  最初,合併当時,18年5月1日時点で635人いたわけですよね,定員が。それで,今回340人,大幅減ってるわけですが,ただ当時からすると職員数はたった3人しか減ってないわけですが,このことについては適正配置,職員の適正化というのは,このことについても当然適用するべきじゃないかというふうに私は考えるわけですが,いかがなんでしょうか。 ○教育長(髙田肥文君)  20年度の見直しのときに,陵南幼稚園90名のところは据え置きました。富隈幼稚園140名も140名で据え置いておりますが,大田幼稚園80名の定員でしたが,そこまで集められないということで,20名に定員を削りました。そしてまた三体幼稚園40名のところを20名に,そして福山幼稚園95名のところも20名に,牧之原幼稚園は190名のところを30名に定員を減じたところでございます。 ○26番(今吉歳晴君)  減じてるわけですから,当然職員もその分,当初からするとたった3人の減なんですよね。その辺については減員ができるんじゃないかというふうに私は考えるところなんですが,いかがなんでしょうか。 ○教育長(髙田肥文君)  職員の数は学級数によって決まりますので,子どもが減っても学級数に応じて配置をしてございます。まず最初,なぜこの幼稚園を市立のまま継続をしたかということを申し上げます。それは保育園というところは,保育所というところは,保育に欠ける子どもが行くところです。保育に欠けない子どもは,行く場所が市立がなくなれば,私立幼稚園しかなくなりますので,そういうことでこの百何名の子どもたちの行き場を,いきなり私どもが放棄することがいいのかというようなことを考えて,市で継続をするということに決めたところでございます。 ○26番(今吉歳晴君)  市のほうで継続されることは,それは分かるんですが,ただ私が言うのは,この職員というのは学級数に応じて,生徒数じゃなくて,そのクラスによって配置されてるということなんですか。 ○教育長(髙田肥文君)  陵南幼稚園で申しますと,定員が先ほど申し上げましたように90名でございます。その中の入ってる園児数は75名,それで3歳保育からですから,3学級はあるわけですね。そうしますと園長1人に教諭5名という配置をしてあるわけです。そして,大田幼稚園は,園長は,大田小学校の校長が兼務をしております。ここは3歳保育からですけれども,園児数が非常に少なくて,16名ということで,教諭2人で見ております。それから,三体幼稚園ですが,これも園長は三体小学校の校長が兼務をしております。副園長は教頭が兼務をしております。教諭2名で対応しているというところでございます。富隈幼稚園は,園長と教諭5名で陵南と同じように対応しているということでございます。福山幼稚園,牧之原幼稚園は,いずれも人数が少のうございますので,園長は1人で両方兼務をしていただいて,それぞれ2名の教諭で3歳保育を見ているということ,3歳,4歳,5歳を2人で見てるということになっております。 ○26番(今吉歳晴君)  私は最初,定数も定員も相当減ってるわけですから,それなりに職員は当然減らすことはできるんじゃないかというふうな考えを持っていたところでございます。教育長にお伺いしますが,私は幼稚園,保育園については,民間の専門家に任せて,義務教育に専念して,指導・監督という立場に専念すべきじゃないかというふうな考えを持ってるわけですが,このことについてはいかがなんでしょうか。 ○教育長(髙田肥文君)  200名近い子どもたちが,今6つの幼稚園で教育を受けているわけでありますので,将来私どもも,どういうふうな方向で行くべきかということで,先ほど申し上げましたように,今年度検討委員会をしまして,今後のあり方,もう民間移譲しかないわけでありますので,先ほどこの幼稚園は,国,地方公共団体及び学校法人のみがこれを設置することができると,学校教育の規定をしてありますので,私立の学校法人にお願いをするしか道はないわけであります。ですから,そういう方向で市としていけばいいかどうかは,今後の検討会,そしてまたさらに審議会等ございますので,そこでご意見をいただいて,方針を決めていかなければならないのかなというふうに考えております。 ○26番(今吉歳晴君)  次に,定員適正化と市長のマニフェストについてお伺いしますが,このマニフェストというのは,任期期間中の4年間の私は政権公約ではないかというふうな考えがするわけですが,いかがなんでしょう。 ○市長(前田終止君)  私といたしましては,1期目を担って,2期目をまた当然担いたいという強い自分の意思があるわけですから,1期目に継続するような考え方で数値をお示しさせていただきました。 ○26番(今吉歳晴君)  合併協議では10年間,27年度までに20%の職員削減が示されていまして,定員適正化計画では,この考えに沿って23年4月1日までの5年間で10%の削減を目標とされているわけですが,市長のマニフェストでは,2年間短縮して40人上乗せ,280になっているわけですが,この40人上乗せされた根拠というのをお示しいただきたいと思います。 ○企画部長兼大学跡地利用対策監(川村直人君)  先ほど市長の答弁にもございましたけれども,現状のこれまでの削減,そういう実績を踏まえますと,目標値よりも実際進んでおりますので,10年の計画を8年で達成ができるのではないか,そういう予想のもとに出されたものでございます。 ○26番(今吉歳晴君)  この定員適正化計画の中で,定員モデルについてですが,この定員モデルでは18年度で67人の超過者で,超過率が7.9%となってるわけですが,直近の数値というのは分かるんですか。 ○行政改革推進課長(濱﨑正治君)  定員適正化計画は19年2月に発表いたしておりますけれども,作業自体は18年中に行いました。それで,定員適正化計画の中にもありますけれども,目標値を決めるにあたっては,いろいろな指数を参考にさせていただいております。その中で議員が言われましたように,合併協議会の申し合わせとか,そしてまた今までの1市6町の実績とか,そしてまた他市町村と比べた実績とか,そういうのをしておりますけれども,その中で他市町村と比べた場合,どうかということで定員モデルというのがございますので,それと類似団体の職員数との比較がございましたので,この2つについても比較をいたしておりますけれども,定員モデルにつきましては,昭和58年から,そして平成16年度まで国のほうで算式を提出いたしまして,そしてこの間,22年ぐらいありますけれども,8回ぐらい改定をされております。それで,最後の改定が16年の3月で,これにつきましては,定員モデルにつきましては多岐にわたる数式を駆使しながら,この数字を求めるというようなことで,分かりにくいというようなことも再三言われてきておりましたけれども,16年3月に第8回の見直しをして,この段階で定員モデル自体はなくなって,それに代わるのが平成20年5月に出されておりますので,今はこの定員モデルで職員数を算出するというようなことはいたしておりません。 ○26番(今吉歳晴君)
     であれば,この類似団体との比較ですが,この類似団体での比較については単純値,あるいは修正値,これはどちらを主に用いられた数字で適用されたんですか。 ○行政改革推進課長(濱﨑正治君)  類似団体につきましては,議員が言われたように単純値を指標として算出する方法と,また修正値を指標として算出する方法がございますけれども,それぞれいい面,悪い面ございます。それで,一番霧島市を反映しているのは,私たちといたしましては,修正値のほうだというふうには感じておりますけれども,この単純値はそれなりに,他市町村と大まかな状況を見るという部分については,有利なものですので,両方使いながら比較をしてるところでございます。 ○26番(今吉歳晴君)  この一般行政職,職員数,それから教育,消防を加えた普通会計職,これについても,これはどちらを主に用いられてるんでしょう。 ○企画部長兼大学跡地利用対策監(川村直人君)  この単純値と修正値につきましては,類似団体別の職員数を比較する場合に,大分類,中分類,小分類といった業務の内容によって分類をいたしてまいります。そして,単純値につきましては,大部門以上の定員管理の大まかな状況をするときに使います。それから,修正値につきましては,大部門よりも細かい中部門,または小部門の職員数の比較をするのに適しているというような数値でございますので,どちらがというよりも,そういった性質によりまして,比較をするときの使い分けをするといったことになります。 ○26番(今吉歳晴君)  行政に携わってる方は十分分かってらっしゃるでしょうが,私にとりましてはなかなか難しい見分け方でありまして,例えば単純に比較するとすれば,修正値を用いた,この数値で見るのが妥当なのか。それから一般行政職,普通会計まであわせた,これはどちらを見たほうがいいのか,それについてお示しいただきたいと思います。 ○行政改革推進課長(濱﨑正治君)  一般に類似団体につきましては,言われているのは普通会計を使った,先ほど言われたように教育委員会,消防を入れた普通会計の標準値と,霧島市でいけば霧島市の職員数を比べるのに使っておりますけれども,ここに教育委員会,消防を除いた一般行政の計も記載するようになっておりますので,これも見ながら職員数の比較をしているところでございます。 ○26番(今吉歳晴君)  例えば今,市長は25年度までに280人の職員の削減を目標とされているわけですが,こうなりましたとき,例えば一般行政職,これにつきましては類似団体で見ますと,超過率が13.8%,それから普通会計職では14.7%となってるわけですが,この数字についてはいかがなんですか。280人,例えばうまく減員して,目標どおり削減がされたと仮定した場合,この超過率について。 ○行政改革推進課長(濱﨑正治君)  今言われた類似団体との比較というようなことで,普通会計で14.7%というようなことでしたけれども,これは18年4月1日現在の職員数1,323も対象にしたものでございまして,これにつきましては毎年毎年更新いたしております。それで一番新しいのが平成20年4月1日現在でございまして,これにつきましては,修正値につきましては普通会計で11.1%というふうな数字がございます。この11.1%につきましては,類似団体の中で138人オーバーしているというような霧島市の現況でございます。それでいけば今,20年4月1日にあわせますと,霧島市は107名純減になっておりますので,これと135,これを足しますと240名ぐらいの,標準に持っていった場合は,それぐらい削減が見込まれるというような,この類団から見れば,そういうような数字が出るようでございます。 ○26番(今吉歳晴君)  超過率というのは分かるんですか。言われたとおり人数は分かるんですが,この超過率に換算した場合はいくらになるのか。 ○行政改革推進課長(濱﨑正治君)  超過率は毎年毎年,類似団体が今全国でうちがⅢの1に属しておりますけれども,これが38全国に市がある中に私たちはおるわけですけれども,ここが毎年毎年削減をいたしますので,毎年毎年,この%は変わってきます。そういうようなことで280人が何%に当たるのかというのは,ちょっと計算はできません。 ○26番(今吉歳晴君)  私の分からない質問ですから,なかなか数値を上げるのがなかなか難しいんじゃないかというふうに考えます。それでは次に行きます。2点目の小中学校規模の基本的な考えについてお伺いいたしますが,先ほど今年度中に霧島市公立学校等の規模適正化委員会の設置を検討されているようでありますが,この前いただきました霧島市教育振興基本計画,この作成にあたりましてアンケート調査をされてるわけですが,去年の7月,それから対象者が小学校5年生,中学校2年生,高校生,それから一般市民を含めて2,435人にアンケート調査をされまして,その中で,その設問の中で,学校教育の目的達成のためには,1クラスに何人ぐらいが望ましいと思いますかという設問があるわけですが,この設問に対する回答者が892人いらっしゃいまして,その中で一番多いのが20人以上30人未満というのが65.5%ですかね。それから20人以上40人未満が17.2%,それから10人以上20人未満というのは12.9%あるわけですが,この調査結果については,いかがな分析をされてあるのかお伺いいたします。 ○教育総務課長(東郷一德君)  先ほど議員申し上げられましたように,学校教育の目標達成のためには,1クラスに何人ぐらいが望ましいと思いますかという設問に対しまして,892人の方から回答をいただきました。改めて申し上げますと,20人以上30人未満が適正という回答が最も多くございまして65.5%を占めました。次いで,30人以上40人未満が17.2%,10人以上20人未満が12.9%と続いております。5人以上10人未満,また5人未満でもよいと答えた人は892人のうち6人にとどまっております。一般論としての回答ではございますけれども,市民の多くが,ある程度の集団の中で多様な考え方に触れる機会や学び合いの機会,切磋琢磨する機会のある教育環境を望んでいらっしゃるということを感じた次第でございます。 ○26番(今吉歳晴君)  私もこの結果を見ながら,この複式学級,これについては避けたいという気持ちも表れているのではないかと思いますが,そこで複式学級については,国の基準では1年生を含むときは8人以下とし,それ以外では16人以下としているようですが,例えば1年生が2人で,2年生が7人,合計1,2年で9人,それから3年生が10人で,4年生が7人と仮定した場合,このときの学級編成というのはどうなるんですか。 ○学校教育課長(山口幸彦君)  議員仰せのとおり,1年生を含む場合は8人を超えた場合には学級を分けると。1年生を含まない場合は16人を超えた場合には,分けるというのが基本的な考えでございます。今,例に出されました1年生2名,2年生7名,3年生10名,4年生7名,その場合には1年生と2年生合わせて8名を超えますので,2名と7名の単式学級,3年生10名と7名であわせて16名を超えますので,3年生も4年生も単式学級,したがいまして,今までの4学年につきましては,1年,2年,3年,4年,それぞれ単式学級ということになります。 ○26番(今吉歳晴君)  この薩摩川内市の基本方針の中で,小学校は複式学級を解消できる10人以上,中学校は20人以上としてるということですが,これは国の定めた規定があるわけですか。 ○学校教育課長(山口幸彦君)  今,薩摩川内市の例については,問い合わせたわけではございませんが,今の数字は国の数字とちょうど合わせた形ではないかというふうに考えます。今の基準としましては,1年生を含む場合には8名まで満たない場合は,例えば先ほど言いました2と7というのが,もしこれが2と5であった場合には8名になりませんので,複式にせざるを得ない。2と6だった場合は,これも8名ですのでなりませんので複式学級。2と7,どちらかが増えて8名を超えた場合,9名になった場合には,分けるというような考えになります。1年生を含まない場合には16名,1と15でも構いません。1と15の場合は複式ですが,1と16の場合は16を超えますので2つの学級に分けるという,この基準はあると思います。 ○26番(今吉歳晴君)  この薩摩川内市の小中学校の再編に関する基本方針では,これは2段階構想を示しておりまして,学校規模を小中ともに国の基準以上としていますが,1年生,1学級の場合,先ほども言いましたとおり,1学年1学級の場合は,小学校は複式学級を解消できる10人以上,中学校は20人以上として,最終的には小学校46校を19に,中学校16を12とする方針が示されておりまして,同じ人口規模の鹿屋市におきましても,適正化の方針でも国の基準を原則とし,最低でも小中学校各学年1学級以上としているようでありますが,ここで教育長にお伺いいたしますが,垂水市学校規模適正化検討委員会の答申の中に,複式学級の解消,あるいは適正規模の確保,教育環境の整備を行い,学校教育の充実を図ることが,我々大人に課せられた責務であるという文言があるわけですが,このことについていかがな考えでしょうか。 ○教育長(髙田肥文君)  特に小学校よりも中学校の場合なんかに,規模が小さいと部活動の経験,その他,例えば体育の授業でチームを組んで試合をする経験,そういうものもないということになります。ですので,ある程度の規模で切磋琢磨する,そういう教育環境というのがどうしても必要だと。それから今不登校,いじめ,そういうような問題もありますが,生活集団というんでしょうか,学習集団の中ではなくて,今度は生活集団という面でも人間のコミュニケーション能力を図ったり,人との対応能力,そういうものを図るためには,ある程度の集団が必要ではないのかというようなこともございます。ですから,垂水市のその答申は,将来子どもたちがやがて社会に出たときに,そういうところでつまずかないために,大人の責任だというふうな形で示されたのではないかというふうに理解しています。 ○26番(今吉歳晴君)  学校再編となりますと,地域の住民とまた保護者の考えは違うかも分かりませんし,また保護者と児童生徒の考えも,必ずしも一致するとは考えないところでありますが,なかなか大変難しい問題も含んでいるわけでありますが,少子化は確実に進んでいくわけでありまして,早い期間で,幸い今年中に検討委員会の立ち上げが計画されておりますので,今後はある程度の時間をかけながら,十分な検討をしていただきますようにお願いいたしまして,私の一般質問を終わります。 ○議長(池田 守君)  以上で今吉歳晴議員の一般質問を終わります。ここでしばらく休憩します。                「休憩  午前11時51分」                ──────────────                「再開  午後 1時00分」 ○議長(池田 守君)  休憩前に引き続き会議を開きます。次に,34番,徳田和昭議員から3件通告がされております。したがって,徳田和昭議員の発言を許可します。 ○34番(徳田和昭君)  皆さん,こんにちは。先ほどまで全く傍聴者の方がいらっしゃらなくて寂しい思いをしておりましたが,このようにたくさんの方に議会に興味を持っていただきまして,本当にありがとうございます。ようこそおいでいただきました。初めに,口蹄疫の1日も早い鎮静化と,大変厳しい状況に置かれております,宮崎県をはじめとする畜産農家の方々の復興を心から願うものであります。さて,朝刊には霧島市の文字がない日はないほど,毎日いろいろな事件が掲載されていますが,5月25日の南日本新聞には,かねてからよく知っている7人の方々の写真と記事が掲載されておりました。「広報きりしま」を制作されている秘書広報課の皆さんです。日本広報協会が主催している2010年全国広報コンクールで広報誌部門,組み写真部門でダブル入賞し,4年連続で入選以上の快挙に加え,組み写真部門は読売新聞社賞も獲得したとのうれしい記事でございました。特に今回の特集,命を守り続ける笑顔は,常に厳しい状況の中で仕事に取り組んでおられる霧島市立医療センターをはじめとする医療現場の皆様を勇気づけるものであったというふうに思います。また,心でつながる子育てを特集で扱った広報誌部門は反響が大きく,紙面の子育てコーナーの新設に結びついたということですが,秘書広報課の皆さんの言われる,「広報は地域を変えられる」という言葉は分かるような気がいたします。これからももっともっと霧島市を好きになるような広報誌の制作に期待します。それでは,通告書に従って,3件について質問いたします。まず,姫城土地区画整理事業が残した問題点について3点お伺いします。1点目の排水用の側溝についてでありますが,先日,地区内の住民の方から側溝の排水の流れが悪く,悪臭や,冬であっても蚊が発生するとの通報があり,現場に行きました。すぐに担当課の方が来てふたを上げ調査をしてくださいましたが,原因の一つとして,勾配がなく,約10cm沈殿した泥の上に7,8cmの深さの雑排水がたまっていました。過去にも雨量の多いときには,断面不足のために大量の水が噴き出したりする箇所もあるとのことで,梅雨を前に周辺の方々は大変心配しておられました。今回は行政の早い対応もあり,しばらくはしのげるのではないかと思いますが,あくまでも応急処置ですので,全体的な調査が必要と思いますが,お考えをお伺いします。2点目の温泉の配管についてお伺いします。今回気になりましたのは,この地区は温泉の泉源が多く,業者や個人により公道や排水路の中に家庭用の配湯設備の塩ビ管が設置されております。実際に今回のこの現場でも側溝内に配管がされており,調査や作業に支障がございました。また,配管にごみが引っ掛かり,新たな原因になることも予想されますので,今後は厳しい基準と指導が必要ではないかと思いますが,併せてお伺いします。3点目の避難道についてお伺いします。火災や自然災害時に円滑な避難や救援ができるように避難道が設置されておりますが,両側に,人以外は通れないように鉄柵があるもの,また片側を堤防でふさがれているところなど,条件の違いはありますが,全く通れないようにする必要があるのか疑問を感じています。地域からは改善を求める要望がたびたび出されていると聞いていますが,これまでの対応についてお伺いします。次に,消防について3点の質問をいたします。まず,人員配置についてでありますが,以前,一般質問したときに国や県が消防の広域化を進める中,霧島市消防局においては,その必要はないとの答弁をいただき,大変心強く感じているところでありますが,それは必要な資機材と優秀な人材を満たしてこそ言えることだと思います。これまでの答弁や活動から判断して,職員一人一人に関しては,全員が優秀な人材であると認識しておりますが,今後の人口動態や他の地域との応援協定を考慮したとき,現在の職員数は適切と思われるかお尋ねします。2番目に,霧島山の火山噴火による災害に対しても,十分な心構えと準備が必要だというふうに考えておられるようですが,専門的な知識を得るための研修はどうしてるかお伺いします。3番目に,私は過去に消防団員に対する優遇措置について質問いたしましたが,市長は取材の段階で,ぜひやりましょう,どうせやるなら先進地に負けないものをやるように指示しますと言われました。本会議での一般質問の答弁でも,現在,他の自治体の制度の内容や仕組みなど,商工会,商工会議所等と一緒に研究を重ね,霧島市に合った消防団員優遇制度を積極的に検討したいと答えられました。その後,その積極的な検討のために,市長はどのような指示を出されたものかお伺いします。次に,国分中央高校に新たにスポーツ健康科を設置する件について5点お伺いします。国分中央高校の学科を再編し,新たにスポーツ健康科を設置する計画が発表されました。大変すばらしいことであり期待をしておりますが,検討委員会はいつからどのような体制で進めてこられたか。また,県教委との教員配置に関する件や可能性についての検討は,いつから進めてこられたかお伺いします。2番目に,専門的な施設や設備の整備についてお伺いします。現在の施設では決して十分だとは思いませんが,最低限必要なトレーニング室やグラウンドの整備については,どのような検討をされているかお伺いします。3番目に,教職員の配置については,法定数の範囲でされるのか,あるいは専門科目の指導のための加配は認められるのかお伺いします。4番目に,40名の募集の内容と説明会についてお伺いします。5番目に,科設置の目標を「体育に関する知識や高度な運動の実践を通して,知・徳・体の調和のとれた人間形成を目指すとともに,将来,体育,スポーツの振興に寄与する能力と態度を備えた人間を育成する」とされていますが,強いチームや選手を育てるのではなく,専門的な体育理論や実技を学び,体育教師やインストラクター,介護士や理学療法士などの医療福祉関係従事者の育成,あるいはトレーナー等のスポーツサポートビジネスに従事する人材を広く育成する学科だと思いますが,就職や進学についての見通しはあるのかお伺いします。以上で1回目の質問を終わります。 ○市長(前田終止君)  徳田和昭議員から3問につきましてのご質問でございました。2問目(1)と(3)につきましては,私のほうから答弁をさせていただきます。3問目につきましては教育委員会が答弁をいたします。そのほかにつきましては,関係部長等がそれぞれ答弁をさせていただきます。市町村の消防職員数は,国の示す消防力の整備指針に基づき,市町村における地域の実情を十分に考慮して,消防施設,人員等を算定するようになっております。霧島市消防局は,職員176名で約13万市民の生命,身体及び財産を守るという任務のもと,霧島市の地域の実情や事案発生状況等を踏まえ,現在,人員配置をしているところであります。また,今後の人員計画といたしましては,救急要請の集中する国分・隼人地区に救急隊1隊を増強する組織再編を考慮中であります。次に3点目についてお答えいたします。消防団員やその家族に対する経済的な支援につきましては,消防団員優遇制度を取り入れている消防本部を調査いたしましたところ,例えば商店街における割引制度を取り入れているところもございました。本市におきましても,関係団体と協議をいたしましたが,いくつかの解決すべき問題点もございまして,具体的な制度については今のところ,まだ決定をしておりませんので,今後さらに多方面にわたって協議を積極的にしてまいりたいと考えております。 ○消防局長(後庵博文君)  消防についての2点目にお答えいたします。霧島山の噴火対策につきましては,霧島火山防災検討委員会で既に噴火シナリオや火山防災マップを作成しております。このマップは,昨年度,牧園地区・霧島地区の対象区域の世帯に配布し,住民の避難や関係機関との連携について,それぞれの噴火レベルに応じた具体的対応をとるようにいたしております。大規模な原野火災につきましても,通常の火災防御訓練等を通じ,状況に応じた車両,資機材の装備,部隊の編成を行うとともに,災害状況の規模に応じ,消防防災ヘリの要請などを含め,自衛隊員など関係機関との連携も深めて対応いたすところであります。遭難事故の救助体制について,登山客の登山中に発生した傷病等には,消防署員が救助活動にあたります。また,登山中に道に迷った方などの捜索は広範囲となることから,管轄地域の消防団の出動を要請し対応いたしております。霧島連山には,1年を通し数多くの登山客が訪れ,毎年数件の山岳事故も発生していることから,事案によっては検証登山等を行うとともに,定期的に霧島山における救助訓練等を行っております。 ○建設部長(篠原明博君)  姫城地区土地区画整理事業が残した問題点についての1点目にお答えをいたします。当地区の土地区画整理事業は,地区面積76.5haで,昭和53年度から平成9年度にかけて実施した地区でございます。当地区の地形は極めて平たんで,地区の大半が水田であったことなどから,用排水計画には大変苦慮したところでございます。したがいまして,場所によっては勾配のない排水路も数箇所あることなどから,流れが悪くなっていることも現状であります。しかしながら,生活環境において好ましい状況でないことや,地区内の宅地化も進みつつあることから,今後関係各課と現地調査を行いながら,改善策について検討してまいりたいと考えております。次に,2点目にお答えいたします。企業者が公道や側溝などにパイプの埋設や形態変更をする場合,道路管理者との協議が必要であります。道路側溝において断面を阻害するような行為については,原則許可いたしておりません。しかしながら,議員のご指摘のとおり,一部箇所において温泉管が布設されていることから,今後企業者に対して是正するように指導してまいりたいと思います。次に,3点目にお答えします。議員質問の避難道とは,歩行者専用道路のことと認識しておりますが,当地区には10か所程度の歩行者専用道路がございます。この道路は,街区が長い地区での歩行者の利便性確保及び交差点付近における公安委員会との協議において,交通安全の観点から車道としての取り付けが難しいとのことで設置したものでございます。地域からの専用道路の開放等の要望もいただいておりますが,交通安全上の問題や公安委員会との協議を含め,さまざまな問題も想定されますので,今後慎重に検討していきたいと考えております。 ○教育長(髙田肥文君)  国分中央高校に新たにスポーツ健康科を設置する件についての1点目にお答えをいたします。設置計画につきましては,平成23年3月の中学校卒業者数が前年度に比較しまして,県全体で約1,300人減少することに対応するとともに,時代や地域の要請に応える魅力ある学校づくりに資するため,教育委員会を中心に学校と連携を図りながら進めてまいりました。学科再編の方向性は,既存の学科を見直し,新たな学科を再編するという考え方で,具体的な検討を開始いたしました。検討委員会では,新しい学科の候補としまして,体育系学科,技術系学科,介護福祉系学科等について検討いたしましたが,市内中学校の部活動で優秀な成績をおさめる生徒が多いことや,特に健康への関心の高まり,生涯スポーツや社会体育の必要性,指導者のニーズも高まっていることなどから,体育系学科を設置することとし,平成21年8月には教育委員に熊本県のスポーツ系のコースのある高校を視察してもらいました。本年2月には再編案を公表し,国分中央高校の教諭にも県外視察に行ってもらいました。それを受けまして協議を重ね,3月定例教育委員会に,霧島市立国分中央高等学校学則の一部改正を提案し,スポーツ健康科を設置することを可決していただきました。現在,学校が中心となり,平成23年度,スポーツ健康科開設スケジュールに従い,教育課程の作成や生徒募集に向けて積極的,具体的に進めているところでございます。なお,県教育委員会との協議につきましては,教職員の人事異動等の関連がありますので,今後は随時県教育委員会と連携を図りながら進めてまいります。次に,2点目の専門的な施設や設備についてお答えをいたします。現在の国分中央高校の施設設備の状況は,施設の建設年度が古く,老朽化している状況でございます。スポーツ健康科新設に当たり,より高い専門性を図るためには,現在の施設面において体育館やトレーニング施設等が不十分であり,検討課題であると考えております。次に,3点目の教員の配置についてお答えをいたします。平成25年から改訂されます高等学校学習指導要領の「体育」では,関係大学や企業と連携した研究や各領域に関係する資格が取得できるようになります。新設するスポーツ健康科におきましては,平成23年度から前倒しして,学年の進行にあわせて実施してまいります。より専門性を生かすため,教諭はもとより,鹿屋体育大学や関係医療機関と連携し,科学的な分析の研究や専門の学識経験者等を外部講師として依頼し,栄養・保健学並びにテーピング法などの講義や実技,救急法救急員養成講習会などを実施し,多くの資格取得ができるよう,特色のある教育課程を計画しております。教員の配置につきましては,法例定数の範囲の中で,学校全体の定数を踏まえまして定めてまいります。次に,4点目の募集のための活動についてでございますが,校長,教頭が県内の公立中学校の3年生と保護者を対象とした学校説明会に出向き,学科再編等の特徴などの説明をしているところでございます。また,学校のホームページでの紹介や学校案内パンフレット等で募集活動を行い,県内のすべての中学校にポスター,学校案内パンフレットを送付し,募集活動を行っております。次に,5点目の卒業後の進学,就職の見通しについてでございますが,進学では体育系大学及び短大,医療系,体育系,社会福祉専門学校,就職では公務員,スポーツジムトレーナー・インストラクター,医療福祉関係企業などが考えられます。特に就職面では企画力のあるリーダー制の高い人材やコミュニケーション能力に優れた明朗活発な人材などが求められておりますことから,礼儀正しく,社会に貢献できる生徒を育成してまいりたいと考えております。 ○34番(徳田和昭君)  1件目の1番目と2番目の質問につきましては,関連しておりますので,前後するところもありますが,同時に聞きたいというふうに思います。まず,この側溝の排水の悪さにつきましては,旧隼人町時代から繰り返し要望や苦情が出されてきておりますが,これまでにどのような対応をされてきたのかお伺いします。 ○建設部長(篠原明博君)  当該地区につきましては,先ほども答弁をいたしましたように,相当勾配がゆるいところでございまして,そういったいろんな側溝の排水状態が悪いということで,地域からそういう箇所もあるというような連絡を受け,その都度随時できる範囲内で,市のほうで若干対応をしてきた経緯がありますけど,ただ先ほどおっしゃいましたように,全体をそういう形で検査,あるいは調査をした経緯は今のところございません。 ○34番(徳田和昭君)  家庭用の温泉使用については,どれだけの方が利用されているものか把握はされておりますか。 ○建設部長(篠原明博君)  今回,側溝に関係して調査をいたしまして,そういった温泉関係が何箇所かあったということでございましたので,改めて全体の区域の中でどういった系統で何箇所ぐらいあるかというのは今後調査をさせていただきたいと思います。 ○34番(徳田和昭君)  公有地に配管をすることについては,これまで何も規制はなかったかというのを質問することにしておりましたけど,届け出制になっているようです。しかし,届け出をした方に側溝内にというような指導はなされないはずですので,この側溝内に配管をされている方は違法にしてるというふうにとらえていいんでしょうか。 ○建設部長(篠原明博君)  温泉管等の引き込みにつきましては,原則やはり側溝内については許可はできないということでございますので,基本的には違法な形で入っていると。ただ,いろいろな経緯があったかもしれません。当時の施工においてあったかもしれませんけど,現状においてはやはり新たな,新たなと申しますか,それに沿った形での適正な占用でご指導をし,また是正をお願いするということで考えております。 ○34番(徳田和昭君)  この現場でも全面改修というのはとても困難なことで,実現もしないというふうに思うんですが,今後の指導のためにも道路地図に,その温泉の配管図というのも落とすべきではないかというふうに思いますが,どうでしょうか。 ○建設部長(篠原明博君)  今おっしゃいましたように,市のほうでそういった占用の案件につきましては調査をして作りたいと思います。 ○34番(徳田和昭君)  この点については,取りかかるというふうに考えていいんですね。 ○建設部長(篠原明博君)  今後調査をして,そういう形で作りたいというふうに思います。 ○34番(徳田和昭君)  3点目の歩行者専用道路の件でありますが,通り抜けを禁止するのであれば,中間地点に障害物を置けばいいことでありますし,その人道の端と端に置く必要はないのではないかなというふうに考えまして質問をしているところです。それにつきましては,見直しをされる気はないか。それとまた,片方は道路に接しています。しかし,片方は堤防に接して,絶対に通り抜けのできない道路にしても,入り口のほうを通れないようにしてあるのはどういうお考えなのかお伺いします。 ○建設部長(篠原明博君)  歩行者専用道路というものにつきましては,当該姫城地区で10か所程度あるわけでございます。大半は主要な道路の交差点部に近いということで,そこから車両の規制については,非常に公安委員会のほうが難しいということで,そういった観点から,道路の必要性については歩行者の安全性,利便性という形で歩行者専用道路になったというふうに理解をいたしております。また,何箇所かそういった堤防のほうへの道路もあるようでございますが,あくまでも道路としての位置付けは歩行者専用で,堤防を利用した形の通行を認めてやっているわけでございまして,やはり市道という形で管理いたします関係上は,通り抜けはできないと,管理,市道としての位置付けはなかなか難しいというようなことも踏まえております。それから,やはり今回の区画整理に伴いまして,こういった事業を進める事業計画の中で,こういった歩行者専用道路を位置付けて,換地計画等がなされておりますので,そういったことを踏まえまして,個人でそういった土地利用をされてきたという経緯もございます。そういったことから,現状のところにつきましては,その車両を一部通すことによって出てくるいろんな問題点,あるいは歩行者の安全対策ということを考えますと,現状においては今の形でいくというふうなことで今考えているところです。 ○34番(徳田和昭君)  場所によりましては,片方が行き止まりで,たとえ入り口のほうを開けたとしても絶対に通り抜けをすることのできない歩行者専用道路というのもあるわけですよね。しかもその道路,私が今回調査に行ったところでは,一つの道路を開放することによって,通り抜けもできない。また,ほかの人の土地もその後ろにない,1軒ずつしかない角地の方々が自分の土地を通れずに,市の市道によってほかに道路をつけて,自分の土地の裏に行く道路をつけておられますね。これも市道でしたね。一人の方は,自分の家の後ろに倉庫と車庫を造られまして,その造られたときに,建築申請を出されるわけですので,指導をする機会というのはあったわけですが,でき上がってからお願いされたところが,いえ,通れませんということで,その車庫に車を入れられない状況が何年も続いているというふうに聞いて現状を調べに行ってきました。実際そのままおっしゃるとおりでしたので,こうして質問をさせていただいているところですが,こういうほかの人が絶対に通らないような道路でも,やはり通行を遮断しなければいけないものなのでしょうか,お伺いします。 ○建設部長(篠原明博君)  今おっしゃいました10か所のうちの1か所の件だと思います。その1か所の場所につきましては,おっしゃるように,堤防のほうに引き込みの道路,あるいは階段で堤防に上るような形式になってると思います。当時,区画整理ができた段階からそこは歩道として車両が通行できないという形で換地計画がなされて,そういう形で皆さん土地利用されてきた土地でございまして,その途中どうしても奥の方については,その道路からなかなか通れないということで,自らそういう土地を買われて進入路を造られて,新たな建築確認をされている経緯もございます。そういったことを踏まえますと,当時のそういう区画整理の中で位置付けられた道路については,現状においていろいろ問題があるかと思いますが,早急に,じゃあ,それに向かってすぐ解除というのも非常に難しい問題がございます。ここの問題も含めてほかの9か所も合わせた形で,総合的に今後慎重に検討しないといけないかなというふうに思っております。 ○34番(徳田和昭君)  次に,消防についてお伺いします。まず,救急要請の集中する国分・隼人地区に救急隊1隊を増強する組織再編を考えているということですが,その内容と増員数についてお伺いします。 ○消防局長(後庵博文君)  ただいま事務的に処理を進めておりますが,おおむね8名程度の,救急隊1隊を増隊するとなりますと8名程度の増員が必要かなということで検討を重ねております。 ○34番(徳田和昭君)  1隊を編成するということですが,それでは採用という点でも,職員数の定数につきましても,最多で8名の増員はあり得るというふうに考えてよろしいですか。 ○消防局長(後庵博文君)  そのように考えております。 ○34番(徳田和昭君)  次に,高速道路で発生した火災等に出動した場合に,火災の種類も非常に複雑化してきておりまして,化学消火の対応も迫られることがあると思います。その場合に,その資機材,人員,訓練等についてはどのようにされていますか。 ○消防局長(後庵博文君)  お尋ねの高速道路等の火災でございますが,危険物車両等が通過しますと,非常に大量の高熱を発する火災等になるわけでございます。そういったものに対応するために,本年度3月に中央署に導入いたしました車両につきましては,空気を使って多量の泡を発生させるという化学消火の二面性を持った消防車両等を導入しております。また,訓練等に関しましては,耐熱服等を通じまして日々訓練を重ねておるところではございます。 ○34番(徳田和昭君)  そのほかにも霧島市は鹿児島空港とも応援協定を締結しておりますね。通常の住宅火災や原野火災では考えられないような高熱を発する火災があることも想定しなければいけないわけですが,高熱に対する耐熱服等の装備は十分になされているものかお伺いします。 ○消防局長(後庵博文君)  十分とは言えませんが,現在2着用意してございます。 ○34番(徳田和昭君)  その2着で対応できればいいですけど,もし対応できないようでしたら,すぐにでも導入を図らなければいけないというふうに考えますが,局長はどのように思われますか。
    ○消防局長(後庵博文君)  確かに2着では足りないと思ってますので,財政当局と相談いたしながら増やすということで検討させていただきたいと思います。 ○34番(徳田和昭君)  市長どうでしょう。現場の声ですが,市長はどのようにお考えでしょうか。 ○市長(前田終止君)  私どもの霧島市は空港所在都市であります。そして空港ができて37年,やがて40年にならんといたしておりますけれども,大きな事故等がない状況でここまではどうにかきました。でも,国内外,世界中の飛行場では事故等があり得るわけで,万が一があった場合,やはり空港の消防,そして私どもの近隣の消防,そういう人たちがお互いに力を合わせて万が一の事故に備えるということはとても大事なことだと思います。また,高速道路での事故,これもある意味では一般道路と違う条件での処置をしなければならないということ等で,今のご指摘については,少しずつでも,財政厳しい中で努力をする必要があろうかと,備えあれば憂いなしというふうにも考えております。 ○34番(徳田和昭君)  また,鹿児島空港では,これまでに複数回において電話による爆破予告等がありまして,非常態勢に入った経緯があるわけですが,サリン等の薬品に対する,テロに対する資機材というのは,うちでは備えがあるのかお伺いします。 ○消防局長(後庵博文君)  ただいまお尋ねの鹿児島空港での爆破予告等に対するテロを含めてだと考えておりますが,そういったものに関しましては,現在,国を挙げてNBC災害と呼んでおります。放射性物質,あと生物剤,それに化学ということで,この3つが非常に懸念されるテロの対象になっておりますが,現在,それに対する防護服を11着準備してございます。 ○34番(徳田和昭君)  次に,職員の採用について少しお伺いします。これまでは年次採用されてきた中で,年齢の偏る年代があるのではないかと思いますが,特に少ないというような年齢層があればお示しをください。 ○消防局総務課長(田中義春君)  今年4月1日現在の本庁からの出向職員を除いた消防吏員数ですけれども,172名であります。内訳を5年ごとぐらいで分けてみますと,25歳以下が38名,26歳から30歳までが20名,31歳から35歳までが23名,36歳から40歳までが31名,41歳から45歳までが24名,46歳から50歳までが11名,51歳から55歳までが9名,56歳以上が16名という内訳でございます。 ○34番(徳田和昭君)  今5年ごとに報告をしてもらいましたが,これでゼロとなるような,空白となる年齢がありますか。 ○消防局長(後庵博文君)  それぞれの年代ごとに計上しますと,ゼロになる年代がございます。 ○34番(徳田和昭君)  ゼロになりますと,今後において活動の支障になるようなことはないか。もしあるようであれば,その解決策というのはどのように考えておられるかお伺いします。 ○消防局長(後庵博文君)  現在,本年度を含めてでございますが,ゼロとなるようなところをピックアップしまして,採用予定年齢を25歳までといたしておりましたが,それを幅を広げて採用して,穴埋めをしていきたいと考えております。 ○34番(徳田和昭君)  次に,霧島山の火山噴火によります災害に対しての質問をいたします。近年霧島連山でも不幸な遭難事故が相次いで発生しておりますが,救助隊やその訓練についてはどのようにされているかお伺いします。 ○消防局長(後庵博文君)  救助隊の訓練につきましては,自衛隊,海上保安庁,あるいは警察,三者による訓練を毎年2回程度,それぞれの署における訓練は,またプラスアルファで逐次行っております。 ○34番(徳田和昭君)  2007年以降の山岳救助とその結果はどうであったか分かりますか。 ○消防局長(後庵博文君)  合併以降,21年中にかけまして,25件の山岳による出動がございました。この2年間では,平成20年中に7件,平成21年中に6件の事例が発生いたしております。ほとんど救出に至っておるわけですが,昨年発生した小学生につきましては,残念ながら悲しい結果となったということは,議員も承知かなと思っております。 ○34番(徳田和昭君)  捜索等の場合なんかに,消防団とか民間の山岳ガイドが応援態勢に入ることもあるわけですが,そういうときの指揮はどこでとられますか。 ○消防局長(後庵博文君)  消防団におきましては,消防組織法で定めますように消防署長がそれを行うとなっておりますので,消防署のほうで行っております。山岳ガイドにつきましては,現在のところ,我々のほうから山岳ガイドをお願いするということは考えておりません。あと大きな災害が発生しますと環霧島会議あたりでは,そこの所管するまちの危機管理とか,あるいは総務課,そういうところで山岳ガイドの方が救助に参加したいということを申し出られると,それを受け入れるということになっておるようでございます。 ○34番(徳田和昭君)  その時点で考えますと,危機管理監の指揮というのも入ってきますか。 ○危機管理監(宇都克枝君)  この捜索救助にあたります指揮というのは,あくまでもそれぞれの警察,消防,自衛隊それぞれの法律で律せられておるところの,例えば自衛隊であれば自衛隊の指揮官,警察であれば警察署長,そういう指揮の流れになっております。そういったことで,そういう消防を含めまして,全体の指揮をどうするかということは大きな問題でございまして,現在環霧島会議の防災部会,その中で今協議を進めておりますのは,霧島連山,そういった事態,要するに遭難した,そういう事態にどのように対応するかということでいろいろ協議を練っておるわけでございますけれども,これまで2回の準備会を経まして,まず第1回目の連絡会ということで会議を開いて,その遭難対策,そういったものをどうするかということを今協議を進めているところでございます。現在の時点におきましては,そういった登山者が登ったところの管轄をする,そこの自治体,警察,消防,そういったものが合同本部を立ち上げて,その中で情報を共有しながら,いかに救助していこうかということを進めていこうということで話が進んでおるところでございます。 ○34番(徳田和昭君)  今,行革関連の勉強会等が盛んに開催されているようですが,これに消防のほうから専門的な知識を得るために参加をされていく気はないかお伺いします。 ○消防局長(後庵博文君)  ジオパーク等を含めて,鹿児島大学の井村准教授の防災講演会,火山講演会,そういったのを含めて積極的に職員も参加させております。 ○34番(徳田和昭君)  それでは,3番目についてお伺いします。私は過去に消防団員に対する要望について質問をいたしましたが,その点について少しお伺いします。市長は先進地よりも優れた制度を実施したいという気持ちをお持ちのようですが,もしすばらしいものがあれば何でも,まねもしていいというふうに思うんです。そして,まずはスタートしてから改善していけばいいというふうに私は考えるんですが,市長はどうでしょうか。 ○市長(前田終止君)  あらゆる方面について,先進地の事例等を学ぶ,これは人々にとっても,また地方自治体にとっても私は大事なことだと思います。一つの物事に対して学ぶ,まねる,そこから新しいまた知恵が,新しいまた工夫が出てくるわけでございます。そういう意味では,どこかの先進地事例等をある分野で実際,研修に議員の皆さん方が,あるいは行政職員が行って,その上で事を一歩ずつ進めてみるということも大事でありましょう。しかし,後発の有利性というのは,その学びの上に新たなる知恵を出して,そして県内初,あるいは全国でもまれな取り組みをできるような知恵を結集できたらまたこれはすばらしいというふうに思います。 ○34番(徳田和昭君)  私がまたこうして質問をしているのは,1年経ちますけど,大した動きがないから質問をさせていただいているのであって,今度は一緒に前に進もうじゃないですか。もうちょっと突っ込んだ協議をしまして,ぜひ今年度中に実現させてみてください。これはお願いしておきます。また,今までにも県内外において,ホテルとか旅館等で消防団員に対する優遇措置をしているところがあるわけです。これは市町村は関係なく,その各県で,県の指導のもとに行っているようです。しかし,消防団員は自分が消防団員という証しを持っておりません。そこで,そういう優遇措置を受けられるように,旧隼人町消防団では,消防団長が証明をする消防団員証というのを全員が身に付けておりました。それを提示すれば,例えばホテル代が5%引きというような優遇措置を受けられたわけですが,霧島市においては何ら証明するものがありません。そこで,団員証を作成してみんなに持たせるお考えはないかお伺いします。 ○消防局長(後庵博文君)  消防団員証につきましては,旧隼人町では全団員に支給しておったという経緯があるようでございます。ほかのまちについては支給してないということで,一応昨年検討はしたようでございますが,また本年度,議員の質問の内容をかんがみまして,早速検討したいと思います。 ○34番(徳田和昭君)  そしたら,消防についてはこれを最後にしたいと思いますが,以前局長とお話しをしたときに,これからも団員不足が続くことを想定して,あらゆる業種の人を把握して,それを災害救助とか,または消防に役立てていきたいというふうに話をされましたが,もう現在でもそれを活用されてる職種,業種があれば,それを含めましてどのようなことを考えておられるかお伺いします。 ○消防局長(後庵博文君)  全国的に消防団員不足は続いておるわけですが,幸いに霧島市におきましては,合併以後わずかではございますが,25名増えておるという状況でございます。これも先ほど議員の質問がありましたように,機能別団員という制度をとっておりまして,アマチュア無線の資格を持っていらっしゃる方々にお願いしまして,無線通信隊ということで,消防の無線が通じる間は消防の無線でやっていただくと。ほかに通信手段がなくなったら,アマチュア無線等を活用してやるということでお願いしております。あと今検討中なのは,チェーンソーを使える団員以外の方々を,消防団員として訓練とかそういうのには参加できないけれども,自分の持っているチェーンソーの技術をいかして,阪神淡路大震災のような災害が起こったときは活用するというような方をお願いしまして,チェーンソーの技術者を団員にするということで,計画を今準備中でございます。 ○34番(徳田和昭君)  この方々についての身分は,やはり団員と大体同様のものになっているのか。また,費用弁償や借上料というのも発生してくるのかお伺いいたします。 ○消防局長(後庵博文君)  ただいまのご質問は,団員につきましては消防団員として身分を保障すると。と申しますのが,けが等をなさいますと保障がないということで。だけど年報酬についてはどうかということに関しましては,今通信隊の方には年俸はお支払いしておりません。その都度,出られたときには日当の費用弁償は差し上げております。今後そういう機能別団員に関しましても,そういう対応になるのかなと考えております。 ○34番(徳田和昭君)  次に,国分中央高校にスポーツ健康科を設置する件について,2問目以降の質問をいたします。検討委員会については,いつ設置したかという質問には答弁がありましたですかね。その日時が分かればお知らせをお願いします。 ○国分中央高校事務長(邉田政弘君)  検討委員会につきましては,平成21年6月21日に検討委員会を設置しまして,第1回の検討委員会を開いております。第2回目が7月10日に第2回目の検討委員会を開催しております。 ○34番(徳田和昭君)  再編の理由の一つに,時代や地域の要請に応える魅力ある高校づくりに資するとありますが,特に地域の要請については,どの組織,団体からどのような要請があったものかお伺いします。 ○教育部長(阿多己清君)  団体からというところの区分についてはまだ具体的なものはございません。時代の流れといたしましては,先ほど教育長のほうがご答弁を申し上げましたけれども,コミュニケーション能力とか協調性というところが言われているところでございます。そういう人材を育てるというところでございます。あと地域の要請につきましては,今現在,園芸工学科で野菜班の出前講座ということで,小学校に出向いていろいろしているところもございます。また,商業科のほうではPR用のチラシを共同作成した例もございまして,このスポーツ健康科につきましては,今後運動部の部活の中で中学校に出向いて,それぞれ一緒に練習したり,その部活の支援をするということも考えられると思いますので,それらを見極めてまた生かしていきたいと考えているところでございます。 ○34番(徳田和昭君)  次に,体育科にとってトレーニング機器というのは絶対に欠かせないものでありますが,一度設置したら,そのときから確実に素材の劣化と器具の老朽化は進んできます。そうなりますと,とても危険な器具へと変わっていきますので,それについては私が調査をいたしました先進地の高校でも大変苦慮されておりました。また,高校じゃなくても,自治体とか民間の同様の施設がたくさんあるわけですが,同様の施設についてはどのような調査をされたものかお伺いします。 ○国分中央高校事務長(邉田政弘君)  トレーニング機器等につきましては,まだ民間とかそういったものの調査とかは実施しておりません。ただ現在,中央高校にはラックなしのフリーウエイトがありまして,シャフトが5本,プレート5kgが7枚,10kgが8枚ということで,使用に際しては,安全面に注意しながら,指導者の立会いのもとでトレーニングを行っておりますが,若干器具が少ないために効率の高い練習ができていないところであります。トレーニング機器はぜひともスポーツ健康科設置につきましては必要と考えておりますので,今後調査いたしまして,23年度の開校に向けての当初予算にはとりあえずスポーツ機器等の予算は計上したいというふうに学校では考えております。 ○34番(徳田和昭君)  学科再編の資料の中に,最新のトレーニング器具等を使用してというふうにありますが,これは今言われたフリーウエイトじゃなくて,マシントレーニングのことでしょうか。 ○教育部長(阿多己清君)  価格の問題もありますし,維持管理の問題もございますので,聞いた情報では,フリーウエイトのほうが安全だと。経費的な部分もありますので,そういう方向で今後また中央高校の体育の専門の先生方と協議をしていきながら,予算要求の準備をしたいと考えているところでございます。 ○34番(徳田和昭君)  今の部長のお考えは本当にいいお考えだというふうに思います。最新の機器と言いましても開発されたときが最新でありまして,卒業してすぐにまた最新というものはどんどん変わっていきます。それよりはやはり基礎的なトレーニングの指導,また自分でもやれるということを身に付けて,そして卒業していくのが一番いいトレーニングの方法じゃないかなというふうに思います。今フリーウエイト,皆さんが分かりにくいと思いますので,加圧の方法には空気圧,油圧,昔はスプリングもありました。そして今は,バーベルのプレイトをだんだん付けていくフリーウエイトについて事務長のほうで説明していただいたわけですが,このような基本的なトレーニングの仕方というのが,最もスポーツの実技には役に立つトレーニングだと今までも言われてきております。しかし,ウエイトリフティングとかパワーリフティングの場合は,直線的な動きの中で大きな力を生まなければいけませんので,やはりマシントレーニングもすごく役に立つそうです。しかし,球技,格闘技に関しましては,もう絶対的な信頼を得ているのがこのフリーウエイトですので,今おっしゃいましたように,フリーウエイト中心に研究をしていっていただきたいと思います。また,選定に当たっては職員の中には,大変すばらしい知識を持って自分でも実践されている方々がいらっしゃいます。また必要があれば,その方々のお名前も後ほどお教えしたいというふうに考えておりますが,自分たちの手元にある知恵というのは十分に使っていただきたいというふうに思います。また,その器具を導入した場合には当然故障をします。ですから,その故障があった場合に修繕をするために,きちんと備品扱いにしておかないといけないわけですが,やはり運動部となりますと育成会もあり,それをサポートしてくれる,例えばスポーツメーカーとかも出てきます。普通の一般の会社も出てきます。そういうところから市に対して,学校に対して,あるいはその部活に対して寄附として道具をいただくことがあります。このようなときにどうするのかというのをきちんと考えておかなければ,故障をしたときに備品でなければ修繕費を組むこともできない。それについてどのようにお考えかお願いします。 ○教育部長(阿多己清君)  備品は財務規則でちゃんとうたわれておりますけれども,長期に使用または保管できるおおむね1万円以上のものと明記されております。当然,寄附的な部分につきましては,寄附採納願という所定の手続きを踏まえた上で,備品登載をし,管理していくというのが建前でございます。当然そのように対応していきたいと考えているところでございます。 ○34番(徳田和昭君)  備品扱いにきちんとする前に,事故等でも起きれば,また新たな問題が出てきますので,その辺についてはしっかりとしておいていただきたいというふうに思います。それでは,今回コースではなく,学科にされた理由というのをお伺いしておきたいと思います。 ○教育長(髙田肥文君)  県立の高校の中でコース制をとっている学校は,鹿児島県立の松陽高とか,そこに体育科コースを設けております。このコースでありますと,教員の定数の部分で特別にコースをつくったから教員を増やすというような定数の措置がございませんので,学科であれば定数の措置があります。ですので,そういう形で学科の数を増やすことによって,この法定定数といいましょうか,公立学校の適正配置及び教職員定数の標準等に関する法律というのがありまして,国の法定数といいましょうか,その法定数の中で学科の数によって決まってまいりますので,この学科を設置することのほうが有利だということで,コースではなくて学科を設置するというふうにいたしました。 ○34番(徳田和昭君)  では次に,募集の内容と説明会について改めてお伺いします。推薦と一般入試の割合はどのようにお考えかお伺いします。 ○国分中央高校事務長(邉田政弘君)  新設しますスポーツ健康科の推薦枠につきましてはまだ決定しておりません。しかしながら,中学校のほうが7月10日ごろを目標に進路先の第1回目の決定をするようでございますので,近々その指定部等につきましては決定をして,中学校のほうへお流ししたいというふうに考えております。スポーツ健康科に限らず,今時点では4学科ございますが,その中でも募集定員の中の推薦枠がそれぞれ学科の定数の20%というふうになっております。そこで推薦入学の分類につきましては,学業とか生徒会活動,スポーツ活動,文化活動,奉仕活動それから農業自営という,これらの項目を今現在では定めておりまして,スポーツ健康科については,また後日その内容につきましては決定したいというふうに考えております。ちなみに今年度入学しました1年生の推薦の状況を申し上げますと,26名の推薦入学の出願がございまして,うち25名合格をしております。内容につきましては,スポーツ活動の部門で24名,農業自営ということで,園芸工学科のほうへ1名,計25名が推薦入学で入学を決定しております。 ○34番(徳田和昭君)  新たな学科を設置されるわけですが,推薦枠というのがあまり多くなれば,残りの枠に対して応募者が集まるかどうかという点も心配になってくるわけですよね。私が研修させていただきました2つの高校では,県教委の指導で,中学時代の全国大会,地区大会,県大会の上位入賞者に点数をつけて,主に1位でしたけど,点数をつけて,それが入試の段階で加算されるというような方法をとっているところがほとんどでした。また,その研修のところは2つともその方法をとっておられました。その入試の際の成績に加算するといった方法ですと,希望する中学生にとりましても,3年間の中学校の部活でも分かりやすい目標というのができてきますので,張り合いも出てくるのではないかというふうに考えますが,どうでしょうか。 ○教育長(髙田肥文君)  高校の学力検査が行われるわけですが,その学力検査だけでなくて,調査書がございます。調査書の中身をどういうふうに計算をして組み込むかというようなこともあるわけですが,この推薦枠につきましては,鹿児島南高校であれば8割が推薦枠ということで,学力検査による入学は2割ということになっております。そういう中では,今ありましたように全国大会での成績,県大会レベル,九州大会レベルの成績を点数化したりして,面接を行ったり実技試験を行ったりしながら入学許可をいたしているというふうに思っておりますが,やはりその枠をどのようにするかは非常にこの学校のほうで熟慮しなければならないことだというふうに私も思っておりまして,ただ,たくさん枠をしてまいりますと,学力検査で枠が2割となりますと,今度は合格する人数が減りますので,非常に受ける生徒がびびるといいましょうか,怖がって受験をあきらめるということもあります。ですから,どういう割合にもっていくか,またどういう推薦の点数化をするかということは今後の学校の大きな課題になってくるのかなと思いますので,その辺は学校とよく協議をしていきたいと思います。 ○34番(徳田和昭君)  本当に慎重にお願いしたいというふうに思います。近年では,専門学校を卒業しても就職先が少なくて,また4年間大学に行って,改めて自分の身の振り方を考えるというふうな話もよく耳にします。また,高校を卒業しても行き先がなくて,学校の勧めで専門学校に行って,就職率あるいは進学率の数字を上げるためだけの進み方というのも生まれているようであります。先ほど言われたこと,私が言ったことが,その先進の高校であります南高校に当てはまるかどうか分かりませんが,高校を卒業しても就職がない。また,スポーツ特待で鹿屋体育大等に行っている生徒もいます。そこでは今度は進級が難しい,卒業することもできない。卒業できないままに社会に出てきますけど,つぶしがきかないというような人たちをたくさん聞いております。また,私の身の回りにも何人かおりましてよく相談を受けておりますが,実際にスポーツを通じて子どもたちの夢を広げて,霧島市の飛躍を狙おうというのであれば,行政が責任を持って卒業後のことも検討をしていかなければならないと思いますが,これはもう既に,実際には体制づくりに入っていなければならないと思います。でき上がっていなければならないと思うのですが,最後にこれだけお伺いして質問を終わりたいと思います。 ○教育長(髙田肥文君)  私どもも,これを,この体育系の学科を設置するにあたりましては,鹿児島県内に県立としてただ一つある鹿児島南高校のその現状といいましょうか,課題といいましょうか,そういうようなこともお聞きをしたわけであります。鹿児島南高校は昭和43年にできておりまして,1学級でスタートをしております。昭和46年には太陽国体前でございますが,2学級に増設をしまして,50年まで2学級体制でいって,昭和51年からまた1学級に戻しておるわけでございます。そこで出ております課題としましては,今議員おっしゃったとおり,鹿児島南高校におきましても,文武両道を目指して,こうして指導をしているんですけれども,専門の教科,体育の授業がかなり多うございますので,その普通教科の基礎的な学力不足ということで,大学への進学という面では非常に厳しい部分が出てくるということがございます。どうしてもそういうふうになりますと,今度は推薦での大学への入学ということが出てまいりますけれども,その点におきましては,非常に限られた子どもだけになってしまう。今度は入ったとしても,そこでの単位を取得して,4年間を終えて社会に出ていく。卒業まではまだあるわけでございますので,そういう意味では,入学前から学校できちっと基礎学力をつけるということは,大きな課題の一つだというふうに思っているところであります。スポーツ指導者になっていく者が少ないというのが,また南高校の課題の中の一つでもあります。例えば,純粋に体育系の大学に進学している者は40人のうち大体5,6人ということです。それから体育系の大学じゃないけれども,スポーツ推薦で進学をして競技を続けている者も大体5,6人。そして就職しても,その企業で専門の競技を続けている者というのはなかなか難しくて1人か2人だというふうなことであります。ですから,そういう意味では,子どもたちにしっかりとした進路意識というものを入学の時点から考えさせていかないと,ただそこで競技だけに専念をしておれば,将来どういう道に進むかということが不明瞭になってまいりますので,しっかりとした進路意識,そして将来の自分の職業,そういうものも含めた指導が必要だというふうに考えております。 ○34番(徳田和昭君)  まだスタートしていませんので,今回はここまでにしたいと思いますが,このスポーツ健康科の開設というのは,本当に夢の広がるすばらしい発想だというふうに思っております。やがて私たちが体に無理のない運動の指導を受けるとか,またリハビリを受けるころには,きっとこの中央高校のスポーツ健康科を卒業した子たちに,面倒を見てもらう日があるのかなというふうに期待もしながら,この質問を終わります。 ○議長(池田 守君)  以上で徳田和昭議員の一般質問を終わります。次に,2番,前島広紀議員から4件通告がされております。したがって,前島広紀議員の発言を許可します。 ○2番(前島広紀君)  新燃市政クラブの前島広紀でございます。議長の許可を得ましたので,通告どおり4点について質問をいたします。私は,若者に夢を,子どもや障がい者,お年寄りに優しいまちづくりを目指し,霧島市政のさらなる発展と市民福祉の向上のため,初心を忘れることなく,市民目線での議員活動を続けてまいります。まず最初に,霧島市ペットの火葬場に関する条例の制定を求めるものであります。近年,人々は潤いや心豊かで安らぎのある生活を求め,犬や猫を飼う家庭が増えています。動物を飼うことで命の尊さを知り,他人を思いやる心が育まれるものと思います。一方,飼育の放棄や命ある動物を物のように捨てたり,周囲の人たちに迷惑をかけている飼い主がいるのも事実です。適切に管理されることのない地域猫や野良猫は繁殖を繰り返し,交通事故や感染病等の危険が多い環境の中で,飢えや寒さをしのぎながら短い一生を過ごしているのも現実です。先日もNHKや民放でペットの火葬場等について特集が組まれ,人とペットとが共生できる社会の問題点が紹介されました。その中で,ある日突然住宅街にペットの火葬場ができて,住民の反対運動が起きた。そこで住民が行政や警察に相談に行ったが,条例がないため対処できなかったという事例がありました。私が調べた限り,全国1,800余り自治体がある中で,4%の75の自治体しかペットの火葬場等に関する条例が制定されていません。国にも,このための法律がなく,鹿児島県においては,県はもとより,各市町村のどこにも条例が制定されていないと思います。そこで,確認のためペットの火葬場に関しお尋ねしますが,霧島市内において,現在,火葬場等の設置の許可申請は必要でありますか。施設計画の近隣住民への説明義務はありますか。周辺住民との協議義務はありますか。国や県内でペット火葬場等に関する法律,または条例の制定件数はいくつですか。また,犬の登録件数と年間の死亡頭数は何頭ですか。次に,地域猫について伺います。我々人間が地域猫や野良猫にえさを与え続けることによって猫が増え,地域地域に集まって,尿やふんによる被害を受けている人が増加しています。また,飼い犬を朝夕散歩させている光景を目にしますが,犬のふんの処理をしない飼い主がいて,地域でトラブルが起きていることも耳にします。これらの問題を解決するために,犬や猫の飼い主に対する啓発や,自治公民館等と連携をとって対策を講じる必要があると思いますが,現在どのような対策が講じられているのかお伺いいたします。次に,教育現場等の安全確認と危機管理意識についてお尋ねします。ここ数箇月の間で,学校現場で痛ましい事故が立て続けに起きました。安全であるべき学校教育現場において,危機管理意識が欠如しているために起きた事故だと言っても過言ではないと思います。そこで陵南小学校における天窓からの転落事故を受けて,教育委員会は各小中学校へいつ,どのように教育現場の安全確認を点検するように,具体的にどのような方法で指示したのかお尋ねします。また,陵南小学校の転落事故に続いて,約1か月後に霧島市内の小学校において,児童が2階の窓から転落する痛ましい事故が起きましたが,その原因と対策はどうしたのかお尋ねします。また,学校以外でも運動公園などのように多数の児童が利用する施設があるが,その安全点検と整備は終了しているのかお尋ねします。次に,学校図書館の現状と課題についてお尋ねします。今年は国民読書年であり,また読書運動50周年の年でもあります。一日20分,家庭で子どもは本を読書し,親は静かに聞くという,鹿児島県発祥の運動が全国に広まった経緯があります。そういう意味では,鹿児島県は読書先進県と呼んでいいと言われていますが,霧島市としては読書教育に関し,具体的にどのような対策を実施しようとしているのかお伺いします。また,国は読書教育を充実させるために,公立小中学校の図書購入費を平成19年度から年間約70億円増額して,図書標準の達成率100%を目指しています。だが,平成21年度の図書購入費214億円のうち,自治体が実際に予算を計上したのは164億円で,予算化率は全国で77%にとどまっています。私はこの問題について,去る3月議会で質問しましたところ,霧島市の図書購入予算化率は平成21年度が35.6%であることを知り,確認し,あまりの低さに驚きました。すなわち65%が目的外に使用されていることになります。これに対し霧島市教育委員会は,蔵書達成率が平成21年度で95.5%であるから十分であるかのような答弁でありました。ところが,私が文部科学省が公表しているデータの全国市町村における学校図書標準の達成状況を調べたところでは,平成19年度で霧島市は小学校における図書標準の達成率50~75%未満が3校,75~100%未満が20校,100%以上が11校で,霧島市の全小学校に占める学校図書標準を達成している小学校の割合は32.4%という低い数値であることが分かりました。中学校に関しては,学校図書標準の達成率50~75%未満が1校,75~100%未満が7校,100%以上が5校で,霧島市内の全中学校に占める学校図書標準を達成している中学校の割合は38.5%という低い数値であります。この図書標準の達成率の低さから考えると,目的外に使用する余裕などないのが実態です。早急に改善すべきであり,図書購入の予算化を増額計上して目的を達成すべきだと私は思います。再度平成19年,20年,21年度の公立小中学校の図書標準の達成率と22年度の図書購入の予算はいくらであるかお伺いします。次に,4問目の霧島市地球温暖化対策実施計画についてお尋ねします。この計画によれば,平成20年度から平成24年度を霧島市の施設のCO2削減実施年度とし,基準年度の平成18年度に対し6%削減を目標としているが,現在の実施状況とその削減効果はどのようであるかお尋ねします。次に,市の施設の中でごみ処理施設が温室効果ガス発生の56%を占めていますが,現在,具体的にどのような削減対策を実施しているのか,またその効果はどのようであるかお伺いします。また市が資源循環型社会の構築を目指して,このほどバイオマスタウン構想を策定し,バイオマス資源の利活用を推進しているが,その中において生ごみの減量化対策の一環として,家畜の飼料化は検討されていないのかお伺いいたします。昨今の発酵技術の進歩により,家畜の発酵飼料化の技術は高度に発展し,新しい分野の産業として注目を浴びています。産・学・官が連携してバイオマス構想を推進していくことで環境への負荷が軽減され,地球温暖化対策の有効手段につながると考えますが,行政の取り組みはどのようであるかお伺いして,壇上からの質問を終わります。
    ○市長(前田終止君)  前島議員から4問につきましてのご質問でございました。2問目の(1)につきましては,私から答弁をいたします。1問目,4問目につきましては,生活環境部長が答弁をいたします。そのほかにつきましては教育委員会が答弁をさせていただきます。教育現場の安全確認と危機管理意識についての1点目についてお答えをいたします。陵南小学校の転落事故を受けての各学校への安全点検の指示でありますが,事故が起きました午前中,私と教育長は横川公民館での地区自治公民館長との会議に出席をしておりましたので,事故の報告を受け,直ちに教育長を現場に向かわせ,現状の把握及び今後の緊急対応を指示いたしました。なお,教育委員会から各学校に対しては,その日のうちに施設等の安全点検及び安全指導の徹底について緊急通知を行っております。当日の夕方には教育長から事故の概要について報告を受け,すべての学校の天窓の点検,今後の危険防止策,児童生徒への安全指導等の徹底を命じました。また,当日の夜,私と教育長は事故に遭った児童の搬送先の,鹿児島でございましたけれども,病院に出向き,保護者に,大事なお子様にけがをさせたことを深くお詫びしたところでございます。そこで主治医とも会い,けがの状況等の説明を受けました。教育委員会では,翌4月9日に臨時校長会を実施し,通知文の再確認,授業時及び放課後等の学校の安全管理体制や子どもへの指導の徹底について,事例を挙げて指導を行っております。その中で,これまでの通学区域の安全マップの作成に加え,学校内の危険箇所等の再点検及び校内の安全マップの作成を指示し,提出を求めております。その後,全小中学校の校長が集まる転入職員の宣誓式がありましたので,私のほうから学校現場の管理職としての校長の責任と自覚を強く促したところでございます。私としましては,相次ぐ2件の事故を受け,7月末までに教育長と一緒に市立のすべての学校を訪問し,校長をはじめ,職員に対しての施設の安全点検及び安全指導の徹底を図るよう,危機管理意識の高揚を求める所存でございます。 ○教育長(髙田肥文君)  教育現場等の安全確認と危機管理意識についての2点目から4点目にお答えをいたします。まず,2点目の上小川小学校の転落事故の原因とその対策についてでございますが,事故の原因につきましては,担任の学習中における児童管理が十分でなかったことや,窓枠に手すりが設置してあるという安心感等が考えられるところでございます。翌日には臨時校長会を実施し,新学期早々,二度の転落事故が発生するという異常事態を踏まえ,教職員に対する児童生徒の想定を超える行動等に対する危機管理意識の高揚や,学校における安全管理の充実等について,当事者意識を持つよう指導を行っております。上小川小学校の特別支援学級につきましては,本年4月に新設をいたしましたが,1階に転用できる教室がなかったため,他の普通教室と同様2階に設置をいたしました。特別支援教室の設置のあり方については,今後検討してまいりたいと考えておりますが,平成13年6月に大阪教育大学教育学部附属池田小学校で起きました,児童や教員ら23名が殺傷される事件を受けまして,不審者対策等を考慮し,2階以上に教室を設置した学校もあるようでございます。3点目の教育現場の安全の点検及び整備についてでありますが,まず,事故発生の翌日に市職員がすべての市立幼稚園,小・中・高等学校を訪問し,天窓等を中心に学校施設の現地調査を実施し,4月中に天窓に防護柵を設置するなどの安全対策を行いました。また,5月から6月にかけまして,市職員がすべての市立幼稚園,小・中・高等学校を訪問しまして,学校遊具やプールの排水口等の安全点検を実施したところであります。さらに各学校におきましては,毎月校内安全点検を実施し,不備が見つかった施設につきましては報告をいただいておりますが,これらにつきましても,緊急度を勘案しながら計画的に修繕等を行っているところであります。併せまして,5月には各学校の安全点検の充実を図るために,市内の学校を3グループに分けまして,学校に出向いて,校長,教頭,関係職員に対しまして,施設担当技術者が直接,現場における学校施設安全点検の仕方についての研究会も実施したところでございます。4点目の学校以外の施設等の安全点検と整備についてでありますが,定例の部課長会におきまして各課が担当している施設についての点検と安全管理を指示したところであります。陵南小学校の転落事故を受けまして,指定管理者に対しましても施設の総点検の実施及び不具合が見つかった場合の立入禁止等の措置など,施設の安全管理の徹底について通知を行いました。これらの管理者からは,毎月専門的な立場から安全点検を実施してもらい,その報告を受けておりますが,不備が見つかった施設につきましては,計画的に改修等を行っているところであります。今回の事故につきましては,学校管理の責任者としまして,大変責任を感じているところでございます。今後は学校における安全管理体制のさらなる充実と児童へのきめ細かな指導の徹底を図り,このような事故が二度と起こらないよう施設の管理及び指導の充実を図っていく所存でございます。 ○生活環境部長(平野貴志君)  ペット火葬場についてご答弁を申し上げます。1点目から3点目までにつきましては,現在このことに関する法令や本市の条例等が存在しないために,許可申請,近隣住民への説明義務や協議義務は生じていないのが現状でございます。これらの手続きを必要とするためには,本市独自に条例等を制定し,その条例等の中に規定する必要がございます。次に,4点目につきましては,本市が把握している資料では,県内には条例制定している自治体はないようでございますが,全国では53の自治体が単独の条例あるいは規則等を制定しているようでございます。次に,5点目につきましては,平成21年度の総登録総数は8,430頭で,死亡頭数は799頭となっております。6点目につきましては,市の広報誌やホームページにより啓発活動をするとともに,犬のふん放置の警告看板を年間約180枚設置するなど,飼い主等に対して啓発活動を行っておるところでございます。 ○教育部長(阿多己清君)  学校図書館の現状と課題についての1点目にお答えをいたします。教育委員会としましては,今年が国民読書年及び椋鳩十先生が提唱されました,親子20分間読書運動の50年目にあたりますことを踏まえ,霧島市教育振興基本計画の中に学校や家庭での取り組みを促す「読書活動推進事業」及び「きりしま親子20分間読書運動推進事業」を設定し,管理職研修会や読書指導担当者,司書教諭研修会等を通して,児童生徒の読書活動をさらに充実させるための取り組みを進めております。このことを受けまして各小中学校では,朝読書の時間の拡充,職員,保護者,地域ボランティアによる読み聞かせの推進や毎月23日を「親子読書の日」と設定したり,親子読書を学級PTA活動のテーマとして取り組んだりして,家庭と連携した読書活動を展開しております。また,市立図書館では国民読書年のロゴマークを本年1月並びに6月発行の図書館だよりと,6月発行の広報きりしまで「図書館へ行こう」のページに掲載をし,新刊図書の紹介をするなどして,市民の読書活動の啓発を行っております。さらに,本年度から読書推進懇談会を開催し,市内の親子読書会の会員や読書活動ボランティア,学校司書等を交えて,市内全体の読書活動の推進について協議いたしました。教育委員会としましては,今後とも国民読書年,きりしま親子20分間読書運動の趣旨を踏まえ,各学校と家庭が連携しながら児童生徒の読書への関心を高め,継続した読書活動が実践されるように取り組んでまいりたいと考えております。次に,2点目にお答えいたします。学校図書館の図書冊数につきましては,学校図書館図書標準により学級数に基づく標準冊数を文部科学省が定めております。この標準冊数に対し,学校の保有している蔵書の割合,いわゆる蔵書達成率が平成19年度が94.6%,平成20年度が96.3%,平成21年度が95.5%となっております。次に,図書購入費の予算につきましては,平成21年度が1,279万5,000円,平成22年度が1,407万4,000円となっておりまして,前年度より約10%の増額をいたしたところでございます。 ○生活環境部長(平野貴志君)  霧島市地球温暖化対策実行計画についての1点目についてご答弁申し上げます。本計画は霧島市が所有する建物や車両等で使用する電力やガソリン,重油等の使用量を二酸化炭素の発生量に換算し,その平成18年度の二酸化炭素発生量を基準年度として,目標年度の平成24年度までに6%削減しようとするものでございます。平成20年度の達成状況は,速報値でございますが,平成18年度の二酸化炭素排出換算量を100とした場合,平成20年度は98.51であり,削減率は1.49%となり,削減効果が出たものと思っております。なお,平成22年4月1日から「エネルギーの使用の合理化に関する法律等」が改正施行され,また県におきましても,鹿児島県地球温暖化対策推進条例が制定されました。これらに伴い,平成21年度分から国,県へエネルギー年間使用料とCO2の年間排出量の報告が義務付けられましたので,現在集計作業を進めており,確定し次第,平成20年度分を公表する予定でございます。次に,2点目についてご答弁申し上げます。本市のごみ処理施設で行っている温室効果ガスの削減対策といたしましては,霧島市地球温暖化対策実行計画での取り組みを基本として,施設修繕で使用する交換部品等を可能な範囲で,環境への負荷の少ない省エネタイプの部品を採用するなどの工夫を積極的に行っております。また,ごみ処理の過程におきましても,新しい技術や手法の情報収集を行いながら,環境への負荷を抑え,処理費用の削減につながるよう適切な施設運転に努めているところでございます。さらに,施設内に持ち込まれたごみのうち,溶融処理することに対して負担が大きい陶磁器類等は再選別を行い,安定型の最終処分場に埋立処分することでエネルギー消費の削減を行っております。次に,3点目につきましては,平成21年7月より生ごみの分別収集と堆肥化のモデル事業を開始し,隼人町宮内の中道地域560世帯で実施をいたしまして,38.5tの生ごみを収集し,堆肥化を行いました。平成22年度は,この事業を旧1市6町のすべての地域にモデル地区を設置し,取り組んでいただいております。また,生ごみの飼料化につきましては,生ごみの保存状態に大きく左右されますので,現在の週1回から2回の回収では鮮度を保つことは困難であると思われます。したがいまして,モデル地区で実施中の家庭系の生ごみにつきましては,当面堆肥化に向けて試験的に行ってまいります。事業系の生ごみの中で保存状態のよいものにつきましては,飼料化も可能ではないかと思われます。なお,今定例市議会に一般会計補正予算としてバイオマスタウン利活用推進検討会の設置経費などの地域バイオマス利活用交付金事業費を計上しており,この中で課題等の検証を行ってまいりたいと考えております。 ○議長(池田 守君)  ただいま前島議員の壇上からの質問による答弁を受けたところですが,ここでしばらく休憩いたします。                「休憩  午後 2時42分」                ──────────────                「再開  午後 3時00分」 ○議長(池田 守君)  休憩前に引き続き会議を再開します。前島議員の一般質問を続けます。 ○2番(前島広紀君)  それでは,引き続きまして,質問席から順次質問を続けてまいります。先ほどの答弁によりますと,年間799頭の犬が死亡しているということでありましたけれども,その処理はどのようにされていると認識していますか。 ○環境衛生課長(越口哲也君)  すべてを私どもが把握しているわけではございません。と言いますのは,一般的には一般廃棄物という形になりますので,ごみとして出すことも可能ではございますし,また,自宅の庭等へ埋めるということで処理をされている方もいらっしゃるかと思います。それとあわせまして,ペットの葬祭場のほうにお願いして葬祭して,火葬していただくという方法があろうかなというふうに考えております。 ○2番(前島広紀君)  聞くところによりますと,車で移動して火葬する業者もいるというふうに聞いておりますが,現状はどうであると思いますか。 ○環境衛生課長(越口哲也君)  車で回って火葬されるというところにつきましては,ちょっと把握していないところでございますけれども,今のところ市内に3社のペットの火葬ができる業者があるようでございます。一応この3社に問い合わせてみたところ,全体としまして630頭ほどの犬,猫の処理を1年間でこの3社合計でされているというふうにはお聞きしております。 ○2番(前島広紀君)  3社の業者でこれからも処理していけるとお考えでしょうか。 ○環境衛生課長(越口哲也君)  先ほども申し上げましたように,処理業者のほうに委託をしてされる方も当然いらっしゃいましょうし,やはり自分の敷地内に埋葬をして,最期を見守るというふうな方法もあろうかと思いますので,私どもが今この3社が処理している頭数,これが大体犬においては相当数になっているようでございますし,3社で対応ができるのではなかろうかなというふうには思っております。 ○2番(前島広紀君)  先ほど答弁もいただきましたけれども,霧島市において現在取り締まる条例がないために,規制ができないという答弁でございましたけれども,再度確認いたしますが,霧島市環境基本条例または霧島市生活環境基本条例,これでも取り締まることはできないでしょうか。 ○環境衛生課長(越口哲也君)  先ほど私,一般廃棄物というふうに申し上げましたが,やはり家族として,犬,猫を飼っていらっしゃる方もいらっしゃいます。そうしますと,廃棄物という概念は不要になったものとか,もう要らなくなった有価で処分できなものが一応廃棄物という概念になるようでございます。そうしますと,その方が愛着を持って育てた動物が廃棄物ではないという主張もこれはできるわけでございまして,そうしますと,一般廃棄物の処理をするためには市町村長の許可がなければ運営もできないわけですが,廃棄物ではないという,育てていたご家族の方が言われますと,これが廃棄物でなければ,ただそれを火葬するという心情的な取り扱いになりますので,いかんせんこれに対応することができないのが今の現状でございます。 ○2番(前島広紀君)  現状では,ほかに霧島市狂犬病予防規則によって,犬の登録制度や予防注射に関する規制があるのが現状でありまして,ペットの火葬に関し,早急に条例を制定し,トラブルが発生したときに行政として対応できるように,例えば東京都の板橋区にあるように,法的整備を整えるべきだと考えますが,生活環境部の見解をお伺いいたします。 ○生活環境部長(平野貴志君)  現在は,先ほどご答弁申し上げましたように,そういったものについて取り締まるべきものがないということでございます。ただ全国の事例を見て,また最近の事件等を勘案して,国のほうでは動物愛護法の改正というようなものも視野に入れた形での検討を始められるというようなことも伺っております。また,今ご指摘の葬祭業者に対する登録の基準,そういったもの等についても何らかの形で検討しようというようなことが報道されておりますので,そういう状況等も勘案しながら,私どもとしてもそのような条例制定に向けた検討をしていきたいというふうに考えております。 ○2番(前島広紀君)  今部長の答弁をいただきましたが,たまたま,今日夕方の7時のNHKのニュースにおきまして,特集が組まれてまして,犬・猫の火葬場の規制が急がれるという番組が放送されます。全国的に緊急の課題となっていると言えます。ぜひ,市長,部長,ご覧になっていただきたいと思います。次に,犬や猫のふんに関して伺います。自治公民館等と連携をし,犬や猫などの適正使用及び管理のためのガイドラインを作成し,市民,地域,行政,獣医師会,動物愛護団体などと連携し,役割を明確にしながら共同して取り組むことで,人と犬や猫などが共生できる社会の実現を目指すべきだと考えますが,生活環境部の見解をお伺いしたいと思います。 ○環境衛生課長(越口哲也君)  私どもの霧島市生活環境美化条例の中にも第7条に禁止行為等がございまして,この中におきましても,犬を飼育する者は公共の場所に飼い犬のふんを放置してはならないとか,所有者のいろんなルールが示されております。そういう中で犬,猫のふんの放置等が起こらないように,この条例の趣旨を理解していただきながら進めていきたいと思います。また,当然狂犬病の予防注射等の際にも,ふんの放置とか犬の飼い方等につきましては,るる指導をしているところでございます。 ○2番(前島広紀君)  次に,2問目の教育現場の安全を確保するために,安全確認の手法と教育現場の監督をする立場である教育委員会の危機管理意識に関し,質問をいたします。先ほど答弁をいただきましたように,立て続けに2件の転落事故が発生しました。市長の答弁の中におきましても,施設の安全点検及び指導の徹底について緊急通知を行ったとあります。それで伺いますけれども,通知に対しまして,各学校からそれなりの回答がございましたでしょうか。 ○教育部長(阿多己清君)  校内の施設等の安全確認,そこらの指導等を流したというところの通知でございますので,回答という部分についてはございません。 ○2番(前島広紀君)  たびたび通知が出ていると思いますけれども,それは一方通行であるから一向に改善されないのではないかなと私は思います。ですから,1度,2度,事故が再発することに関しまして,通知を出したことに対しまして点検をしたのかどうか,それに対する報告書の提出を求めておりますと市長の答弁にはありましたけれども,報告書の提出を求めるべきではないかと思いますが。 ○教育部長(阿多己清君)  通知の中にはお願いの文書もありまして,施設の状況調査をするような指示もしてございます。その部分につきましては,安全チェックをして,主管である保健体育課,または全面的な学校施設になりますと教育総務課になりますけれども,そこらの報告はその都度いただいているところでございます。 ○2番(前島広紀君)  それでは伺いますけれども,安全確認の手法について質問いたします。いくつかの安全点検項目があると思いますけれども,例えば,天窓,手すり,プールの給水口,擁壁,ブロック塀,いろいろあると思います。そういうチェックリストなるものがあるものでしょうか。 ○教育総務課長(東郷一德君)  今回安全点検の講習会を3日間にわたりまして,すべての学校の職員を集めまして安全点検講習会を行いました。その中で,学校施設の安全点検及び安全指導の充実についてということと,それとチェックリストを使用した実習ということで,こちらのほうから安全チェックリストをこのようなふうで利用したらどうかということで,標準的な基準を示しました。今回それをそれぞれの学校が使ったかどうかということまではちょっと把握はしておりませんけれども,一応統一的な標準の仕様は示したところでございます。 ○2番(前島広紀君)  それを再確認するべきではないかなと私は思います。例えば,民間企業におきましては,事故防止のためにマニュアルを作成し,チェックリストなどによって点検した結果を報告,提出させるシステムが整えられています。学校教育の現場におきましても,今伺いましたような見本を作成されまして各学校に配付し,それの提出を求めるべきではないかなと私は思います。次に,2件目に起きました事故に関しましてでございますが,新聞報道によれば,校庭に児童が投げた上履きを,教諭が窓から校庭にいた市教育委員会の職員に投げ返すように頼んだとあります。投げ返すように頼む教諭も,また,それを真に受けて投げ返す市教育委員会の職員も,普通の常識から大きく逸脱しているのではないかと私は思います。このようなことから,再度事故が発生したのではないかと考えられます。十分認識を新たにしていただきたいと思います。次に,運動公園などについて,点検を指示したという答弁でございましたけれども,国分球場のバックネットの現状について質問いたしたいと思います。議長,写真を市長と教育長に渡してよろしいでしょうか。先ほどの答弁におきまして,各課が担当している施設の点検と安全を指示したところであります。また,指定管理者に対しても施設の総点検の実施及び不具合が見つかった場合の立ち入り禁止等の措置など,施設の安全管理の徹底について通知を行いましたという答弁をいただきましたけれども,今,市長と教育長にお渡ししました写真は,つい最近撮影いたしました国分球場の写真でございます。ご覧のとおり地中の地際がさびて朽ちており,支持力は低下しております。細かいパイプはさびによる劣化がひどく,切断されていて,ぶら下がっているところが数箇所あります。いつ転倒しても不思議でない状態であります。指定管理者に先ほど点検を指示したと答弁されましたけれども,これについて報告はございましたでしょうか。 ○保健体育課長兼隼人学校給食センター所長(稲満一郎君)  指定管理者のほうには,そういうような指示を毎月しておりますが,毎月報告がまず上がってきます。その中で危険なところ,そういったものについては立ち入り等をお願いをしているところですが,国分球場のバックネットにつきましては,今年度改修の予定でございます。(P182に訂正あり) ○2番(前島広紀君)  この国分球場に関しましては,現在,国分中央高校の野球部さんが平日は使用しているということを聞きました。それに,休日には数校の野球部の練習試合などが行われております。先ほどから述べますように,安全確認の不徹底と危機管理意識の欠如であり,早急に現場で点検し,改修,補修をするべきだと思います。ぜひ早急に改修をお願いいたしたいと思います。それでは,再度痛ましい事故が発生しないために,両校の事故解明の徹底と責任の所在を明確にしなければならないと考えます。そこで,提言でございますが,霧島市安全安心まちづくり条例第4条を活用し,その推進委員や学校当局,行政,地域住民代表や専門知識を持った技術者などと一体になって,先ほど答弁にはございましたが安全マニュアルを作成し,それに基づいてチェックリストによって評価し,具体的に行動し,結果を確認すべきだと思います。教育長の見解を最後に伺います。 ○教育長(髙田肥文君)  先ほど教育総務課長からもありましたように,点検のためのチェックリストその他を示して研修をしておりますので,そういうチェックリストを全校にきちっと各学校ごとに作らせまして,そしてそれによる効果というような形をとっていきたいというふうに考えています。二度とこういう事故があってはならないわけでありますので,月例報告は,今保健体育課を中心に毎月させておりますけれども,各学校それぞれの課題の箇所はあるかとは思いますけれども,統一したチェックリストというものも作らせたいというふうに思っているところでございます。先ほどの答弁にもありましたように,校内の安全マップといいましょうか,それぞれの学校は自分の学校のどこに危険な箇所があるというのは今認識をさせて,そのマップの提出を求めましたので,それに基づいてまた指導も行っていきたいというふうに考えております。 ○2番(前島広紀君)  教育問題に関しまして,余談ではございますが,データを精査していきましたら,東京都の杉並区の事故が9時25分,陵南小学校が10時50分,その後の事故が10時46分と,大体近い時間に発生しております。子どもたちの注意力が薄れる時刻だと考えられます。今後の教訓にしていただければよろしいかと思います。続きまして,3問目の図書標準の達成について質問いたします。図書標準の達成率の計算方法は,平成5年3月29日,文部省通達の学校図書館図書標準に基づいて算出されています。県教育委員会によりますと,平成19年度の霧島市の図書標準の達成率は小学校32.4%,中学校38.5%とのことで,市教育委員会のいう94.6%とは見解が大きく異なります。先ほどご説明いたしましたが,これは計算方法の観点の違いだと思います。国は各学校の蔵書を1.5倍に増やすことを目標にしていますが,図書購入の財源は地方交付税で一般財源化されていますので,使途は各自治体の判断にゆだねられています。そのため,当市においては平成21年度が予算化率は35.6%と低い値です。平成18年度は103.2%であった予算化率が,なぜ19年度から43.3%,20年度40.6%,21年度35.6%と半分以下の低い数値になったのかお答えいただきたいと思います。 ○教育総務課長(東郷一德君)  一般消耗品,図書購入費ともに小中学校の学校管理費,需用費,消耗品の中で予算化されております。ここの合併直後の1市6町の小中学校のコピー用紙,ファイル等の事務用品,それと児童生徒が使用いたします教材等の消耗品等の旧1市6町で消耗品等が格差があったこと。それと,それに伴いまして,学校から消耗品の増額要求があったこと。それと学校図書館の,先ほど私どもが蔵書達成率と申し上げますけれども,図書標準の達成率,これが比較的100%に近い状況であったこと等を勘案しまして,消耗品のほうに重点的に予算を配分した経緯がございます。しかしながら,学校図書購入費というのも非常に大切な学校の図書というのは,子どもが成長していく上において非常に大切なことでございますので,本年度より少しでも図書購入の予算も増やしていけるように努力した結果でございます。先ほど教育長の答弁でございましたけれども,1割ほど21年度より増額しております。 ○2番(前島広紀君)  ただいま答弁にもございましたけれども,幼少時代にすばらしい本と出会うことが人格形成に大きく影響を及ぼすと思います。そのためによい本を多く購入し,読書の環境整備を行うべきであると考えます。ぜひ学校図書購入の予算化を確保していただきたいと思います。ちなみに椋鳩十先生の旧加治木町は100%でございました。最後にこの件に関し,市長の意見を伺いたいと思います。 ○市長(前田終止君)  図書館の持つ機能というのは,私ども人間にとりまして,まさに知識のダムというような言葉がありますけれども,この充実強化というのは市民生活においても,学校教育においても大変に重要なことだというふうに認識をいたしております。議員ご指摘の図書の充足率,これの見解の違いが数字等のご指摘等を聞いておりますと,どこでどういう行き違いになっているかよく理解できない点もありますが,私どもといたしましては,少なくとも報告を受けている範囲,精いっぱいできる範囲で対応をしているというふうに聞いてるわけでございます。しかし,議員のおっしゃっている本質は,やはり図書の充実をしっかりやることによって,幼い日に出会った本によって人生が大きく変わっていったり,そういうすばらしい知識を吸収するような時期にすばらしい本と出会う,また本を読む習慣,そういうものをしっかりと導けというようなことが,ことの本質に,一番背景にあるんじゃないかというふうに理解をいたしております。精いっぱい一緒になってがんばりましょう。 ○2番(前島広紀君)  ぜひよろしくお願いいたします。次に,地球温暖化対策について質問いたします。温室効果ガスの抑制に対しては,ごみ処理施設の負荷を軽減しなければならないと考えます。ごみの軽減化の一つに堆肥化があり,答弁でもございましたように,隼人の宮内地区におきましては積極的に推進されていると聞いております。壇上からも述べましたように,生ごみの飼料化を推進すれば,ごみの減量化と雇用の創出,環境負荷の軽減につながり,資源循環型社会の形成に寄与すると思います。本日の南日本新聞によりますと,日銀は環境や農業,観光,育児など18項目を新貸出制度で支援する成長分野として示しました。まさしくこれからの霧島市にとって追い風になると思います。ぜひ産・学・官の連携を密にして,バイオマスタウン構想の成功のために,行政が先頭に立って推進することを期待するものであります。当局の見解を伺いまして,私の質問を終わります。 ○生活環境部長(平野貴志君)  本市におきましては,バイオマスタウン構想を策定しております。現在,その取り組みを始めているところでございますけれども,今後,議員ご指摘のように生ごみ等の堆肥化,あるいは飼料化といったようなことを推進していく必要がございますので,このバイオマスタウン構想の中にも明記しておりますように,家庭系生ごみの分別収集,堆肥化等の本格導入を目指し,市民,事業者,リサイクル事業者等と協力・連携して取り組みを強化するとともに,民間事業者における生ごみ等の堆肥化及び飼料化の取り組みを支援することにより,本市から排出されるごみ等の再資源化をさらに推進することができるのではないかというふうに考えているところでございます。 ○財務課長(新町 貴君)  先ほどの学校図書の関係で,財務課のほうから補足して申し上げます。平成22年度の普通交付税の決定につきましては,まだこれからということでございますけれども,平成21年度の普通交付税におきましては,学校図書で3,594万7,000円,教材等消耗品で4,007万5,000円,合計7,602万2,000円が需要額に算入されております。これに対しまして,本市の21年度の予算におきましては,学校図書が1,279万5,000円,教材等消耗品が1億1,779万6,000円,合計で1億3,059万1,000円計上されておりました。このようなことから,交付税に対する予算化率につきましては,171.78%,約1.7倍の予算計上をしております。前々から交付税での算入額と予算措置につきましては議論もあったところです。学校図書につきましては,達成率も高いということ,また学校現場の声といたしまして,教材等消耗品の予算措置の声があったことから,このような予算措置となったところでございます。補足して申し上げます。 ○議長(池田 守君)  これで前島議員の一般質問を終わります。次に,22番,木野田恵美子議員から2件通告がされております。したがって,木野田恵美子議員の発言を許可します。 ○22番(木野田恵美子君)  睡魔の襲う時間帯でございますけれども,あとしばらくご辛抱をお願いいたします。議長のお許しをいただきましたので,先に通告いたしました2件につき質問をさせていただきますが,質問に先立ち,まず,このたび宮崎県川南町周辺をはじめとする県北部地域で発生した口蹄疫において,家畜のワクチン接種,殺処分,埋却処理と懸命に取り組んでおられますが,畜産農家の方々の苦悩とご心痛を考えますと本当に胸が痛みます。一日も早い口蹄疫の終息を願っているところでございます。また,本県及び本市への侵入を防疫するため,市ではいち早く対策本部の設置をされるとともに,市職員をはじめ関係機関の方々におきましては,懸命に消毒作業などに従事されていることに敬意を表するところでございます。それでは,先に通告しておりました子ども議会の開催と,保健補導員制度の2点についてお尋ねいたします。まず,子ども議会についてでありますが,近年,地方議会の議場を会場に,子どもたちが議員となって議会審議を疑似体験する子ども議会が増えております。全国議長会の調べによりますと,都道府県議会では平成18年中に6件,市議会では平成19年中153市,町村議会では平成19年中31町村となっており,特に市議会では平成18年より34市増えております。子ども議会が増加している背景としては,一つには平成6年に子どもの権利条約,正式には児童の権利に関する条約が発効したことが上げられます。この条約は,18歳未満の子どもを保護の対象としてではなく,権利の主体としてとらえ,子どもに保障されるべき権利を網羅しております。その一つとして,意見表明権が上げられており,子どもの権利条約の理念や原則の具現化を図る取り組みの一環として,子ども議会を開催することになった自治体は少なくありません。2つには,近年,若者の政治・選挙離れが進み,特に地方選挙の投票率は極めて低いレベルにあることから,児童・生徒の公民的資質の基礎を培い,自分たちの地域や地方自治への関心を高める方策として,子ども議会が増加していることが上げられます。3つには,子ども議会は女性議会や青年議会と同じく,議会活性化のための取り組みである開かれた議会づくりの一環と見ることもできると思います。調べてみますと,模擬議会の内容は,子どもたちが議員及び首長に扮し,首長が提案した議案に賛成,反対の双方から討論を行うもの,子どもたちが議員となって質問を行い,本物の首長及び部局長がこれに答弁するもの,子どもたちは課題ごとにグループに分かれて現状や課題を学習し,議論し,協議して,質問文や提案を作成し,それぞれのグループの代表が議員として本物の首長に質問するものなどさまざまです。また,東京都八王子市のように,子どもたちの活動をサポートする大学生のグループを組織しているところもあります。子どもたちは,この子ども議会に参加することを通じて,行政や議会の運営の実際を学ぶだけでなく,地域にどのような問題があるか調査し,どうやって解決すればよいかを考え,解決策を出し合い,議論をし,合意を取り付けていくという貴重な体験をすることになります。地域と政治に関心を持ち,代表の意味を考えて選挙の意義に気付き,積極的に社会に参加することの態度,意欲を醸成するまたとない機会になるのではないでしょうか。以上のようなことから,子どもの権利条約の理念や原則の具現化を図る取り組みの一環として,本市においても子ども議会を開催する考えはないかお尋ねをいたします。次に,保健補導員制度についてでありますが,先日環境福祉常任委員会において,行政視察研修に行きました,長野県の取り組みを参考にしながら質問をさせていただきます。学ばせていただいたことを少し詳しく申し述べさせていただきます。はじめに,長野市の保健補導員の取り組みと発足のきっかけについて健康担当の北沢保健主幹に話を聞きました。戦争中の劣悪な衛生環境の中で,当時の保健婦が孤軍奮闘している姿を見ていた地域の主婦たちが,少しでもお手伝いをしようと自主的に呼びかけ,活動を始めたのがきっかけだと言われます。助け合いの精神があふれていた,あの古きよき時代に始まったわけです。昭和20年の4月,須坂町で15名の家庭の婦人が名乗り出て,初めて保健補導員の名称で委託をされ,活動が始まったのだそうです。発足当時の活動として,病人の連絡,産屋の手伝い,病人家庭の洗濯,使い走りなどすべて奉仕作業。保健補導員の名称は導き合うという意味が込められていて,須坂町が保健補導員の発祥の地であると聞き,須坂町に住んでいる人々の心意気と温かい土地柄を感じました。手のひら皿廃止運動,布団干し運動,もらいぶろ廃止運動,かまどの改善など,身近な生活の見直しから始められ,須坂市から県下各地へ保健補導員制度が急ピッチで拡大していったと言われます。長野市は昭和45年に発足,これまで38年間に保健補導員として活動した市民は5万5,500人,市民の約15%の人が健康についての勉強をされたということになります。長野市30地区からなる保健補導員会連合会が創立され,46年は市からの交付金が141万円,平成21年は1,000万円になったと話されました。発足当時の保健補導員の基本条件として,各地区の区長より推薦を受け,市長が委嘱をするとなっていて,市長から委嘱を受けたということが明確な証明になり,外に出て保健補導員として活動がしやすいということでした。保健補導員の役割を担ってくれる人を住民自治協議会の中に位置付ける,役割活動の明確化,効果的で効率的な活動を推し進める,健康水準を下げないための活動の定着化と保健行政関係機関との連携の維持,学習して実践する,学んだことを周囲に伝えることを活動の中心として,「市民の健康は保健補導員の手で,自分の健康は自分の手で」というのがスローガンです。保健補導員組織の創立者,故須坂市保健師大峡美代志氏の「『一人の百歩よりも,百人の一歩』という言葉が健康づくりの輪を広げ,活力ある元気な町,長野を支えているのです」と言われました。言葉は人を動かすと言いますが,市長,どうでしょうか。続いて,佐久市を訪ね,長野市と同様,ここでも保健補導員制度について研修しました。佐久市は冷寒地であることに加え,塩分の多い,漬物などが中心の食文化だったことから,昭和30年代までは脳卒中の発症率が高く,短命な土地柄だった。佐久総合病院に赴任された東大出身の吉沢医師に,ある1人の保健婦が,「長野県は脳卒中が全国一なのですよ」と漏らした一言が医師の心を動かし,何とかしなければと強い思いで保健補導員とともに立ち上がり,食生活を見直し,減塩運動に取り組まれた,長野県独自の特徴的な取り組みです。ここでも言葉が一人の医師を動かしたのです。あれから半世紀,平成5年には,平均寿命が男性79.84歳で,全国トップ,女性も86.48歳で全国5位と際立ちました。健康長寿の理由として,住民と一体になった保健行政の地道で永続的な取り組みが大きな役割をもたらしたのです。佐久市は,これまで約2万4,000人が保健補導員を努め,全住民の4人に1人が経験したことになります。佐久市が掲げるのが「ぴんぴんころり(PPK)」というキャッチフレーズで,健康で長生きして,最期は長患いをせずにあっさりと旅立つというのを理想で長寿と老人医療費の抑制の両立を目指し,佐久市内の成田山薬師寺の一角に「ぴんころ地蔵」が建立され,思わぬ人気の観光名所にもなっているということでした。医療給付の給付費の現状を見ますと,平成20年で佐久市は54億200万円,霧島市は106億1,900万円,人口的に見ても約3万人少ない佐久市と,あまりの差額に驚きです。戦後長野県は「予防は治療に勝る」というスローガンで,各地の公的病院が全県的に行ってきた地道な活動と住民ボランティアによる保健補導員の活動が根幹にあったから,長野が長寿の里になったのだということでした。長野モデルをどう我がまちにも広げられるのか一つの課題として考えてみてはどうでしょうか。霧島市で地区ごとに新しく取り組みが始められました健康運動普及推進員の活動を市民の健康づくりの原動力として輪を広げ,健康への関心を高めていけたら元気な人が増え,元気なまちになるのではないかと思います。合併で行政の範囲が大きくなり,きめ細かな活動が難しくなっているとも言われますが,一番大事なのは市民の健康に対する意識の改革だと思うのですが,どうでしょうか。霧島市にも市立医療センターがあります。もっと病院と連携して,行政,医療機関,住民が一体となった取り組みはできないものかお尋ねをいたします。以上で,壇上からの質問を終わります。 ○市長(前田終止君)  木野田議員から2問につきましてのご質問でございました。1問目につきましては,私のほうから答弁をさせていただきます。2問目につきましては,保健福祉部長が答弁をいたします。「児童の権利に関する条約」は1989年,平成元年に国連総会で採択をされた国際条約でもあって,もともとは発展途上国の子どもたちの人権を守ることを発端としたもので,児童を保護の対象としてではなく,権利の対象としている点に特色があるものと認識をいたしております。ご質問の子ども議会につきましては,旧国分市において平成6年に,平成13年には女性議会を開催した経緯がありますが,その後,このような事業は開催されておりません。当時の子ども議会では,議会や市役所の仕事を理解していただくことを一つの目的としていたようであります。また,ほかの自治体におきましても,近年各県市町村において,各種の子ども議会が開催をされておりますが,例えば,先進地であります東京都八王子市におきましては,子どもの意見表明を通した社会参加をキーワードとした取り組みを行っておられるようであります。子ども議会の実施につきましては,今後このような先進地の取り組みも参考にさせていただきながら,実施の目的をさらに議論し,明確にするなどした上で,関係機関とまた協議をしながら研究してまいりたいと考えております。 ○保健福祉部長(宮本順子君)  保健補導員制度についての1点目についてお答えいたします。長野県の保健補導員制度は,自治公民館活動の中で保健活動に携わる住民の自主的組織で,長野県内のすべての市町村に設置されており,住民の健康に対する意識の盛り上げを支えているとの情報を得て,本市における今後の健康づくり推進の参考とさせていただくため,平成20年4月に長野県松本市と茅野市を視察し,保健補導員制度と地域健康づくりについて研修させていただいたところです。本市でも平成21年3月に「健康きりしま21」を策定し,市民の健康生きがいづくりを推進するため各種施策を実施しておりますが,重点施策として市民が住みなれた地域で健康生きがいづくりを日常的に推進していくために,地区自治公民館を対象とした「健康生きがいづくり推進モデル事業」に取り組んでおります。この健康生きがいづくり推進モデル事業は,平成21年度は旧市町単位で各1か所,計7か所実施しましたが,今年度は,新たに24地区自治公民館が取り組むこととなり,合わせて31地区自治公民館で実施しております。最終的には,5年間で89地区自治公民館すべてでモデル事業を推進していくこととしております。また,地域の支援をしていく健康運動普及推進員や食生活改善推進員は,現在223人で活動しておりますが,今後もすべての地域に支援できるよう増員してまいりたいと考えております。このように,地域住民と推進員が一体となって,健康生きがいづくり推進モデル事業を各自治公民館で継続的に実施し,日常的に健康生きがいづくりを推進していくことが最終的に市民の健康意識の向上につながり,長野県の保健補導員制度と同様の効果が期待できるものと考えております。 ○22番(木野田恵美子君)  答弁によりますと,平成6年に国分で行われたということでございますが,それ以来,平成6年といいますと,今からもう随分前のことになりますね。児童の権利に関する条約の中に,子どもは自己の影響を及ぼすあらゆる司法上及び行政上の手続きにおいて云々とありますが,その中に意見表明権の規定が上げられております。市長にお伺いいたしますが,この権利に対する考え,またそれを尊重するために行政として具体的にはどのようなことを考えておいででしょうか。 ○市長(前田終止君)  児童の権利に関する条約,そして子どもさん方の権利,こういうことに対するさまざまな考え方が,私どものそれぞれの地域にあろうかと,それなりに存じております。権利もあれば,それこそ自分たちがまたしっかりと対応していかなきゃならないことが世の中にはあるというふうに思います。そういう中で,子どもさんに対する保護,そしてまた,子どもさん方が持っておられることの主張,そういうものもお互いにしっかりと聞いてあげることは大事でありましょうから,まだ自立ができない範囲の中でしっかりと世の中が,親が,学校が指導すべきことなどもしっかりと横たわっていることも,これまた認識をしていかなければ,方向も間違ってしまう場合もあるんじゃないでしょうか。いずれにいたしましても,ただ現代という時代は一言で言うなれば,もう一人一人がものを言う時代だというふうに私は認識をいたしております。今そういう中で,子どもさんたちが持っている素直な新しい感性あるいは感覚,そういうものもしっかりと聞き,その中でまた生かすべきことなどあったらお互いにやれることは取り組んでいってもいいのではないでしょうか。 ○22番(木野田恵美子君)  子どもの視点で,子どもといえども鋭い意見を持っている子どもたちがたくさんおります。新聞の「若い目」というところに,私は時々あそこを目を通すのですが,先だっても政治と金のことについて,大人顔負けの意見を出している子どももおりました。また,昨日の広場欄をちょっと見てみましたところが,公民館長さんを尊敬しているという5年生の女の子が書いておりまして,本当に子どもといえども,いろんなところで大人の後ろ姿を見ているんだなと思うところでございました。八王子市では,「子どもすこやか宣言」を推進するための一つの取り組みとして,八王子市子ども育成計画の策定に向けて,子どもの意見を反映しようと,市内全域を対象とした子どもの参加事業に発展させ,子ども議会の開催を何回も行っておられます。本市におきましても,次世代育成支援対策,後期行動計画,いわゆる「きりしますくすく子どもプラン」の策定を本年の3月に行っておられますが,この計画の中に子どもの意見は反映されているのでしょうか,あるいは子ども会議や子ども議会などの参加の手法など考えてはいられなかったのかお尋ねします。 ○保健福祉部長(宮本順子君)  本市では,平成22年3月に「きりしますくすく子どもプラン」を策定しております。その中に「児童の権利を守る」という項目もございます。しかしながら,子ども議会等についての部分については触れておりません。 ○22番(木野田恵美子君)  私もこの「きりしますくすく子どもプラン」を目を通させていただきましたけれども,そういった議会とかミーティングといったような話し合いをする場というようなのは,あまり含まれておりませんので,こういったのも策定の中に入れてほしかったなと思うことでございますが,これには入っていなくても市長の考えで,前向きに子ども議会を考えてくださるというようなことはどうですか。近々そういうことを開催していただくような,そういうお考えはないでしょうか。 ○市長(前田終止君)  私も市長として市長と語る会,語イもんそ会,こういう流れの中で学校訪問をして,それで学校の中に,子どもたちの中に入り込んでいって,その中で意見交換をしていく,こういうことにもチャレンジさせてもらっております。そして,この手のものをずっと計画的にやっていくことも一つの考え方だというふうには理解ができます。先ほど申し上げましたとおり,今後お互いにこのことがどのようにお互い理解し,議会の中でどう皆さん方と向き合う機会をつくったらいいかどうか,できることは常にこつこつやらせてはもらっております。子どもたちの意見というのは,確かに学校の中に入っていって,何でもいいから聞きなさい。それについて私は一生懸命答えるよというようなことを実は先日やってみましたが,おっしゃるとおり,子どもの素直な目で,また意見を聞くこともできました。やっぱりそういう意味では,南日本新聞の投書欄の若い目というところなんかも,よく目を通させてもらっておりますけれども,議員ご指摘のような気持ちについては分かっているつもりでおります。 ○22番(木野田恵美子君)  今市長がおっしゃいましたように,私も先日ほたるの会がありまして,霧島中学校に出向きましたら,校長,教頭から1日移動市長室のそのときに一緒に給食を食べに市長が来てくださって,子どもたちがいろんな意見を言っておったということを校長と教頭が話をしてくださいました。大変いいことだったなと思いながら,そのときは子どもたちが一つ二つでいいんですけれども,どのような意見を出したものでしょうか。 ○市長(前田終止君)  学校の校庭,ここでいろいろと部活動をやったり,さまざまな校庭を使った取り組みをやりますが,その部活動のときに砂ぼこりが大変ひどくて,競技を中断しなきゃならないような実情が年間を通じて相当数あると。ですから,天気のいいときに砂ぼこりがしないための散水の施設整備等考えたらいかがでしょうかというような,それが欲しいというようなことでもございました。また,女子生徒でございましたけれども,大型の養豚場ができる,そういう計画があるけれども,そのことについてはどう考えていますかというような,そういう質疑等もありました。 ○22番(木野田恵美子君)
     ありがとうございました。 ○市長(前田終止君)  もう一つの質問は,どうしたら市長になれますかという質問もありました。 ○22番(木野田恵美子君)  それだけは校長から聞きました。それでは,北海道ニセコ町では,まちづくり基本条例を制定しており,その基本条例の第11条は,満20歳未満,青少年及び子どもは,それぞれの年齢にふさわしいまちづくりに参加する権利を有すると記されております。まず,本市においてまちづくり基本条例の制定を行う考えはないのかお尋ねいたします。また,本市も各地区においてまちづくり委員会,地域審議会など大人の委員会はありますが,ニセコ町のように小中学生まちづくり委員会を設置し,主権者たる子どもたちが自ら考え行動することを主眼に,市長か教育長が子どもたちに直接お願いをするミッション方式をとるなどの方法は考えられないものかお尋ねをいたします。 ○総務部長(山口 剛君)  まず,まちづくり基本条例につきましていろんなタイプがございます。ニセコ町が一番最初だったというふうに考えておるんですけれども,そういったのを今いろいろといろんなタイプの基本条例を今集めて,庁内で検討をいたしております。この中で霧島市にとって必要なのか,必要でないのか,必要であるとしたらどういうタイプのものを作ったらいいのかというのを関係各課が集まって今検討しているところでございます。 ○22番(木野田恵美子君)  それも前向きに検討していただいて,ぜひ必要でないということは私はないような気がするんですけれども,ぜひそこら辺,前向きに考えて作っていただいて,子ども議会も何とか実現させていただきたいというふうに思っておりますので,総務部長にお願いいたします。 ○総務部長(山口 剛君)  まちづくり基本条例ができたところが,やはり住民の皆様方からの発議というのが大きな部分になっております。市のほうから作ろう,作ろうじゃなくて,やはり住民自体がまちづくり基本条例が必要であるという,そういったものの中で生まれているところが,大まかであるようでございますので,霧島市の今後の住民の皆様方の考えをまたお聞きしながら,必要性について考えていきたいというふうに考えております。 ○22番(木野田恵美子君)  下からの盛り上がりが大事だということでございますね,分かりました。この子ども議会は,小学校4年生から中学3年生までというところもあれば,学年を決めて中学生だけ,中学3年生だけというところもあれば,5年生だけというところもあるというような,もういろんなところを調べてみましたら数々でございました。今回の一般質問において,私は八王子市に電話で問い合わせ,子どものしあわせ課担当主任の粟澤哲也さんという方が大変懇切丁寧に対応してくださり,関係資料も送っていただきました。本市においても,今後子ども議会,子どもまちづくり委員会,学生サポーター制度など,全国の先進市町村で実施されている事例などを検証いただき,開催や設置に向けて前向きにご検討いただきますように,これはお願いをしまして,この子ども議会のことについては終わります。次に,長野市と佐久市に研修に行きましたときの,この長野モデル地区をどう全国に広めるかということもおっしゃいましたので,我が霧島市においても何とかこういった制度を広めていけたらと思いますので,先ほども申しましたように,健康運動普及推進員というので,今回また養成講座も開かれるようでございます。1人でも多くの方にこういった勉強をしていただいて,下からの盛り上がりで,まず健康についての意識を,基本を高めていただくことが大事だと思いますので,そのことに力を注いでいただけたらと思うのですが,どうでしょうか。 ○保健福祉部長(宮本順子君)  今年度も健康生きがいづくり推進モデル事業を地区自治公民館の方と実施するにあたりまして,やはり健康運動普及推進員さんと食生活改善推進員さんの支援は欠かせないということで,それぞれ60名ずつ本年度養成をすることにしております。これらの方々が地域の自治公民館の方と一緒になって,盛り上がりを支えていただけるのではないかなというふうに思っております。ですから,市としましても,この健康のモデル事業につきましては,健康増進課,あるいは保健福祉部全体で現在取り組んでいるところです。 ○22番(木野田恵美子君)  最初はまず小さな輪から,だんだん大きな輪に広がっていけば,それが健康づくりの源になると思いますので,そのことに力を注いでいただきたいと思います。現在は60名の方がいらっしゃるわけですか。60名とおっしゃいましたですかね,すみません。 ○健康増進課長(森 多美子君)  現在,推進員は食生活改善推進員が110名,健康運動普及推進員が113名となっております。今年度,22年度で養成をいたしますのが各60人となっております。 ○22番(木野田恵美子君)  22年度が60名ということでございますね。これは参考までですけれども,長野市と佐久市では保健補導員組織は,最初は自発的に名乗り出てされたのですが,時代とともに,今は大変いろいろ難しくなっておりまして,半自発的と半強制的の2つがあるということで,活動を通してお願いをすると,「何で私が」とか,あるいは,「もうしょうがない」とか,いろんなそういった役割の持ち回りでは断れなかったとか,いろんなそういう問題があるんだそうですけれども,今霧島市の自治公民館でさえも,ちょっと私の知っている限りでも何人かの方が役員をするんだったら脱退するとか,そういったようなことを言われて,なり手がなくて,そして2年続けてするとか,3年続けてするというようなところもあるというようなことを聞いております。この長野市や佐久市では,最近はそういった仕事をする人が多いものですから,なかなかなり手がなかったりするんだそうですけれども,活動を通して自然と意識が変化していくと,「やってよかった」,「勉強になった」,「仲間づくりができてよかった」と,そういうふうに意識が変化していく人が多いということでございました。まず霧島市も糖尿病とかC型肝炎とかいったいろんな病気の多いことが指摘されておりますので,そういったお医者さん,医師が言われることは100gとおっしゃっても,ちょっとぴんとこない人がおりますけれども,こういった補導員の方々が回られて,50gって卵1個の重さだよとか,お茶を飲む機会が多いですので,そういったお茶飲み場でいろんなことを広めていくと,大変それが効果があるということでございましたので,そういった方法で何とか健康づくりにみんなでがんばっていくようにしていただきたいと思います。国民健康保険税が高い高いと言いながら,全然住民がそれを取り組もうとしない,それもちょっと問題ではないかなと思うんですけれども,みんなで何とか知恵を出し合いながら,啓発をしながら,医療費の抑制を何とか考えるように,霧島市もそのことをまず考えていかないといけないのではないかと思います。ちょっとここに一つだけ,昨日の新聞ですけれども,自治会活動で助け合おうという霧島市の女性の方がすばらしいことを書いておられましたので,見られた方もいらっしゃるかもしれませんけれども,少し重要なところだけ。これは清水の方らしいです。それぞれ理由があって脱会者が増えているというようなことが書いてあります。霧島市でも加入促進に努めていて,転入者への呼びかけや企業訪問による加入啓発ポスターの掲示などをされているけれども,地域づくりに大切な対話,共感を大事にして,参加していかなくてはならないと,つくづく考えているという,そして「お互いさま」の気持ちで助け合い,協力し合える地域社会ができればと。そしてこれからの行事などにも,みんなに支えて助けてもらいながら1年間やっていきたいと,大変いいことを書いていらっしゃいますので,こういう人にもぜひ,先ほどありました健康普及推進員などをお願いしていただいて,まずこういった心がけの人から啓発していっていただくようにお願いしたらいいと思います。それでは,時間が来ましたので,この健康づくりの件につきましては,以上で終わります。 ○市長(前田終止君)  健康づくりの件につきましては,長野モデルを生かすべく,私も長野県を訪問して,議員ご指摘の点は同感だと思っております。これを生かすべく,平成21年3月から「健康きりしま21」この事業に具体的にこつこつと今取り組んでいる真っ最中でございます。どうぞひとつご理解,ご協力もまたお願いしたいと思います。 ○議長(池田 守君)  以上で,木野田恵美子議員の一般質問を終わります。次に,20番,久保史郎議員から2件通告がされております。したがって,久保史郎議員の発言を許可します。 ○20番(久保史郎君)  私はこの議会におきまして,先に通告いたしました2点,5項目について当局の見解並びに取り組みを伺います。はじめに,隣の宮崎県において発生した口蹄疫はいまだに終息をせず,次々に発生している現状は,宮崎県に限らず,隣県の鹿児島,熊本,大分などの畜産農家にとっても大きな脅威となっています。私ども公明党も菅政権発足後の初めて6月14日に開催された衆議院代表質問の中で井上幹事長が国の無責任な対応等を指摘して,責任を追及し,早急な対応を求めました。また,私も今回,口蹄疫被害に遭われ,我が子同然に手塩にかけて育ててこられた牛・豚を処分された畜産農家の方々の心の痛みはどれほどのものか計り知れませんことに対し,心からお見舞いを申し上げ,一刻も早い原因究明と終息を願うものであり,国の支援策の早急な支援実行を求めるものであります。また,霧島市においても市長をはじめ,職員の皆様方の素早い取り組みと不眠不休の対応で,日夜がんばっておられることに対しましても,市民の一員としても深く感謝をしているところであります。この間,国においては昨年の衆議院選挙において圧倒的な議席を占めて発足した鳩山政権が,わずか8か月で終えんを迎えました。もとより,政権をとるためだけの国民受けするマニフェストを掲げ,何も国民の期待に応えられなかった当然の結果だと思います。あとを受け,新たに菅政権が発足をいたしましたが,鳩山政権で,副総理兼財務大臣で何もできなかった現総理に期待などできないと私は申し上げておきます。そのような民主党の政策の中に今回質問いたします子ども手当の政策があり,支給される子ども手当は,これまで児童手当として支給されてきた金額に上乗せされ中学3年生まで支給されますが,民主党の公約で,本来は1人当たり2万6,000円の金額であったと思います。来年度より2万6,000円と言っておりますが,総額で5兆3,000億円とも試算される金額に,もう既に厚生労働大臣など,財源の確保ができないような発言に変わってきている現状であります。現在,国の債務残高借金は2009年度末で882兆9,235億円となり,国民1人当たり693万円の借金にもなるとの新聞報道がありました。このような現状であるにもかかわらず,真に国民のための政治を行わず,平気でマニフェストなど反故にする民主党への審判は,国民の皆様に参議院選挙の結果として,間違いのない判断をしていただくことを願い質問に入ります。はじめは,今回6月より霧島市において支給が開始された子ども手当の現況について,どのような状況かお聞きします。次に,今回の子ども手当の金額に対しては,総額で2兆2,554億円も投入されると聞いておりますが,そのような現状を踏まえ,霧島市内受給者該当者で,各種悪質滞納世帯などにおける子ども手当からの収納など,どのような取り組みがなされたのか,各部,各課に伺います。次に,市民の間から子ども手当の支給や高校授業料など無料化になり,その一方では特定扶養親族のうち,16~19歳未満の扶養控除上乗せ分12万円が廃止されることは,実質増税ではないのかなどの声が寄せられます。民主党は当初,各種配偶者控除廃止など行わないとのことでありましたので,霧島市における現状,現況をお伺いいたします。次に,2問目の国道504号,大隅地区からの道路整備について伺います。この504号は,大隅地区からの空港アクセス道路,大隅地区整備促進期成会として3市5町で結成されており,平成22年度定期総会が6月2日に鹿屋市でありました。当日は,平成21年度事業経過報告,同じく21年度歳入歳出決算認定,そして平成22年度事業計画案,そして22年度歳入歳出予算案,最後に役員の改正案と,5件の議案が上程され可決いたしました。当日,私は議長の代理として参加させていただきましたが,市長も公務の関係で今回は参加ができませんでした。私はこの会に参加して,いくつかの疑問点がありましたので質問させていただきましたが,内容については次回から取り組んでいただくとの回答も一部いただきましたので,今回は霧島市が該当する分の質問をさせていただきます。はじめに,国道504号の整備期成会が3市5町で結成されてから,会則の施行日を見ますと,平成6年5月27日からとなって約16年ほど経過しておりますが,霧島市内における大隅地区からの空港アクセス道路整備としての進捗状況はどのようになっているのかはじめに伺います。次に,現在隼人町西光寺より空港までの新たな道路建設がされている状況でありますが,この道路整備は大隅地区からの504号空港アクセス道路整備の一環として行われているのか。また,そうであるならば,現在の進捗状況はどのようになっているのか伺いまして,壇上からの1回目の質問を終わります。 ○市長(前田終止君)  久保議員から2問につきまして質問でございました。1問目(1)につきましては私のほうから答弁いたします。そのほかにつきましては,関係部長がそれぞれ答弁をさせていただきます。我が国においては少子化が進展する中で,安心して子育てができる環境を整備することが喫緊の課題となっております。こうした状況を踏まえて,子ども手当につきましては,子育てを未来への投資として,次代を担う子どもの育ちを個人や家族のみの問題とするのではなく,社会全体で応援をするという観点から実施されました。本市におきましても,平成22年度における子ども手当の支給に関する法律等が本年4月1日に成立したことに伴い,中学校修了までの児童生徒を対象に,1人につき月額1万3,000円を支給することといたしました。対象世帯1万1,557世帯,対象者2万1,963人に対して支給申請書等送付し,先月21日までに手続きを終えた世帯を対象に,6月4日に最初の支給を行いました。なお,今回の支給は4月,5月の2か月分で,支給対象世帯数9,876世帯,支給額約4億3,500万円でありました。今後は2回目を平成22年10月,3回目を平成23年2月に支給する予定としております。 ○保健福祉部長(宮本順子君)  子ども手当支給状況についての2点目についてお答えいたします。子ども手当の受給者には,市長がお答えしましたとおり,子ども手当の支給の趣旨にかんがみ,子ども手当の支給を受ける権利が保護されております。つまり,子ども手当の支給を受ける権利は譲り渡し,担保に供し,または差し押さえることができないものとなっており,本来の趣旨に従って支給されることが確保されているところです。しかしながら,国においては,保育料等の滞納者に対して,子ども手当の趣旨や受給者の責務を踏まえ,保育料等の納付を行うよう相談を行うことも可能であると示されております。本市では,今回子ども手当の趣旨を十分理解した上で,保育料滞納者等の受給を窓口払いにして,直接滞納者と保育料の支払い計画について相談をさせていただいているところです。 ○総務部長(山口 剛君)  3点目についてお答えいたします。子ども手当の創設の関係で,控除から手当との観点から,所得税と住民税の扶養控除の見直しが,平成22年度税制改正大綱に位置付けられ,関係法令の改正により行われました。子ども手当は,16歳未満の子どもを対象にその世帯に支給されますが,平成23年から所得税に係る16歳未満の扶養親族の一般扶養控除が廃止され,また平成24年度から,住民税に係る16歳未満の扶養親族の一般扶養控除が廃止されます。また高校授業料無償化の創設との関係で,平成23年から所得税に係る16~19歳未満の扶養親族に係る特定扶養控除の上乗せ分が廃止され,また平成24年から住民税に係る16~19歳未満の扶養親族に係る特定扶養控除の上乗せ分が廃止されます。ご質問の16~19歳未満の扶養控除の上乗せ分12万円が廃止される該当者数につきましては,これまで特定扶養親族である16~22歳までの数は把握しておりますが,そのうちの16~19歳未満の該当者数としては把握しておりません。また,上乗せ分12万円が廃止されることで,実質増税ではないかとの点につきましては,高校授業料無償化の創設との関係で特定扶養控除の見直しが行われたものでありますから,扶養控除の見直しだけで増税と判断することは適当でないと考えております。 ○建設部長(篠原明博君)  国道504号大隅地区からの道路整備についての1点目,2点目は関連がございますので,一括してお答えをいたします。本路線は国道10号及び国道223号との交通ネットワークを形成するとともに,大隅地区からの鹿児島空港へのアクセス道路として,産業,経済,観光,文化など,地域の一体的発展を図る重要路線として整備促進が期待されている道路でございます。現在,本市においては,隼人町西光寺地区と福山町福山地区で工事がなされております。西光寺地区は,隼人町西光寺の国道223号交差点から溝辺町麓の九州縦貫自動車道溝辺鹿児島空港インターまでの延長約5,800m区間で計画され,平成16年度から事業が進められており,平成21年度末現在の事業費ベースの事業進捗率は約27%と聞いております。また,福山地区は福山町福山の桜島カントリークラブゴルフ場近くの延長約1,300m区間で改良工事を行うもので,平成14年度に事業着手され,平成21年度末現在の事業費ベースの事業進捗率は約88%と聞いております。それから,先ほどの子ども手当の支給状況等ということで各部の概要について説明をいたします。住宅使用料につきましては,6月10日現在の市営住宅入居戸数は4,318戸で,その中で15歳以下の子どもがいる世帯は1,750戸でございます。そのうち3か月以上の滞納は191世帯であります。子ども手当支給に対しては特別な収納対策は行っておりませんけれども,入居者から子ども手当を住宅使用料に充てたいとの意思表示がなされた場合は徴収に伺っております。 ○教育部長(阿多己清君)  子ども手当に関する教育部のご答弁を申し上げます。保健福祉部にいただきました平成22年3月31日付けの厚生労働省の児童家庭局長通知によりますと,子どもの育ちに係る費用である学校給食費や保育料等を滞納しながら,子ども手当が子どもの健やかな育ちと関係のない用途に用いられることは法の趣旨にそぐわないとされております。先ほど保健福祉部長からの答弁の中にも,滞納者に対し,納付相談は可能であるということでございましたので,教育部としても,今後は支給月に合わせて徴収を強化していきたいと考えております。 ○総務部長(山口 剛君)  税務課につきましても,税のほうの収納につきましても,先ほどの話の中で,子ども手当が子どもの健やかな育ちと関係のない使途に用いられるということは法の趣旨にそぐわないということから,積極的に子ども手当が出た方に滞納の相談というのは行っておりませんけれども,住民の方から相談があった場合はそれにお受けしたいというふうに考えております。 ○20番(久保史郎君)  それぞれ1回目の答弁をいただきましたので,2回目以降を若干させていただきたいと思います。まず,今回の子ども手当が支給されることにつきまして,市長の所信表明の中にも今回のこの答弁と同じ数字の数はいただいておりますので,ちょっと数だけのものをまずお伺いしたいと思います。今回示されました対象世帯が1万1,557世帯で,対象者数が2万1,963人ということでございます。そして,申し込みをされて,世帯数が9,876世帯ということで支給額は書いてあるんですけれども,対象世帯と支給額の世帯とは1,681世帯の差があるわけですね。この中の子どもさんたちは何人いらっしゃるんですか。 ○児童福祉課長(隈元 悟君)  対象世帯は確かに1万1,557世帯ということでございます。それで,実際支給世帯は9,876世帯でありました。この差といいますと,これは公務員の方,そういう方々は対象世帯として申請書はこちらのほうからお送りしておりますが,あとは事業所のほうで公務員等は申請をしていただくということになりますので,こちらの児童福祉課で把握しているというか市で取り扱う部分は9,876世帯ということでございます。 ○20番(久保史郎君)  ということは,この対象世帯数の1万1,557世帯にいらっしゃる子どもさんたちは家庭で何人いらっしゃるか分かりませんよね,中学校3年生までですから1世帯に,分かりませんけれども,その児童数は漏れはないという認識でよろしいんですか。 ○児童福祉課長(隈元 悟君)  確かに申請漏れというのは考えなければならないのですが,市内に住所がある中学校修了前の児童がいる世帯にはすべて申請書をお送りしておりますが,万一漏れた場合,そのときには平成22年今年ですが,9月30日までで申請されれば4月まで遡及できるということでございますので,今後は漏れがないように市報,ホームページ等でさらに周知を図っていかなければならないと思っております。 ○20番(久保史郎君)  と言われることは,どれだけの数が漏れがあって,今9,876世帯の方が,該当者の何%に当たるというようなことは市当局では分からないということなんですか。 ○児童福祉課長(隈元 悟君)  はい,仰せのとおりでございます。 ○20番(久保史郎君)  鹿児島市でしたか,たしか2回目の支給日ももうちゃんと決めて対応策をとっていらっしゃると思いますけれども,やっぱり該当するのであれば,できるだけ漏れのないように掌握を,子どもさんたちについてはしていただきたいと思いますが,いかがですか。 ○児童福祉課長(隈元 悟君)  おっしゃるとおり努力はしたいと思います。ただ,こちらに単身赴任で来られている世帯主のお父さんがいらっしゃるとすれば,この方には霧島市では行っているんですけれども,他県にいらっしゃるお母さん,子どもさんのところには行っておりませんので,そこで逆の場合もありますので,そういう状況からすれば,いろいろお互いの他県とそういう情報を共有しないとなかなかそこがなくならないと,申請漏れがなくならないとは思います。十分注意していきたいと思います。 ○20番(久保史郎君)  今回の子ども手当は年3回支給ですよね。ですから今,先ほど言われてましたように9月までに申請してくだされば遡及して支払いをされるということでございますけれども,その遡及した場合に次は10月ですよね支払い期日が,この10月分までの分と合わせて支給されるということの理解でよろしいですか。 ○児童福祉課長(隈元 悟君)  先ほどお答えしましたが,6月4日に1回目をお支払いしたわけでございますが,そのときが5月21日までの申請受け付けということで,そこまでの方を6月4日にお支払いしたわけですけれども,それ以降の方を6月21日に随時払いという形でもう1回いたします。それで漏れた方々は10月にお支払いするということになろうかと思います。 ○20番(久保史郎君)  9月の何日までが締め切りになりますか。 ○児童福祉課長(隈元 悟君)  9月30日までで申請をされれば,4月に遡及をさせていただくということになります。 ○20番(久保史郎君)  それぞれ各課のこの取り組みを今聞かさせていただいたんですけれども,示していただきました。と言いますのは,全庁的には今回のこの子ども手当に関しては,いろんなそういう滞納世帯,悪質な滞納世帯ですよね,そういうのは全庁的には検討されなかったのかどうか,これ市長の,副市長でもどちらでも結構ですけれども,いかがですか。 ○副市長(南田吉文君)  全庁的な検討といいますよりも,先ほど保健福祉部長が申し上げましたけれども,相談を行うことはできるという範ちゅうでございますので,それぞれの部署で対応はこれはしたということでございます。一緒に集まって検討したということはございません。 ○20番(久保史郎君)  それではお聞きしますけれども,それぞれが相談できて支払いをしてくださるという取り組みの対策をとらせていただきましたということでございます。自主的に考えたときに,当たり前に払わなければならないのを滞納されるような悪質な人たちが,相談をされて国からもらえるお金を自分のほうから率先してお支払いしてくださると,当局はそのようにとらえていらっしゃいますか。その点について各部課ともお示しください。どのように考えていらっしゃるか。 ○児童福祉課長(隈元 悟君)  保育料の関係でございますが,これにつきましては非常に滞納世帯も多うございまして,臨戸訪問も夜間徴収等を積極的に行っております。そういう中で,どうしてもお会いできなかったという方々がいっぱいいらっしゃいます。そういうことで,今回のこういう子ども手当の支給されるこの日に,こういう機会にお会いできない方をお呼びして今後のお支払いの関係ですね,これをご相談するということで,いい機会になったと考えております。 ○教育長(髙田肥文君)  給食費の滞納について,この子ども手当が出る前から今年度から簡易の法的措置まで入りますよということを明確に達しをしておりますので,今回のこの子ども手当支給に伴いまして,文部科学省からも,きちんと「平成22年度における子ども手当支給に関する法律等の施行と学校給食費の未納問題への対応について」という通知文が来まして,「学校給食の意義,そういう役割,学校給食の重要性について保護者への周知に関し,子ども手当のこの趣旨を踏まえつつ,保護者の理解と協力が得られるようさまざまな機会をとらえて周知を図られたいこと」,というふうに来ておりますので,私ども教育委員会としましては,悪質な場合は法的措置も含めながら対応してまいりたいというふうに考えております。 ○建設部長(篠原明博君)  住宅使用料につきましては先ほど答弁申し上げましたとおり,子ども手当を住居使用料に何とかお願いしたいということにつきましては,積極的にこちらから働きかけることはしないというふうに意思確認をとっております。ただ,そういった状況があるわけでございますので,そういった方々の協力は何とかお願いしたいという方向で対応していかざるを得ないというふうに考えております。 ○総務部長(山口 剛君)  税につきましては税法上,財産調査などの権限がございますので,子ども手当の支給の有無にかかわらず,かねてから財産調査などをもとに臨戸徴収とかそういったものを行っているところでございます。 ○20番(久保史郎君)  私はなぜこれを言うかといいますと,今,総務部長が言われましたように臨戸徴収をされる職員の方は大変苦労されるんですよ。払ってくださらない方のところへ夜行って,お金を集金するというのがいかに大変かということを考えたときに,非常にいい,こういうこの時だったんです。こういうことをされると。前回の定額給付金のときもあるまちは,そちらのほうから非常に対応したんです。新聞にも載りました。批判も浴びました。しかし,それはやっぱり市民のそういう大切なお金を,例えば学校給食費ですよ,払わない親が増えてくると,子どもたちの食費の材料が落ちるんでしょう。払わない人がいる親のために。であるならば,こういうときにはやっぱり,税務課のほうにとっても臨戸徴収するということがいかに大変かということを考えたら,こういう制度はやっぱり全庁的に語り合って,今回こういういい子ども手当が来るから何とか市民の皆さん方にご協力いただけないですかという取り組みをしましょうやという,私はやっぱりその程度はされるべきだったんではないかと思いますけれども,市長いかがですか。 ○市長(前田終止君)  議員ご指摘の点よく理解できます。納税の義務,そしてまた公平性等をしっかり捕まえて,こういう機会にしっかりと,その趣旨は踏まえつつも,一つのお互いに大事な義務についても語り合う絶好のチャンスとして生かすべきであったと。それなりの窓口で今報告をさせてもらったとおりの状況でございますが,今のご指摘等教訓にしながら今後またそれなりの,適切に対応させていきたいと思います。 ○20番(久保史郎君)  決してまじめなそういう来ていらっしゃる市民の方をいじめなさいという,対応策をとりなさいということではございませんので,払えるのにかねてから払ってもらえないという人にはやっぱり市としても厳しい対応で臨んでいただく,そういう姿勢が私は大事ではないかと思っております。それでないと,まじめに一生懸命税を払ってくださる方がばかを見るというような,市政のそういう取り組みであっては私はならないと思っております。今回のこの子ども手当にはこれまでの児童手当が約1兆円,これは企業等も拠出しております。そのほかに1兆2,000億円の国民の税金が投入されたそのお金から払われているわけですので,今市長言われましたように税は国民の義務です。ここはきちっとたて分けていただいて,私は取り組みをしていただきたいと思います。それからあわせまして,この子ども手当に関しましては所得制限がございません。要らないという方は寄附をしても結構ですというような内容になっておりますけれども,霧島市に,私は要りませんからこれは寄附をしますという申し出がありましたか。いかがですか。 ○児童福祉課長(隈元 悟君)  現在のところございません。ただ,もし寄附をしたいというような申し出がありましたときには,そういう申出書というのがありますので,それで申請していただくことになります。寄附された方は所得税や住民税の控除になりますというようなお話もさせていただこうかと思っております。現在のところありません。 ○20番(久保史郎君)  教育委員会のほうに1点だけ,この新聞の内容から,先ほどちょっと教育長も触れられましたけれども,学校給食費の滞納をめぐり文科省はと,今回そういう内容で南日本新聞にも取り上げておられました。それで,国としても,子ども手当を給食費の滞納分に回してもらうという算段だが強制力はなくというような形でちゃんと新聞報道もされております。しかし,一つの方策として,子ども手当は給食費を払う同一口座に振り込んで,それから収納もさせていただくというような方法もあるというようなことも新聞報道ではされているんですけれども,この中で,政府は子ども手当の支給にあたり,滞納された給食費をあらかじめ差し引く仕組みを国は検討したんですね,そこまで。そして2010年度の導入はただ見送りましたということで,文科省のほうからちゃんと通達が先ほど来たということでございますから,もう一歩ちょっと深く検討されるべきではなかったんですか,いかがですか。教育委員会としてこの滞納の給食費を支払ってもらうという方策をもうちょっと深く検討されるべきではなかったんじゃないですかということを申し上げているんです。いかがですか。 ○教育長(髙田肥文君)  この子ども手当が支給される前に,私どもは先ほど申し上げましたように,法的措置も含めて対応しますということを決めておりましたので,これに対しましては直接もらうことができません。高校授業料みたいな対応をしてもらえれば,国のほうがしてくだされば非常によかったんですけれども,直接受け入れることができないということですので,徴収に回るしか方法はないのかなというふうに思っているところです。 ○20番(久保史郎君)  それでは,ちょっと時間もありませんので504号のほうに。今後こういう制度など,まだ来年以降のこともございますので,十分また考えていただきたいと思います。次に,504号の件について何点かお伺いをいたします。壇上のほうからお話をいたしましたけれども,定期総会に議長の代わりに参加させていただきました。これまで市長なられましてから五,六回多分,5回ぐらいですか,この会合もあったと思うんですけれども,市長は何回か出られたのかどうか,まずその点をお伺いをしておきます。この定期総会に,何回ほど参加されたのか。 ○市長(前田終止君)  市長になってから可能な限り,たしか全部行ってるかなと思っております。 ○20番(久保史郎君)  たまたま前回,公務の都合で出られなかったんじゃないかと思うんですけれども,まず当局のほうにお伺いしますが,西光寺の223号のこれは進捗率が27%ということでございますけれども,いつごろまでにこれはでき上がるという計画になってるんですか。 ○建設部長(篠原明博君)  現在の進捗率が27%でございます。この計画につきましては,すべてが新設道路が山の中を走るということで,相当な事業費を要するというふうに考えております。現在のところ事業期間につきましてはおおむね10年を目安にしてやっていらっしゃいますけれども,まだこれ以上かかるのではないかというコメントはいただいております。 ○20番(久保史郎君)  今回,これに参加させていただきまして約16年間今これがかかってるんですよ。だから私,非常に不思議なこと,不思議というか,どうかなと思いましたので私4点ほどこの総会で質問させていただきました。まず1点目は,これまではどうだったのか知りません。かねては議長が行かれますから,どうか分かりませんけれども,鹿屋市が中心となって504号を何とか空港までのアクセス道路として整備をしていただこうという期成会というのをつくっていらっしゃるわけですけれども,牧之原に来たときにこの504号は10号になるわけです。10号と併合してるわけですよ。それから10号からおりてきて浜之市の一つ手前の交差点,223号の交差点から西光寺までを今度は223号と併合ですね。それから西光寺から空港までを504号として上がってるという,まことに,これでいいのかなと,この霧島市にとってです。例えば大隅地区の,大隅半島といいますか霧島市を含んだ場合,約40万人弱の人口がいると思うんですけれども,空港を使うのに道路が非常に不便だということで多分,一本のそういうアクセス道路を整備していただこうという多分もとから始まったと思うんですよ。であれば,霧島市としては空港からこの10号と223号を併合しない路線,これを私は,霧島市としてですよ,この3市5町の進行される計画の中で,例えば空港からおりてきた西光寺の道路は重久まで一直線に行ってるんですね。だったらぜひともこの重久から牧之原まできちっとしたこの504号という線引きをなぜされなかったのか。それが不思議でなりませんでした。ただ議長代理として1回出て,いきなりいろんなことを一人で言うわけにいきませんので,次に議長が行かれたときに顔が立つような質問の程度にはさせていただきましたけれども,建設部長いかがですか,これ。 ○議長(池田 守君)
     ただいま久保議員の一般質問中ですが,本日の会議時間は久保議員まで行いたいと思います。あらかじめ時間は延長いたします。 ○建設部長(篠原明博君)  今議員おっしゃいますように,504の期成会の中でいろいろ整備促進について意見が出るわけですけれども,今までの経緯といたしまして今この504改良につきましては,鹿屋のほうからアクセスを504にもって空港へのアクセス道路ということで整備を進めております。その第一条件として,鹿屋地域の集落内あるいは504道路がまだ一次改良がなされてないというようなことで,そういったところをまず2車線化して,一次改良をしようというようなことでスタートした経緯だったと思います。それに併せまして,霧島市のほうに来ますと局部改良,どうしても視距がとれない局部改良であったり,西光寺の2車線を4車線にしてあの勾配地修正をしようというのが大きな課題として事業着手された経緯があると思います。ただ,今おっしゃいましたように,霧島市合併いたしまして,この504が市街地を通る間については10号と223号との重複路線になっておりますので,今議員おっしゃいますように,この市街地を通らない道路の整備というのもやはり今後は必要になってくるんじゃないかというふうに考えております。具体的な話はまだその504期成会の中では出しておりませんけど,いろんな会の中でやはり将来的には鹿屋の進捗を見ながら,こちらの504のある程度のバイパスというのも考えていかないといけないかという話はしておりますけど,具体的な議題としてはまだ上げておりません。ただ,今おっしゃいましたように,重久からやはり市街地を通らないで台明寺あるいは郡田のほうを通って,やはり山のほうですね,芦谷のほうを通って504という一つのルートもあろうかと思います。それをするためには現在の道路をまず生かす方法やら,あるいはどうしてもバイパスを通さないといけないという方法もあろうかと思いますけれども,そういったものは今後,道路の工事ネットワークの形成を今いたしましたので,基軸となる幹線道路として位置付けながら今後また県・国等とも協議をしていかなければいけないかというふうに考えております。 ○20番(久保史郎君)  今部長の言われたその考えでいきますと,霧島市の例えば重久から牧之原までは160年かかってもできません。今16年かかっておりますけれども。せっかくこの3市5町がこの地域,例えば我々は霧島市にいて空港は近いですよ,便利です。しかし鹿屋の人たちからしてみれば,あるいは根占のほうの人たち見れば,非常にその道路が5分でも10分でもバイパス的にできて近ければいいわけですよ。ですから,少なくとも市長,この3市5町の中に入っている以上は,霧島市はこういう計画を持ってますよと,ここをバイパスにするというぐらいのこれは市長,それぐらい私はできると思いますよ,線引きぐらいは。線引きぐらいはできると思います,市長。いやいや,これは大事だと思います。線引きが。線引きもしてないところは絶対できませんから。そしてこの3市5町に行かれたときには,霧島市はこれで取り組みますと,私は言っていただきたい。ですから今言われましたように,山手のあそこを航空写真で東九州自動車道,議長室に写真が張ってあります。敷根からいきなり左折をして北に向かっておりますこの道路は。ああいう道路じゃなくして,本当に最短距離で山の中を通していただいて,ああ,霧島市はこの大隅地域のことも考えてくれているというような私は取り組みはしていくべきだと思います。いかがですか,市長。 ○市長(前田終止君)  久保議員のご指摘はずばり言えてるとは思います。空港ができてやがて40年であります。鹿屋,大隅半島全体から空港へのアクセス強化は,これはもう全県民のかかわるエリアの方々の悲願・夢だったというふうに思います。しかしながら,現実的には今までの16年の経緯,これはそれなりの当時の積み重ねていった現実路線を見た上での期成会であったのかなと理解をいたします。しかし時代がここまでもう進んでまいりますと,そういう意味では議員仰せの牧之原からいわば空港の504,そこに重久あたりまで短絡する最短ルートで現道を生かし切るか,新しくその山間部のエリアを走る道路を設定するか,これがもし仮に実現するとするならば,これは大きな構想であります。国・県そういうところとの連携も非常に大事な大胆な,この期成会にとっても見直すということにもなりますので,今後しっかりとした協議をしてやっていかなきゃならん話かなと思います。 ○20番(久保史郎君)  なぜそれを言うかといいますと,この504は出水まで行ってますよね。出水のほうからはさつま町の大きな高規格道路みたいなのを造ってきておりますがね。それからいきますと,こちらのほうは一部道路の手直しとかその程度で,私はこの期成会が駄目だったということじゃないんですよ。今取り上げているのはこの霧島市がこの期成会の中でできることを私はやりましょうと,やりませんかということの提案を申し上げているわけですから。市長がそれは無理だと言われたらそれで終わりだと。そこで今回,今後もまだ来年もあるわけでしょうけれども,この期成会の出席者名簿それぞれが県会議員が13人入っていらっしゃいます,関連の。それから鹿児島県知事も。それぞれ総会出席名簿の中でいろんな形があるんですけれども,ちょっと会長が鹿屋市長ですね。ちょっと残念なのが,これだけの大きな道路の整備を,空港を挟んでやろうとするところに地元の国会議員の名前が入ってないんですよ。やっぱりこれは,先頭に立って私はやっていきたいと思いますよ。国会議員,飾りでそれぞれが皆さん方出していらっしゃるわけじゃないわけですから,大隅地域も優秀な国会議員いらっしゃいます。この4区内にもいらっしゃいますがね,ぜひとも私はこういう人たちに入っていただきたいと思います。打診されたかどうか知りません,私1回しか会合に出ておりませんので。しかし1回行ってそれぐらいのことを思うわけですから。今回,総会に行ってそして思いましたことは,やっぱりいろんな形の中でせっかくこういう総会が行われるわけですから,各多くの方がいろんな意見を出していただいてやっていただきたいと思います。当初から異義なしで終わりそうな雰囲気でしたので,あえて私は言わせていただきましたけれども,やっぱりそれでは地元がよくならないと私はそのように思っております。今回,子ども手当のことから関しまして道路の件まで質問させていただきましたけれども,市長としても13万市民のトップあるいは教育長もそうでございます。ですから各種補助金等もカットしなければならないようなこういうご時世の中では,子ども手当のことなんかに対しましても,きちっと払っていただくところは払っていただくと,不公平のない,そういう市民生活の中をとっていただきたいということを願いまして,私の質問を終わります。 ○議長(池田 守君)  ここで,稲満保健体育課長より発言の申し出がありますので許可いたします。 ○保健体育課長兼隼人学校給食センター所長(稲満一郎君)  先ほど前島議員の国分球場のバックネット等の修繕についてということで,今年度修繕を予定しているとお答えをいたしましたけれども,今年度は国分運動公園武道館管理運営事業の中で国分球場改修工事基本設計業務委託を予算化しておりました。誠に申し訳ございません。修正方よろしくお願いします。 ○議長(池田 守君)  以上で久保議員の一般質問を終わります。これで本日の一般質問を終わります。残りの11名については明日以降の本会議で行います。本日はこれで散会いたします。               「散 会  午後 5時06分」...